INSTANT KARMA

We All Shine On

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴木いづみ略年譜

1949年(昭和24年)0歳 7月10日、静岡県伊東市湯川に生まれる。本名・鈴木いずみ。父・英次は読売新聞記者。戦争中はビルマで特派員として爆撃機に同乗、戦地を取材していた。著書に『ああサムライの翼」(光人社)がある。のち小説家を志して退社。 1957年…

カオルとイヅミ

稲葉 真弓「エンドレス・ワルツ」を全力のスピードで読む。 日本のシド&ナンシー?或いは只の共依存DVカップル。彼らほど有名でもドラマチックでも詩的でもないが似たような地獄或いは妄想天国に彷徨っている男女は今の日本にも数多存在する。島尾敏雄「死…

Behind No Mask

A級順位戦永瀬拓矢VS佐藤天彦の対局で、佐藤がマスクを長時間外していたことを理由に反則負けとされたことが大きなニュースになった。 反則負けになった佐藤天彦は、規定に則った異議申立て手続きを行う意向を示しているという。 「ルールなので仕方がない」…

Nobody Before Me

大友良英と大谷能生の文章が読みたくて『阿部薫2020 僕の前に誰もいなかった』を読んでいたら、通勤電車の中で阿部薫を聴いているという人がいて、真似してみたらすごくよかった。 今まで、満員電車でイアホンで聴く音楽で最高だったのはVelvet Underground…

散文世界の散漫な散策

大谷能生「 散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む(ブレインズ叢書2)」を読んだ。 大谷能生の本はどれも非常に面白く刺激的なのだが、この本は特に啓発的だった。 この本は、渋谷HEADZ事務所で2007年9月から翌年1月まで行った講義を元に作られたもので…

NONさん

のんさん、なんて美しいのか。 三十路を前にして、国宝的な美しさにさらに磨きがかかっているじゃないスか… 人と比べてはいけないが、某事務所の某さんとか某さんとか某さんとの輝きの違いに慄然とせずにおれぬ… インタビューを読んだが、 「私は自分の才能…

My Playlist 2022

この退屈な国には もうお金がないわ この退屈な男は もうお金がないわ あのね、どうして今は景気が悪いの? 資本主義はきっと恋愛よりも難しいのね ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺/SPANK HAPPY (2002年) 二十年早すぎたバンド。 大谷能生「 散文世界の散漫な散…

たぶん今年ベスト

仕事の帰りに大谷能生「 散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む」を読んで何となく啓発された気分になっていたら、地下鉄の階段を上りながらイアホンから流れてきた曲に泣きそうになり、泣いてしまった。何か有名な曲のカバーだと思った。 何の曲かとス…

大友良英年譜(暫定版)

1959年(昭和34年) 8月1日、横浜市で生まれる。保土ヶ谷区明神台団地(41号館406号室)で育つ。 テレビから流れる「シャボン玉ホリデー」のクレイジーキャッツとザ・ピーナッツ「スターダスト」を聴き、「サイボーグ009」に憧れ、「ウルトラQ」に慄く。 3…

小田原満年譜(超暫定版)

1970年(昭和45年) 9月23日、兵庫県明石市に生まれる。 1985年(昭和60年)15歳 明石商業高校入学。 高校時代はかなり鬱屈してました。昼休みとか、お弁当を一緒に食べる友達もいなかったので、弁当を食べないで一人で校舎をウロウロしてましたね。意味もな…

Novel's novel

似鳥鶏「小説の小説」という本を図書館で手に取り、面白そうだったので借りる。 著者については全く知らない。 まえがきを読んで面白そうだと思ったので借りた。 一篇目の「立体的な藪」は面白かった。 が、残りの三篇はちょっとキツくて読むのをやめてしま…

菊地成孔年譜(暫定)3(2000~2004)

※ここから先は活動内容が多種多様過ぎてとても網羅しきれないので(まあ以前からそうなのだが)、極一部の活動に絞った。 2000年(平成12年)37歳 1.19 SNAIL RAMP「FRESH BRASH OLD MAN」 1.29 pizzicato five「pizzicato five in the bag」 2.2 Ahh! Folly…

Comes an Goes

日曜日は八王子に迎えに行って施設(サ高住)見学に同行した。妻とは最寄り駅のバス乗り場で合流。予約した駅前の京王プラザホテルに泊める。85歳でよくこれだけ動けると思う。父も義父も亡くなっているが母はどちらも健在。やはり女性は強しか。 こちらとし…

調子悪くてあたりまえな最低な奴さ

「調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝」(リトル・モア、2021) 「内田裕也 俺は最低な奴さ」(白夜書房、2009) 近田春夫と内田裕也は共に、〈はっぴいえんど史観〉もしくはロッキン・オン・ジャパン史観に毒された(?)自分にとっては、よく分からない謎…

菊地成孔年譜(暫定版)2(1995~1999)

