INSTANT KARMA

We All Shine On

Forever Mentai Rock

サンハウス、現シーナ&ロケッツのリーダーでギタリストの鮎川誠が29日午前5時47分、膵臓がんのため亡くなった。74歳。

おいおい、一体どうなってるんだ? っていかな鈍感な自分だって思うよ。

カッコいい人から順番にあの世に行くようになってるのかい?

もちろんサンハウスシーナ&ロケッツも最高以外の何物でもないのだけど、

恥ずかしながら、上原さくらがこの曲を歌っているのを聴いてハートをギュッと掴まれた思い出がある。

When I think about you

My heart always gets hot

Even depressive sound of rain sounds like samba's rhythm

On the lake in the morning mist

I float a crystal ship

And  we kiss lightly and softly

So if you love me come up and see me after dark

Your name is carved on my heart

For you've reserved a dream

That's my wonderful dream

You may dream tonight

When you turn out the light of a girl the arms of a hero

Like a valentino

Well hey! That lucky girl is me

That's my wonderful dream

Dream dream dream

youtu.be

youtu.be

Ace of Heart

早速見た夢を記録しようと思っていたら、夜中に一度目が覚めて、そのときには覚えていたのだけど、わざわざ夢を書き留める気になれず、もう一度寝て目が覚めたら忘れていた。なんとなく残っているのは、「マカロニほうれん荘」の舞台である「ほうれん荘」の中にいて、同じ部屋には数人がいたが、それがマンガのキャラクター(ひざかたさんやきんどーさんら)だったかどうかは覚えていない。誰かを、或いは何かを待っている状態で、雑居房の中だったとも考えられる。不完全な記憶なので、実際は全然違う夢だった可能性もある。

松村雄策「僕の樹には誰もいない」をとうとう読み終えてしまった。読み終えるのが嫌で、机の上に置いて少しづつ読んでいたのだけど。米田郷之氏のあとがきによると、この本に収まり切れず収録できなかった原稿がまだ沢山あるようなので、次の単行本が出るのを期待している。

テレヴィジョン(Television)のトム・ヴァーレインTom Verlaine)が73歳で逝去との報が。あのへんはよく知らないんだよな。レジェンド級の訃報が相次ぎますね。

王将戦第三局は藤井王将の勝ち。やはり先手番は強い。羽生さんにまずい手があったようには見えないんだが、ちょっとどうしようもない感じ。

それにしても「ゴッドタン」で高橋みなみ(たかみな)を演じていた永松波留(はるるん)さん可愛いが過ぎませんか。「ラフ×ラフ」は<お笑いアイドル>を目指してるみたいだけど、永松さんがいつ<うたごえ>という切り札を出すのか固唾をのんで見守ってます。

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迷路の中のドブネズミ

ラカン「アンコール」(講談社選書メチエ読むが、これが何らかの意味を成す日本語だとはとても思えない。酔っぱらいの戯言ではないか? AIが「ラカン風」に作成した文章だろうか?「マカロニ2」を読む感覚に近いものがあった。そういえばマカロニ2のAmazonレビューで、好きだった女優が薬物中毒で廃人になったのをみた感じ、と書いてあるのを読んで感じ入る。マカロニ2は全然嫌いじゃない。

ところでバラエティーアイドルの定義とは何だろう? 大喜利のオリジナルは自分だなどと松本仁がトチ狂ったことを言ったとニュースサイトで見た気がするが、笑点大喜利を始めたのは立川談志だったとラジオか何かで聞いたことがある。まあそんなことはどうでもいい。アイドルに大喜利のスキルは必要ないことは自分でもわかる。誰もが影山優佳のようになれるわけではない。あのIQを基準にされたら困る。

フロイト「新訳 夢判断」 (新潮モダン・クラシックス)。これは面白い。まさに古典。

ぼくも夢判断したくな

った。さっそく今日から夢を書き留める作業を始めよう。

そういえば島尾俊雄もつげ義春もやっていた。筒井康隆のも読んだ気がする。

時代がどんどんキナ臭くなっていくので間に合うのだろうか。

鴨川つばめのプレイリストでこれまで聴いたことのないバンドの曲をいっぱい聴いたが、ここんとこアドレナリン不足なのでわりと気持ちかった。

アメリカのハードロックにはBluesよりもcountry songの臭いがする。

あとApple musicではベイシティローラーズのジャンルがグラムロックになっていたけど、そうなの?

