INSTANT KARMA

We All Shine On

将棋関係

Ace of Heart

早速見た夢を記録しようと思っていたら、夜中に一度目が覚めて、そのときには覚えていたのだけど、わざわざ夢を書き留める気になれず、もう一度寝て目が覚めたら忘れていた。なんとなく残っているのは、「マカロニほうれん荘」の舞台である「ほうれん荘」の…

迷路の中のドブネズミ

ラカン「アンコール」(講談社選書メチエ)読むが、これが何らかの意味を成す日本語だとはとても思えない。酔っぱらいの戯言ではないか? AIが「ラカン風」に作成した文章だろうか?「マカロニ2」を読む感覚に近いものがあった。そういえばマカロニ2のAmazo…

第72期王将戦第2局

大阪府高槻市で行われた藤井聡太王将と挑戦者羽生善治九段の第72期王将戦第2局は、先手番の羽生九段が勝利を収めた。 第1局は途中までかなりいい勝負だったのを終盤で藤井王将の自力に競り負けた感があるので、若干のリードで迎えた本局2日目は、羽生九段…

S(Ⱥ)

二万歩近く歩き回ってヘトヘトになって戻る。 とりあえず一段落。 ここから先はもうどうにでもなれ。 歴史的対局の藤井王将VS羽生九段の一日目を急いでチェック。がっぷり四つの好局。 資料を図書館に返しそびれた。 そのうちの一冊、福原泰平「ラカンをたど…

師走雑論

今朝はGドラゴンとフレンドリーに屋外のテラスで飯を食っている夢を見た。ジヨンはなぜか豊かな顎髭を生やしていた。フロイト御大ならどう分析する? 明日が仕事納めというのに裁判所から書類が来たり電話がきたりする。皆さま仕事熱心。年の瀬にもかかわら…

王将

羽生善治九段(52)が、王将リーグで六戦全勝して、藤井聡太王将(20)への挑戦権を獲得した。 羽生九段はタイトル保持九十九期という戦績があり、記念すべきタイトル百期を目指す戦いとなる。 この新旧二大天才棋士の対決は、一時は実現しないのではないか…

呟き垂れ流し

佐藤天彦九段、藤井聡太竜王に棋王戦挑戦者決定トーナメントで見事な勝利。 これだから将棋は面白い。価値のある勝ちと同時に、価値のある負けというのもあるのだなあと思う。本当によくできてるなと感心する。世界全体がこんな風に、物事が落ち着くべきとこ…

No Mask No Life?

10月28日のA級順位戦で、マスクを長時間外していた規定違反行為により反則負けとなった佐藤天彦九段が、11月1日、将棋連盟常務会に不服を申し立てた。 申立書の全文が佐藤九段のTwitterで公開されているので読んだ。 非常に論点が明確な文書で、明らかに弁護…

Behind No Mask

A級順位戦永瀬拓矢VS佐藤天彦の対局で、佐藤がマスクを長時間外していたことを理由に反則負けとされたことが大きなニュースになった。 反則負けになった佐藤天彦は、規定に則った異議申立て手続きを行う意向を示しているという。 「ルールなので仕方がない」…

Mr.Hassy

先週の木曜日(22日)の夜に、ハッシーこと引退棋士の橋本TAKANORIがYouTubeでガーシーばりの暴露ライブをやった。 「俺がこれを言ったら将棋界が終わる」などと予告していたので、生配信をかぶりつきで見たのだが、期待にたがわず、とはいかず、どうってこ…

猛暑危言

統一教会と自民党議員のつながりについてマスコミやネットが報じているが、いつまで続くだろうか。いつの間にか沈静化して、何となく自民党(あるいは政治家全般)へのグレーなイメージだけが残り、致命傷には至らない、つまり政権与党の地位を揺るがす程の…

国会図書館革命

「本の雑誌」西村賢太追悼号の「北町貫多クロニクル」を見ながら、以前自分で作った時系列メモを修正する。手元にすべての本がないので、よく分からないところはそのままにする。 砂川文次「小隊」(文春文庫)を読了。三篇収録されているが、発表順に「市街…

第80期名人戦七番勝負第3局

挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)が繰り出した渾身(こんしん)の勝負手、△2五桂が渡辺明名人(38)の読み違いを誘い、劣勢に立たされていた斎藤が逆転勝利をもぎ取った。(毎日新聞) 斎藤慎太郎八段は、過去のブログにも書いたが、七段時代に詰将棋教室で色紙…

二十二時

大評判のスポーツ雑誌「Number」の将棋特集号(というよりも藤井聡太特集号)を買う。 創刊以来最高レベルの売り上げを記録しているそうだ。 まだ全部読んでいないが、どの記事も気合が入っていて面白い。 特に先崎学は、とっておきのネタを出してきたな、と…

2019.7.1

明日、将棋界において最も重要と言うわけではないのだが、最も注目される一局が行われる。 藤井聡太七段 VS 堀口一史座七段 結果よりも過程がこれ程までに注目される一局はかつてなかった。 堀口七段が、ここ数年の無気力試合のような早投げで午前中にでも…

大山康晴と関西将棋会館

お盆の帰省のついでに、実家にあった『将棋世界』1992年10月号「大山康晴追悼号」を読んだ。 面白かったので少し書き写しておく。 弟子の有吉道夫のインタビューより。 ―現在、東京都大阪にある将棋会館は大山先生の尽力でできたそうですね。 有吉 え…

開雲見日

祝 斎藤慎太郎七段 王座挑戦権奪取 斎藤先生、おめでとうございます!!! 中村王座とのタイトル戦、頑張ってください!!! 応援しています!!!

