訳詞
古代ローマでは、その潜在的な肉欲が権力の脆弱な秩序を脅かしていた放埓な男たちの疑わしい健康法のために、売春婦たちは公道の上の屋根に晒されていた。貴婦人たちが、顔をマスクで隠し、裸体になって、自身の密かな興奮を求めてこれらの恵まれない眼差し…
ジム・モリソン詩集『The Lord―Notes On Vision』より 古代の共同体では「よそもの」は最大の脅威と感じられた。 出歯亀(voyeur;覗き屋)は自涜者であり、鏡は彼の記章、窓は彼の餌食だ。 男性器は小さな顔であり、盗人とキリストの三位一体を形成する 父…
ジム・モリソン詩集『The Lord ― Notes On Vision(神―視覚〔ビジョン〕についての覚書)』より。彼はこの詩集を1970年に自費出版で出し、知り合いに配って回った。 われらの崇めるところを見よ。 「演者たち」―子供、役者、賭博者。 子供や原始人の世界に偶…
去年は「Begin Again Korea」という韓国の歌番組がお気に入りだったが、今年も同じような趣向で「Sea of Hope」という番組をやっている。 今回はミュージシャンたちが集まって海の家を運営するというような設定で、昨年に引き続き透明な歌声に惚れ惚れするAK…
今日の1曲目:Break On Through (To The Other Side) / The Doors こんばんは、渋谷陽一です。全国0局ネットでお送りしています、妄想夜電波、じつに前回から一年半ぶりのオンエアになります! この一年半のあいだに公私ともににいろんなことがありました…
ブログタイトルを変更してみた。 今までの歴史で、 「War Is Over(戦争は終わった)」、 「Instant Karma!」、 「#9 Dream」 と来たので、ジョン・レノンのソロ第1作「ジョンの魂」の中から、 「ウェル・ウェル・ウェル」 という曲のタイトルで。 これは…
ステイ・ホーム週間に家でまったり見るのに最高のバラエティー番組が、韓国で放送された『ヒョリの民宿』という番組だ。 イ・ヒョリとイ・サンスン夫妻が実際に住んでいる済州島で民宿を運営し、お客を迎える。番組に一緒に出演する一般の方の募集を放送前か…
今日の一曲目: Bluebird / Charlie Parker 貴方だけ今晩は、悲しみよこんにちは、そして武器よさらば。全国0局ネットでお送りしています、妄想夜電波、オープニングを「菊地成孔の粋な夜電波」からパクりつつ第6回目の放送となります。 寒くなってまいり…
実家に戻ったついでに、高校生のときに読んだグリール・マーカス著『ミステリー・トレイン』を読み返してみた。 この本と、デイブ・マーシュ著『明日なき暴走』の2冊は、高校時代のバイブルだった。 『ミステリー・トレイン』という書名は、エルヴィス・プ…
中野の中古CDショップで、元ソテジワアイドゥルのソ・テジ(Seo Taiji)の2002年のアルバム『6th album re-recording and etpfest live』を500円で買う。 CDを聴くまで、どんなミュージシャンのどんなアルバムなのか、まったく知識を持たなかったのだが…
STOLEN CAR / Bruce Springsteen ある女と出会って、腰を落ち着けることにした 町はずれの小さな家で 結婚して、決して離れないと誓い合った それから少しずつお互いの心が離れていった 最初はただの落ち着きのなさが原因だと思っていた そのうちそんなこと…
「トランプがFBI長官を解任した直後に、皇室に『ご婚約へ』という報道があったのは偶然じゃない」とか、難しい表情で言いながら、悪友はオフィスでスマホを弄っている。 「アメリカでこの報道はとんでもないprizeがあって、ニュース番組は一日中この件に…
彼は私が世界で一番好きなギタープレイヤーだった。だから彼に恋したの。「サイン・オブ・ザ・タイムズ」のツアーで『パープル・レイン』をやってた時だったわ。私は目を閉じ、至福に浸って泣きそうになるほどだった。目を開けると、結婚しないかって言われ…
『パープル・レイン』という映画については一冊の本が書かれているくらいだが、この映画が感動的なのは、主人公キッドの孤独と野心と愛と痛みが、プリンス本人のそれと重なっているからだろうと思う。 演技の中に<生モノ>としてのプリンスがはみ出してしま…
もうすぐプリンスが逝って1年経つのか。 今年の四月はもう雪は降りそうにないね。先週くらいまでは寒かったけれど。 Sometimes It Snows In April/Prince トレイシーは長い内戦が終わってすぐに死んだ 僕が彼の最期の涙を拭き取った直後に 彼は昔より幸せ…