今日はずっとテレビで王将戦第三局第一日目を見ていた。また名局の予感。

明日が楽しみだ。

ナマイキゆーんじゃないわよ!

ラカンを読んでいたらマカロニほうれん荘が読みたくなった。なぜなら、このマンガの物語はラカンのいう「父の名」が欠如したパロールの暴走を扱っているからだ。

というのは嘘だが、このマンガには「父」の存在が欠如しているのは確かである。

そうじには父親がいない(母親はいることになっているが一度も登場しない)し、姫野かおりにも父親がいない。文子先生にもいない。このマンガに「父親」として明確に登場するのは「クマ先生」だけだが、読めば分かる通り、彼は「父の権威」を完璧に剥奪された存在である。

トシちゃんときんどーさんは「父の名」を拒絶したまま生きている、というよりそこから目を背けて想像的な遊戯に没頭している。

マカロニほうれん荘』については以前にも紹介した素晴らしい考察サイトがあり、付け加えることは何もないのだが、この中で次のように指摘されている。

欠けているのが常に男親であるのは少し興味深い。

いずれにせよ、血縁的家族に穴が開いたところにマカロニほうれん荘の世界は芽吹いている。きんどーと膝方は同年代や年下の友人に親の役目を求め、かおり、文子、そうじ、クマらはそれに(内心は喜んで)応じている。彼ら・彼女らは「親子ごっこ」「家族ごっこ」をしているのではないか。そういう方向から見てもこのマンガは、「ずいぶんだだこねた」(1話)そうじのように血縁的家族から抜け出たい人間にとっての一種の理想的家族論、理想的共同体論なのだ。

ここで指摘されている「理想的家族論」において「父の欠如」が何を意味するのかはハッキリしている。父とは<大きな他者>である社会の象徴であり、世の中の掟を子供の中に植え付ける存在である。

トシちゃんときんどーさんの悪ふざけにたいして本当に怒ってくれる父親的存在はこの物語の中にはいない。そうじの二人への戒めのポーズは単なる「ツッコミ」であり、真に反省させる力と威厳を持たない。かおりさんも似たようなものである(膝方を黙らせることができるのは文子先生だけで、文子先生が疑似的に父の役割を担っているのに最も近い存在であるのは興味深いが、彼女はこの作品の主要なキャラクター〔中核となるレギュラーメンバー〕とは言えない)。

マカロニ2人組は、「頭のおかしい」人間であることは確かだが、臨床的な意味で「精神病」かといえばそうではないだろう(後にレギュラーになる馬之助はマジでイッてるところが見受けられるが)。彼らは意識的に悪ふざけに従事し、「大人の社会の掟」の侵入をテッテ的に堰き止めようとしている。そのことはきんどーより膝方の方によりよく当てはまる。

膝方は童話作家「七味とうがらし」でもあり、メルヘン作家として非常に人気を博している(その作品をかおりも愛読している)。作家としての七味はその限りにおいて立派な社会的存在なのだが、本人はどうもそこに居心地の悪さを感じているようである。

というのも、七味が楽しみながら自分の作品を書いている描写はなく(作家としての表現衝動があるようには見えず)、七味の思考には常にネガティブな傾向がある(印税を全部募金したら世間からバッシングされるし募金しないでも叩かれるだろうといった想像)。七味が登場する回はいずれも世の中の暗黒面を垣間見せるものとなっており、七味がそれに直面し、恐怖するという構図が取られている(最も鮮明な表現が信じ難いほど精緻に描かれたあの夜の街の場面である)。