先崎九段の手記

なかなか軽い気持ちで読める本ではないが、一気に読んでしまった。 4月から復帰して、ネット中継の解説者としても活躍している姿を見て安心している。 2016年の初めには佐藤会長と連日話し合いをしていたというのを読んで、やはり見えない所でいろいろ…

奨励会

最近は将棋関連の話題にしか興味がなく、将棋関連の本しか読む気がしない。 数日前に読んだのがこの新刊。 元1級で退会し、その後小説家に転身した著者による、奨励会についての本。 さすが新人賞作家だけあって文章が上手く、歯に衣着せぬ本音もシャープで…

半端ないって

もはや「神ってる」としか言いようのない藤井聡太七段、15歳。 前回の記事に書いたAbema超早指し棋戦では、近藤誠也五段と橋本八段を相手に、唖然とするような強さを見せつけた。 昨日の深浦九段との王座戦決勝トーナメントでは、老獪かつ鋭い指し回…

棋士群像(斎藤慎太郎七段)

先日、うちの職場の近くで行われた、斎藤慎太郎七段による『詰将棋講座』というものを受講する機会に恵まれた。 詰将棋の解き方や、鑑賞の仕方まで、とても濃密な話が聞けて、大いに感銘を受け、堪能したのだが、会場の都合で用意した教材が最後まで説明でき…

団鬼六伝記「赦す人」

村山聖の伝記の作者大崎善生による小池重明の伝記の作者団鬼六の伝記。 将棋に関する記述は「小池重明伝」の引き写しが多く、新たな発見はあまりなかった。 生前に読みたいという団鬼六側の希望もあり、時間的な制約の中で仕方がなかったのかもしれないが、…

泣き虫しょったんの奇跡

今年の秋に松田龍平主演で映画化が決定している、瀬川晶司五段の自伝を読んだ。 解説を書いている大崎善生氏の『将棋の子』も奨励会員の壮絶な人生を追った素晴らしいノンフィクションだが、これは自身が奨励会員として三段リーグの残酷さを身を持って体験し…

春雷

このところずっと、伝説の詰将棋作家、駒場和男氏の『ゆめまぼろし百番』を鑑賞していた。 5手詰めも解けない自分に氏の作品を解けるはずもないが、ソフトで棋譜並べしているだけでもその凄さが伝わってくる。 詰将棋の魅力というのは、指し将棋とはまた違…

詰将棋の世界

今日は藤井聡太氏が詰将棋解答選手権で4連覇ということで、自分も詰将棋の本を図書館で借りまくったりしている。 詰将棋という一人遊びをおぼえたのは小学生のときだった。そしてそのときから、永遠の夏休みが続いている。 夏休み―ただひたすら遊ぶ毎日。そ…

気持ちのいい踏み込み方

見ましたか、糸谷VS藤井戦(見てないか)。 ヘボなので指し手の具体的な解説はできませんが、凄いを通り越して怖くなるくらいの、藤井六段の凄まじい勝ちっぷりでした。 あの剛腕で鳴らす糸谷元竜王が、一直線の攻め合いで、はっきり間合いを見切られて、…

棋士群像(糸谷哲郎九段)

昨日、藤井聡太六段が、順位戦C級2組の最終局で三枚堂達也六段に勝利し、全勝を決めた。 横歩取りで圧勝。 そんな藤井六段の次の対戦相手は、糸谷哲郎九段である。 圧倒的な強さを見せつける藤井聡太を止めるのは、今季順位戦B級1組を全勝してA級入りを…

棋士群像(深浦康市九段と佐々木大地四段)

今、将棋ファンの間で天井知らずの赤マル人気急上昇中なのが、深浦康市九段であろう。 A級トップ棋士の一人であり、羽生王位からタイトルを奪取し、翌年に羽生の挑戦を退けたこともある。 形勢不利になってもとことんまで食い下がる、粘り強い棋風で知られ…

透明の棋士

少し前から気になっていた本を買った。 新聞記者による棋士をめぐるエッセイ。 将棋本にはいくつかの種類があって、(1)プロ棋士による定跡本や実戦譜など、将棋の勉強のための本。(2)観戦記者や将棋関係者による、将棋界の内幕本。先日の記事に書いた…

棋士群像(木村一基九段)

将棋ファンの間ではすっかり「将棋の強いおじさん」として認知されている、玉頭の薄さをものともしない強靭な受けの棋風で知られる「千駄ヶ谷の受け師」こと木村一基九段である。 ニコ生などの将棋番組で登場する日は、僕などは一日中パソコンの画面を見なが…