マイケルジャクソン
V・フランクル「死と愛」(みすず書房)を読みながら、「そうだ、そうだ、ここに書いてあることは正しい」と身体の細胞ひとつひとつが叫んでいる気がして、電車の中で読んでいると声を上げて泣きそうになった(本当に涙腺が緩くなって困る)。 ブルース フィ…
teacupに好きな音楽やらタレントやらについて雑感を書き連ねるブログを気が付いたら16年くらいやっていたのだが、もうすぐサービスを終了するというので、いろいろ(というほどいろいろでもないが)調べた挙句、この「はてなブログ」に過去記事を移転するこ…
『マイケル・ジャクソンと神秘のカバラ』という本(これが本と呼べるのだろうか?)を読む(正確には本屋で立ち読み)。 書店がアマゾンのせいで次々に亡くなっていく中で、この「立ち読み」という風習が死滅していくことは現代の悲しき事態の一つである。 …
最後に,これは自分でも確信が持てない部分ですが・・・ マイケルが幼いころの父親との関係について語っている文章。 父はいつだって僕にとっては不思議な存在でしたが,彼もそのことを意識していました。僕がとても悔やんでいる数少ないことのひとつに,彼…
日本語版p188,ジャクソンズのアルバム『トライアンフ』に収録されている「ハートブレイク・ホテル」についてのくだり。 人を安全な場所に連れ戻してくれるものや,連れて来られた場所の音がなければ,脅えさせても意味がないのです。 原文は there's no poi…
田中康夫訳のマイケルの自伝『ムーンウォーク』(河出書房新社)を一通り読んでみました。 原文とも読み比べてみても,おおむねよい翻訳だと思います。ただ,日本語では文章が軽い語り口調になっていることについては,好みの問題があるかもしれません。 も…
六本木で3回目の This Is It を見て,マイケルの自伝 MOONWALK の日本語訳を買う。 映画館は超満員で,こんな大勢の人が映画館に詰めかけるのは初めて見た。年齢層も実に幅広い。考えてみたら「スリラー」の当時20歳だった人はもう47歳なんだもんね。 …
最近はすっかりマイケルFANのブログと化しているが(浮気性なものでスミマセン),今月もマイケルに関する書籍が復刊したり再発したりで,しばらくブームは去りそうにない。 下にいくつか試訳してみたエッセイでもわかるとおり,マイケルは非常にスピリチ…
光の天使 天使を見るのは難しいことです。私は天使の絵を何時間も眺めていたものです。 絵がなくても天使を見ることができる人たちもいます。彼らは面白い話をしてくれます。例えば,守護天使はみな女性だといいます。いったんそれが分かると私は驚きません…
作曲 人々は私にどうやって音楽をつくるのかを尋ねます。私は「ただ足を踏み入れるだけです」と答えます。 それは,川に足を踏み入れて,流れに加わるようなものです。川はあらゆる瞬間に歌を奏でています。だから,私はこの瞬間に留まり,耳を傾けます。 私…
「意識」は創造を通して自らを表現する。 僕たちの住むこの世界は,創造主のダンスだ。 ダンサーは瞬きの間にやって来ては立ち去るが,ダンスは続く。 多くの場合,僕がダンスするとき,僕は何か神聖なものに触れる。 そんな瞬間,僕の精神は高く舞い上がり…
もう少し続ける。 公開予定が当初の2週間からさらに2週間延長されるそうだ。 まあ素直に喜ぶべきことだろう。 おかげでもう1回くらい観に行けそうだ。 ネット上での感想を見ても,ほぼ絶賛一色に塗りつぶされている。 これほどの高評価の要因を分析してみ…
観に行った人たちの多くが,印象に残るシーンとしてあげている部分がいくつかある。 たとえば,コーラスの女の子とデュエットのリハをした「I Just Can't Stop Loving You」で,思わず本気になって歌ってしまったマイケルが,「まだ声のウォーミングアップ中…