最終的にこの作品が終わるのは、(実際には作家のエネルギーが使い果たされてしまったという事情があるにせよ)膝方の正体がルミ子やかおりにバレてしまい、膝方と七味の二重生活が破綻してしまったことがストーリー上の原因となった。

そして膝方が頑ななまでに女性と恋愛関係になるのを拒むのはなぜか(それには肉体関係の徹底した拒絶というより無視も含まれる)。初期の描写には膝方が女性にちょっかいを出す描写はあったのだが、中期から後期にかけてどんどんストイックになっていき、遂にはルミ子に目の前で裸になられても逃げてゆく。考察サイトではこのように書かれている。

何故そこまで女性の愛から、恋愛から逃げるのか? 答が言葉でどこかに書いてあるわけではない。マカロニほうれん荘というマンガ全体がその答になっている。

膝方は恋愛、家庭、幸福といったものと引き換えに遊び、自由あるいは「ちょー人のマジック」「子どもの万能性」を得ており、前者を得れば後者を失ってしまうのだろう。おそらくそれを彼は自分でよく知っている。そして、何度も自身で繰り返しているように既に25才である彼はそろそろ分かれ道に立ってもいる。

これが一つの模範回答であることを前提として言えば、もう一つの回答は、作者(鴨川つばめ)が(連載当初は主人公沖田そうじに移入していたが)次第に膝方歳三に移入するようになったから、であろう(この膝方には七味とうがらしも含んでいる)。

酒井七馬に憧れ、ギャグマンガに殉じるような気持ちで禁欲的に創作活動に没頭しているうちに、作者の禁欲的な姿勢が膝方の中に注入され、自我理想が形成されていった。そこにはテディ・ボーイズ伊達の女性観にも表れている、女性に対する偶像的理想化の作用も働いている(簡単に言えば童貞の空想。作者が実際に童貞だったかどうかは知らないが、作者の描く女性キャラクターがあんなにも可愛く魅力的なのは童貞的リビドーが生んだ最良の表現の一つといえる)。

それにしても、あの作品を描いたのが当時20歳~22,3歳の若者だったというのは、今の年齢になって改めて振り返ってみると、唯々衝撃としか言えない。

 

Breaking All The House Rules !!

五年程前に全国各地で行われたマカロニほうれん荘原画展」でBGMとして流れていた、鴨川つばめが選曲したプレイリストを備忘録として載せておく。

マカロニほうれん荘」は我がバイブルにして永遠の青春の書也。

(読んでいたのは小学生の頃だが)

