INSTANT KARMA

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2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

北朝鮮のロック少女

太永浩『三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録』と荒巻正行『巨人の箱庭 平壌ワンダーランド』という本を読む。 太永浩(テ・ヨンホ)は北朝鮮の外交官で、2016年に亡命した。脱北した外交官の中では最高位級で、文字通り「外交秘録」といった内容。韓国でもベス…

クエスチョンマーク

元爆風スランプのドラマー、ファンキー末吉がこんな本を書いているのを見つけ、古本屋で110円で購入。 めちゃくちゃに面白かった。 彼が北朝鮮の学校で生徒たちにロックの演奏技術を教え、「北朝鮮初のロックミュージック」を製作するに至る過程は、上記…

NIZI PROJECT

TWICEなどのアイドルスターを輩出している韓国の大手事務所JYPが日本でアイドル・グループを結成するために企画したオーディション番組『NIZI PROJECT』が今年放送されている。 毎週金曜日にHuluという有料サイトで配信され、現在は…

韓流音楽最高主義宣言

韓国のポップスとヒップホップが凄い。 向こうのシティ・ポップス(OOHYOとか)のレベルの高さは、日本の80年代ポップス(松原みきとか。これもアマゾンプライムで聴ける)などの優性遺伝ではないかとさえ思える。 松原みきといえば、僕は彼女がディスク・…

令和2年2月8日

高円寺の古本屋で平野謙『島崎藤村』と大泉実成『消えたマンガ家(ダウナー系の巻)』をそれぞれ300円で買う。 どちらも読みたくて数年前に国会図書館で読んだ記憶がある。当時見つかっていたら3000円でも買ったかもしれない。 『島崎藤村』には長文の「…

転向研究

鶴見俊輔全集の『転向研究』に収録されている「転向論の展望ー吉本隆明・花田清輝−』を読んでみた。非常にバランスの取れたすぐれた総括であると思った。 特に次の洞察は鋭い。 「吉本隆明は、体質的には闘士型、性格的には偏執狂型であるというだけでなく、…

真昼の決闘

好村富士彦『真昼の決闘 花田清輝・吉本隆明論争』を図書館で借りて読む。 閉架書庫から出してきてもらったのを受け取ったら、寄贈本のハンコが押してあり、さらに最初のページに「廃棄」とデカデカと赤文字の印が押してあった。 そんなものを今頃わざわざ取…