INSTANT KARMA

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2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

愛が嫌い

文學界2018年7月号掲載の町屋良平『愛が嫌い』を読む。 現代を生きるキツさがとても丁寧に描かれていて、読者がどういう社会的立場にあるかで、感想はおのずと異なってくるだろう。 ネタバレ(というほどのストーリーはないのだが)をするので、これから読む…

2019.2.23

春のにおいがするような日。 『しき』(町屋良平、河出書房新社、2018年)を読む。なぜか落涙。 計算された稚拙な文体と時折挟まれる語り手のアフォリズムめいた語りが青春のエモさを剥き出す。 山田詠美とかいう作家(自分はこの人にまったく関心がないので…

2019.2.20.22.22

『青が破れる』の単行本の中に入っている『脱皮ボーイ』という短篇を読んで、笑う。 この感覚は、ぼくのなかでは、中原昌也を読んでいるときに近い。 町屋良平の文章がもっと読みたくなり、『愛が嫌い』という作品が掲載されている、『文學界』2018年7月号を…

資本主義リアリズム

2週間くらい前に妻にアマゾンで注文してもらったマーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』の原書が届く。 邦訳の半分くらいの厚さの、薄い本だったのが意外だった。 町屋良平『青が破れる』と『しき』を図書館で借りる。 「資本主義リアリズム」の感想は…

2019.2.17

文藝春秋に掲載されている芥川賞作品・町屋良平『1R(ラウンド)1分34秒』を図書館で読む。 面白くて、一気に読んでしまった。文章が素直で好感が持てた。 自意識のドロ沼の葛藤を描いているようでいながら、そこに一種の爽やかさを感じるのは、文体に…

2019.2.9

『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)を買って読む。 韓国では100万部が売れ、社会問題となったという、フェミニズム小説。 声高な調子ではなく、読者の誰もが(男性が読んでも)静かに共感できる仕方で、1982年生まれの…

20190203

ウワシンの岡留編集長が亡くなったニュースがショックだが、今日は高尾山に登って降りて普段歩き慣れてないのを舐めてかかって結果疲労困憊。 明日の筋肉痛を恐れつつ足を投げ出して眠りに就くのみ。