INSTANT KARMA

We All Shine On

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Synpathy For Brian

中学に入ってまずビートルズが大好きになった。ローリングストーンズは、ビートルズのライバルとして名前は知っていたが、ビートルズを聴いていれば十分満たされていたので積極的にストーンズを聴く気にはならなかった。 初めてストーンズの曲を聴いた記憶は…

格付けなんてものに

「みのミュージック」というユーチューブが今の人に向けてロックの紹介者になっているのか。チャンネル開設者の「みの」という若者は、いかにもロックミュージシャンという容貌で、チャーとかチャボ(仲井戸麗市)とかを連想させる。話術が巧みで聞いていて…

不退転

22日に息子と田舎の実家に行き、23日に帰ってくる。 一年以上ぶりだった。22日には近く(タクシーで15分くらい)の霊園に父の納骨をする。コロナのために、亡くなって十か月後にようやくお墓に納めることができた。息子は霊園に行くのは初めてだった。僕も前…

ロックのカリスマ

三連休を目一杯使って『瘋癲老人日記』の〈ひらがな変換〉を終える。ワクチン2回目をうって丁度一週間だが、やはり身体がなんとなく怠く疲れやすく感じる。首と肩の凝りは昨日生まれて初めてフェイタスを貼ったら少しましになった気がする。 これから残りの…

フーテン

谷崎の「フーテン老人日記」の打ち込みをやっていると手が怠く頭がズキズキしてきて気を失いそうになる。結局作業中止。しばらくして、これはワクチン(2回目)の副反応ではないか、と思った。そうとでも考えないと小島信夫のときとの違いの説明がつかない…

Diary of a Mad Old Man

谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』を青空文庫でダウンロードし、それをワードにコピペし、原文のカタカナをひらがなに打ち直す作業に没頭している。 こうすることで、あの読みにくいカタカナの文章を読み易くすることができるだけでなく、単純に読むよりも文章が頭…

Voice of Spirit

昨日はワクチン2回目接種後の副反応で39.2度の熱が出て、横になりながらiPadで「三島由紀夫VS東大全共闘五十年目の真実」をアマゾンプライムビデオで見た。 あれを見て「三島由紀夫カッコ悪い」と思う人はあまりいないのではないか。逆にイキって…

Style

大阪に住んでいた子供の頃、部屋の本棚に親の本も並んでいて、その中に赤い函に入った日本文学全集があり、中高生の頃に太宰や芥川、谷崎などをそれで読んだ(今調べたら新潮社のだった)。 全巻揃っていたわけではなく、覚えているのは、上に挙げた三人のほ…

Nobody but me

週末は紀伊國屋で買った小谷野敦の谷崎潤一郎伝を読み、図書館で借りた晩年の谷崎の秘書伊吹和子『われよりほかに』も読む。小谷野は基本的に辛口批評だが谷崎のことは尊敬しているとはっきり書いているし、ほとんどのエピソードを肯定的に解釈する書きぶり…

My Emeritus

小谷野敦が千葉雅也をモデルに書いた小説(『僕のエメリタス』)というのをkindle版を買って読んだ(電子書籍『グンはバスでウプサラへ行く』に収録)。 すごく面白く読んだ。千葉雅也の小説『オーバーヒート』は明らかにこの小説の影響下で書かれているので…

神戸の祖父

母方の祖父は、僕が物心つく頃には、神戸で不動産屋(周旋屋というイメージに近い)をやっていた。そのすぐ近くの集合長屋の並びの一つみたいな家に住んでいて、年に数回母親と訪ねることがあったのだが、正確な場所は覚えていない。最寄駅は摂津本山だった…

ブレイクスルーを起こすための一つの有効な方法

何か書くことにブレイクスルーを起こすための一つの有効な方法は、こんなつまらないことわざわざ書くようなことじゃないよな、ということを書いてみることである。変身が起きる(かもしれない)。千葉雅也@masayachiba 大学三年生の頃だったと思うが、高校時…

Girls Planet

今K-POPファンの間で話題の「ガールズ・プラネット999」という番組は、日本、中国、韓国から応募したメンバーがデビューを目指してしのぎを削るという、もう供給過多状態といってもよいオーディション番組の一つなのだ。 ここに参加している日本人の中に…

「少女を埋める」は私小説か?

文学のイロハからいえば、私小説の〈私〉も作家の〈私〉とは別人格である。小説の世界を日常の世界から切断し、作品の内部で、他のひとつの人格に化身して他人の生を生きる―その試みのなかでのみ、ひとは初めて小説家でありうる(三好行雄) 先に、朝日新聞…