このプレイリストを聴いていると、あのマンガを読んでいたときと同じ感覚が蘇ってくる。

Part 1

Get a Load of This / Neil Christian & The Crusaders

I’m not sayin / Nico

A Certain Girl / The Yardbirds

Whole Lotta Love / Led Zeppelin

Heartbreaker / Led Zeppelin

Rockn’ Roll / Led Zeppelin

Breaking All The House Rules / Budgie 

Slipaway / Budgie

Napoleon Bona Parts 1 & 2 / Budgie

Fireball /Deep Purple

Smooth Dancer / Deep Purple

I Need Love / Deep Purple

対自核 (Look At Yourself) / Uriah Heep

瞳に光る涙 (Tears in My Eyes) / Uriah Heep

幻想への回帰 (Return to Fantasy)/ Uriah Heep

銀嶺の覇者 / Ritchie Blackmore's Rainbow

Still I’m Sad / Rainbow

Danger Zone / Rainbow

血まみれの安息日 (Sabbath Bloody Sabbath) / Black Sabbath

A National Acrobat / Black Sabbath

生への自殺(Killing Yourself to Live)/ Black Sabbath

Little Miss Strange / Jimi Hendrix

Come On / Jimi Hendrix

Stepping Stone / Jimi Hendrix

Part 2

死神(Don't Fear The Reaper) / Blue Oyster Cult 

E.T.I / 同上

You Really Got Me / Van Halen

Ice Cream Man / 同上

真夜中の誓い (Stillness of the Night) / REO Speedwagon

花とビーズ(Flowers and Beads) / Iron Butterfly

いつわりの瞳(Lyin’ Eyes) / Eagles

Action / Sweet

ロックンロールに恋狂い(Ballroom Blitz) / Sweet

贋金づくりの詩(Silver Dollar Forger) / Nazareth

Not Fakin’ It / Nazareth

Broken Down Angel / Nazareth

Paris By Air / Tigers of Pan Tang

Love Portion No.9 / Tigers of Pan Tang

Flirting with Suicide / Playing Mantis

Riding with  the Angels / Samson

明日なき戦い(The Trooper) / Iron Maiden

Wild Woman / Demon

Crazy On You / Heart

Dreamboat Annie / Heart 

On the Run / Point Blank

Highway Star (Live) / Point Blank

Back in the Saddle / Aerosmith

地下室のドブねずみ(Rats In The Cellar) / Aerosmith

Lick and a Promise / Aerosmith

Part 3

In Need / Grand Funk Railroad

燃えたぎる血気(Flaming Youth) / Kiss

狂気の叫び(Shout It Out Loud) / Kiss

Hard Luck Woman / Kiss

Carnival (Live) / Santana

Let the Children Play(子供たちの戯れ)(Live)/ Santana

喝采(Jugando)(Live)/ Santana

She’s Not There / Santana

Moonflower / Santana

Thunderbird(Live) / ZZ Top

Gonzo(Live)/ Ted Nugent

待ちわびた誘惑(Someone Take My Heart Away) / Edgar Winters Group

The Wild One / Suzi Quatro

Train Train(Live) / Blackfoot

Highway Song(Live) / Blackfoot

Winter Song / Angel

Bad Motor Scooter / Montrose

Space Station #5 / Montrose

Honey Hush(Live) / Foghat

Allied Forces / Triumph 

Fight the Good Fight / Triumph

Don’t Look Around / Mountain

Taunta / Mountain

Nantucket Sleighride / Mountain

It’s Not So Funny / Quiet Riot 

Narita / Riot

Part 4

Riff Raff / AC/DC

Bye Bye Baby / Bay City Rollers

Remenber / Bay City Rollers

Rock’n Roll Love Letter / Bay City Rollers

Love Me Like I Love You / Bay City Rollers

Ace Of Space / Motorhead

Snaggletooth / Motorhead

Going to Brazil / Motorhead

Brighton Rock / Queen

Killer Queen / Queen

I’m A Loser / UFO

Highway Lady / UFO

Whiskey In The Jar / Thin Lizzy

Rosalie/The Cowgirl Song(Live) / Thin Lizzy

Waiting for an Alibi / Thin Lizzy

With Love / Thin Lizzy

In a Big Country / Big Country

Paper Plane / Status Quo

Calorine / Status Quo

Rollin’ Home / Status Quo

Robot Man / Scopions

Speedy’s Coming / Scopions

Can’t Get Enough / Scopions

Sons of Satan / Venom

Black Metal / Venom

Teacher’s Pet / Venom

I’m Not In Love / 10cc

今日の愚痴

御大蓮實重彥先生がご自分のパソコンとスマホの故障とその後の顛末を優雅な文章で綴っておられた。

日々パソコンの挙動不審な動作や突然のフリーズに苛立ち、その度に殺意に近い情動を生じさせている自分のような卑しい人間とは違って、この静かな怒りと諦念を懐に湛えた余裕ある態度を見習わねばならぬとの思いに至らせられた次第。

それにしてもスマホの乗り換えのために御大に連日足を運ばせ五、六時間も拘束したというケータイショップの神をも恐れぬ「独占企業の殿様商売」ぶりには呆れざるを得ない。

そういえば菊地成孔も現代の<真の主人>であるケータイショップの店員の「上からマリコ」ぶりについて語っていた気がする。

 

パナソニックブルーレイディスクの製造販売を中止する。

二年ほど前に録画機器の不具合で新機種と交換した際に、ブルーディスクへのダビング録画可能な機種を選ぼうとしたら、店の者からやたらとHHDのみの機種を勧めてこられた。必死に抵抗してディスク対応型のにしたのは言うまでもないが、この調子だとやがて番組を録画してブルーレイやDVDにダビングするというやり方は完全に潰されるのだろうなとの印象を持った。