音響が世界最高クラスという触れ込みの,「立川シネマ・ツー」で This Is It の2回目を観てきた。 音はさすがに良かった。ただ個人的には新宿ピカデリーとそんなに差は感じなかった。 2回目は内容が頭に入っているので少し客観的に見れた。 冷静になってみる…
マイケルのラスト・ショーになるはずだったThis is itツアーのリハーサルの模様を映画化した This Is It を新宿ピカデリーで観てきた。 20年前に同じ場所で見たプリンスの「サイン・オブ・ザ・タイムス」を観た時以来の感動を覚えた。 とても50歳とは思えな…
西寺郷太著『新しい「マイケルジャクソン」の教科書』(ビジネス社)を読む。 おそらく,日本人の書いたMJ本の中で最高の文献である。のみならず,一人のアーティストについて,これほどの知識とリスペクトに裏打ちされた書物を読んだことはない。 きっと…
北大路隆史 D 何か意味のありそうなことを書いてはいるもののそんなに内容は無い。 コベナ・マーサー D 同上 鎌田遵 A メディア狂騒を経由しない大衆(マイノリティ)のMJに対する好意と敬意が伝わってくる,心温まるフィールドワークの産物。 藤永康政…
前の記事のつづき。 ついでだから,それぞれの論文(?)にコメントしておく。 A〜Eの5段階評価。Cまでが原稿料を貰うに値する文章。B以上は金を払って読む価値のある文章。 萩原健太 D 薄っぺらなコメント。なんでこんなワイドショーのコメンテイター…
「現代思想」という雑誌が,臨時増刊として出した「総特集マイケル・ジャクソン」を,買った。 現在巷にはマイケル追悼本が溢れていて,こういうものは1年後にはもう手に入らないだろうから,基本的に僕は全部買うことにしている。 マイケルの味方であると…
1991年の作品。この頃には,マイケルには音楽シーンの牽引車としての役割は期待されていなかった。 当時,このアルバム評に「前半は体調の悪いプリンスで,後半は一人ウィーアーザワールド」という酷いレビューがあったのを覚えている。そのときは,あな…
『スリラー』がバカ売れしてから,新作『BAD』が出るまで,マイケルへの世界の期待度の高さは尋常なものではなかった。 一体どんなすごいものが出てくるのか,『BAD』の完成を固唾を飲んで見守っていた。 今から考えれば,音楽シーン全体を牽引してい…
1枚がベスト盤,もう1枚がオリジナルアルバムという形で発売された2枚組『ヒストリー』は,今から考えると,過小評価されている作品だという気がする。 ジャネットとの共作『スクリーム』に始まる2枚目は,マイケルの個人的な怒りを叩きつけるような内容…
ユーチューブに出回っているマイケル関連の動画の中で,ソニーの盛田会長が倒れたとき,マイケルが病床の会長に送ったヒーリング・テープが公開されている映像があった。 その中でマイケルがやっているのは,典型的な催眠治療のパターンで,マイケルが用いて…
結果的に,オリジナル・アルバムとしてマイケルの遺作となってしまった『インヴィンシブル』。 発表は2001年だから,もう10年近く前の作品ということになる。 僕はリアルタイムでこの作品はまったく聴かなかった。 マイケルの没後に改めて聴いてみて,…
マイケルの大人ソロデビューアルバムであり,クインシー・ジョーンズとの初コラボ作品である,この『オフ・ザー・ウォール』を最高作に挙げる人も多い。 確かに『スリラー』と甲乙つけがたい傑作で,個人的には「今夜はビート・イット」のようなキャッチーす…
7月に入ってMJの作品ばかり見て,聴いている。 『マイケルジャクソン裁判』という本に収録されている,マーティン・バシール(英国人の狡猾なジャーナリストで,彼の作った『マイケルジャクソンの真実』というドキュメンタリーがマイケルに対する刑事裁判…
2003年に書いた文章を貼り付けます。 僕はずっとマイケルの味方だった。 たぶんこれからもずっと。 R.I.P (以下転載) 先日英国と米国で放映され大きな話題を呼んだ、「マイケル・ジャクソンの真実」というドキュメンタリーが昨夜日本のテレビでも放映され…