2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
長い悪夢のようなこの小説を一気に読み終える。 ガルシア=マルケスと生前親しい交流のあったフィデル・カストロは、絶対的権力というものの赤裸々な真実を描いたこの小説については、敢えて公言を避けたという。 『百年の孤独』に引けを取らぬ圧倒的な読後…
ずっと探していたのに見つからないので諦めていたが古本屋で見つけた。しかも200円。ラッキー。 1か月くらいかけてこつこつ読もう。風呂の中で。
彼は私が世界で一番好きなギタープレイヤーだった。だから彼に恋したの。「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のツアーで『パープル・レイン』をやってた時だったわ。私は目を閉じ、至福に浸って泣きそうになるほどだった。目を開けると、結婚しないかって言われ…
2004年のロックンロール・ホール・オブ・フェイムでの、伝説的なジョージ・ハリスン追悼パフォーマンスについてのニューヨークタイムスの記事より。 ジョエル・ギャレン(ロックンロール・ホール・オブ・フェイムのプロデューサー兼ディレクター):プリンス…
『パープル・レイン』という映画については一冊の本が書かれているくらいだが、この映画が感動的なのは、主人公キッドの孤独と野心と愛と痛みが、プリンス本人のそれと重なっているからだろうと思う。 演技の中に<生モノ>としてのプリンスがはみ出してしま…
もうすぐプリンスが逝って1年経つのか。 今年の四月はもう雪は降りそうにないね。先週くらいまでは寒かったけれど。 Sometimes It Snows In April/Prince トレイシーは長い内戦が終わってすぐに死んだ 僕が彼の最期の涙を拭き取った直後に 彼は昔より幸せ…
『易経』の実践の基礎になっている法則は―もしそう言ってよろしければ―どうみても、われわれ西洋の科学的・因果律的世界観とははっきり矛盾しています。・・・『易経』の科学は、実は因果律に基づいたものではなくて、われわれがこれまで巡り合ったことがな…
以下に述べるのは、私自身が、かつて、ある尊敬する友人から聞いた話である。 彼は、社会的にも敬意のまなざしでもって見られる家柄の良い、美しい妻を持ち、その夫婦仲の良さでもまた評判であった。夫婦関係の秘訣について訊ねられたとき、いつもは私生活に…
『百年の孤独』たった今読了。 30年前くらい前に『カラマーゾフの兄弟』を読了したとき以来の、虚脱感と静かな衝撃。 こういう小説は、一種の自然現象と同じく、人智以外のものが加わって初めて誕生するのだろう。 作品を取り込んだ自分の精神の中でこれか…