CDは消滅し、音楽コンテンツの鑑賞手段はサブスクに一元化され、映像コンテンツの鑑賞手段もサブスクに一元化される日が近い。

サブスクが怖いのは、供給元の一存で配信を全面的に停止できるという点で、配信を受ける側の選択の余地がないところにある。

一時、あのローリング・ストーンズの名盤「スティッキー・フンガーズ」収録の名曲「ビッチ」がサブスクで聴けなかったことがあった(今は知らない)。

つまり配信元が「このコンテンツは不適切」と判断すれば、作品を自由に事実上「お蔵入り」させることができるのだ。

こんなのはホンの一例で、現在のネット依存、スマホ依存、クラウド依存、サブスク依存社会においては、消費者は「情報乞食」「情報奴隷」の地位に無意識のうちに転落せざるを得ない。

前にも書いたが、「バージョンアップ」というのは誰にとっての「アップ」なのか。ユーザーにとっては迷惑でしかない機能がどんどん追加され、無意識のうちに何もかもが筒抜けになっている。そんな社会がもう到来している。

 

ラカンのいう「資本主義のディスクール」は、新製品が出るたびに次々とそれを追い求めていくような終わりのない消費に翻弄される現代人における享楽の姿を表すものらしいが、こっちが積極的に追い求めてなどいないにもかかわらず、新製品が出たらそれに追従せざるを得ないのが「バージョンアップ」なるものの正体であり、あらかじめ計算され平均化された消費者の「欲望」を資本家が好きなだけ操作し搾取できるところまで来てしまっているのが現在の「資本主義リアリズム」なのである。

 

今日のぼやき

確定申告の入力をしながら、つくづく仕事してないにもほどがあると実感。

これはもう遊んでいると言われても仕方のないレベル。実際ブログばっかり書いて遊んでいるようなものだ。今年はもうちょっと頑張らねば、と思っても、具体的に何をどうすればいいのか分からない。インボイスなぞまったく他人事でしかない。

家賃(電気代)も健康保険料も物価も上がる一方だし売り上げの見込みも立たないしどうしてもぼやきたくもなってくる。息子が就職すれば扶養を外れて健康保険料はその分安くなるが扶養控除もなくなる。これは60万位なので馬鹿にならない。下の娘が18歳になると控除が40万から60万になるのかどうか知らないが。妻はまた宝くじ当たらないかなとぼやいていた。当たっても家族には言わず、黙って自分のローンの返済に充てるつもりらしい。

安倍政権で唯一評価できる政策は、コロナ緊急事態宣言下における、個人事業主に対する持続化可能給付金一律100万円の給付であった(同じ一律給付でも“アベノマスク”で随分ケチがついてしまったが)。あの「検討大好き」岸田はそんなこと検討すらしていない。防衛費増額のための増税は何の検討もせず即決で決めたくせに。

それにしてもテレビをつけると「十年に一度の大寒波襲来」の脅しめいた警戒情報のニュースが凄い。いまんとこ晴れてるんだが、明日には凍えて大変なことになるのだろうか。

現実界に向かって: ジャック=アラン・ミレール入門」(ニコラ・フルリー著、松本卓也訳、2020、人文書院てのを読んだが、内容はまあまあいいこと言ってる気もするんだが、いかんせん話が長い。フランス人の饒舌なお喋りに付き合わされてる感じ。ラカンもそうだが、パロール(喋り言葉)が好きなんだろうな。しかし、精神分析の最終目的は「享楽」で、「症状とうまくやっていくこと」で「苦しみをなくすこと」ってなると、ますます仏教や禅に似てきてるような。まあアメリカ式の「自我を強化してひたすら幸福を追求し人生をエンジョイすること」を最高善とするよりはいいかなと思う。少なくとも自分はこっちのが好き。