1995年(平成7年)32歳 3.15 SPANK HAPPY「空飛ぶ花嫁」 3.17 めいなCo.「遥かな時代の階段を」 4.5 Wildjumbo "Great" Rhythm Section「WILDNIGHT at SPEAKEASY」 徳間ジャパンに、小西さん、桜井鉄太郎さん、窪田晴男さんの3人が「ワイルドジャンボ」とい…

菊地成孔年譜(暫定版)1963~1994

※本で読んだことやラジオで聞いたことの記憶に頼っての記録なので極めていい加減(出典に当たれるものはなるべく当たった)。当然ながらウィキペディアをはじめネット記事を大幅に参照したため厳密な事実関係との整合性は不明(そもそも紙媒体における本人の…

仰臥雑録

明け方に目が覚めて目が冴えて眠れず、横になりながら社会人一年目の頃を漫然と思い出していた。右も左も分からず、何の仕事をしていいのかもわからず、心を開いて話せる友人も職場におらず(同期の何人かとはたまに話すことがあったが)、毎日早く帰ること…

Valley King

栗原 裕一郎、大谷 能生「ニッポンの音楽批評150年100冊」 (立東舎、2021) Jazz Dommunistersのファンである身としては、寒くなると冬眠したい。 でもこの本は面白く、特に前半はペリーの黒船から始まり岩倉使節団とか、面白い教科書(形容矛盾)を読んでい…

Beauties

小谷野敦「美しくないゆえに美しい女たち」読了。この本に出てくる人は女優でも主役級の人よりも脇役とか比較的目立たない主演作に出ているような人が多い気がする。そういうところに目をつける発想は自分にはあまりないことに気づいた。 自分が好きな女優は…

unbeauty, therefore beautiful

はてなブログにしてから、いくつかのブログの読者になっているのだが、読者になったとたんにそれまで毎日更新していた日記が止まってしまって、一カ月以上たつので心配になっているのがある。 特にその人は、けっこう壮絶な過去の人生記録を晒しながらも、毎…

Grace

原点回帰というか、あまりにもそのまんまの新曲が出た。インドは彼の魂のふるさとだから何の違和感もないどころか、なぜ日本に生まれてしまったのだろう、というくらいにハマッている。 例の映画のサントラで順風満帆なキャリアに少し陰りが差したような気が…

備忘録メモ naruyoshi

自分用に、菊地成孔の動画を張り付けておく。 youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be youtu.be 「村上春樹 presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ」(2022.7.12 早稲田大学)より菊地成孔の発言をピックアップして書き起こし(発言要旨) …

のんさん

のんさん、可愛い。 三田佳子からの深いコメント。 「『お互い、訳ありね』のセリフがポイントだった」 「なんにもしてないようでいて、ちゃんと繋がると凄い」 中森明夫の力で、最優秀助演賞を獲らせてあげてほしい。 のんさんがいる限り、この国にはまだ希…

Man's Sign

吉田豪つながりで、浅草キッド「お笑い男の星座」を随分久々に読み返した。 直接吉田豪の名前は出てこないが、プロレス関係やらガッツ石松やら梶原一騎やら関連するワードが頻出し、お互いの書物を補完的に読むことで奥行きと立体感が生まれる。 この本は浅…

疲れし者

午前中は特養の、午後はサ高住の見学で疲れ果てた。こんなに寒くなると思わず妻と二人でガタガタ震えながらバス停で立ちすくむ。 どっちもなかなかよさそうな感じだった。午前のは義母の、午後のはうちの母のため。 それにしても寒かった。電車の中があたた…

ぼくと統一教会とか

人目を引き付けるためにわざと物騒なタイトルにしてみたが、中身はたいしたことありませんので読んでから「騙された」といって怒らないでください。怒りそうな人はわざわざ貴重な時間を使って読まないように。神からの警告です(嘘)。 地元の高校を卒業して…

オーディションまとめ(永松さん)

佐久間Pアイドル・オーディションの永松さんの部分まとめ。 まず三次審査から。 佐久間Pによれば「ほとんどの時間泣いていたので心配になった」とか。 歌が始まると佐久間Pの眼が変わる。 Youtubeコメント欄では「声が小さい子」として既に注目されていた。 …

haru haru

当ブログで絶賛推し中の、佐久間Pアイドル・オーディション選抜メンバー、永松さんは、VOATという音楽学校(アーティスト養成機関?)の新人アーティストとして登録されていることが分かった。 フルネームは永松波留で、出身地福岡県の地元VOAT福岡校でオー…

一日(いちじつ)

残暑と秋の気配が混ざり合ったような奇妙な空気感の一日。読書の秋というにはまだ早い気配もあるが、アントニオ猪木逝去の余韻冷め遣らぬ中、吉田豪『超人間コク宝』を一気読み。 2019年2月収録の香山リカインタビューで、こんなやりとりがあった。 ーー香山…

合掌

吉田豪の書評本を読んで、この面白さを味わうために読み返す前にプロレスの勉強をしようかと思っていた矢先の猪木寛至(アントニオ猪木)氏の訃報。享年79歳。 プロレスにも猪木にも何の思い入れもない自分ですらけっこうな喪失感を味わっているくらいだか…