昨年11月18日に『この世界の片隅に』をテアトル新宿で観て以来、このブログは、ほとんど毎日「のん」(本名:能年玲奈)のことしか書いていない状態が続いている。 それほどあの映画が自分にとって衝撃的だったということでもあり(あれから2か月以上経った…
想像してごらん 天国なんてものはないと 地面の下には地獄もない 見上げればただ空があるだけ 国境というものがないと想像してごらん 殺しあう理由も 自爆するための大義もない 宗教もいらない すべての人たちが ただ平和に人生を生きている きみはぼくが夢…
Affirmation number one, there are no such words as me or mine. Words of this nature were introduced into society as a control mechanism which systematically first divided the subjects individually and then as a collective. 確言1 「私」と…
ウーマン ジョン・レノン 意訳 Woman I can hardly express うまく気持ちを言葉にできない My mixed emotions at my thoughtlessness 思慮に欠ける自分の入り混じった感情を After all I'm forever in your debt 結局のところ 僕は君に永遠の借りがあるんだ …
※今回の記事はビートルマニア向けです。 ビートルズ英語読解ガイド AMAZONで「ビートルズの歌詞の対訳本としては最高!」「ビートルズ好きで英語を勉強したい方には絶対に面白い本」などと評価され、他にも絶賛されているブログなどがあったため、図書館で借…
YOKO ONO―オノ・ヨーコ 人と作品 (講談社文庫) この本に、著者がヨーコにインタビューしているとき、ジョンが自宅のベッドの上で「LOVE」を弾き語りする(ヨーコも唱和)くだりがあって、とてもよかった。 Love / John Lennon Love is real, real is lov…
オリジナル・サウンドトラック 映画『はじまりのうた(原題「Begin Again」)』を近所で上映していたので見に行った。 これも菊地成孔氏が激賞していたもので、彼は「開始15分から終わるまで涙止まらな」かったと語っていた。音楽プロデューサーという氏の個人的属性とい…
昨日から考え続けているのだが、デヴィッド・ボウイについて、よく知っているつもりだったのに、以外と何も知らないことに気づいた。 彼のリリースしたアルバムは、80年代までのものは全部聴いている。大好きな曲はたくさんある。というよりほとんど大好きだ…
「はっきり言おう。ビートルズは突然変異だ。神から遣わされた進化の因子のプロトタイプだ。人類の新しい種を、若く、笑い声を上げる自由な人間たちを生み出す神秘的な力を持っている」 ティモシー・リアリー ザ・ビートルズが来日して、今年で50周年だとか…
Happy Xmas / John Lennon & Ono Yoko さてクリスマスだ 今年はどうだった? 古い一年が終わって 新しい一年が始まる そういうわけでクリスマス 今年は楽しめたかい? 身近な人も愛しい人も 年寄りも若いのも クリスマスおめでとう そして新年おめでとう いい…
ジョン・レノンがビートルズを解散して初めて作ったソロアルバム『ジョンの魂』に、「ゴッド(神)」という曲が収録されている。 その曲の出だしは、こんな歌詞で始まる。 「神とはわれわれの苦痛を測る概念である」 " God is a Concept by which we measure…
高円寺の古本屋でみうらじゅん『アイデン&ティティ』という漫画を300円で買って読んだ。 以前みうらじゅんの『自分なくしの旅』という自伝的小説を読んで面白かったが、この漫画もその系統に属するみうらの「青臭い」作品だった。 本物の「ロック」を求めて…
ブルース・スプリングスティーンが1982年に発表したアルバム『ネブラスカ』より。 『明日なき暴走』や『リバー』といった傑作ロックンロール・アルバムを発表して押しも押されもせぬアメリカン・ロックンロール・スーパースターへの道を驀進していた彼が、突…
先日、「山下達郎のサンデーソングブック」で、今年の9月3日に91歳で亡くなった作詞家ハル・デヴィッドの特集をしていた。 作曲家バート・バカラックとのコンビで、「雨にぬれても」やカーペンターズの「遥かなる影」など数々の名曲を生みだしたアメリカ…
皆が話してる 国粋主義、国際主義、排外主義、民族主義、平和主義、、、主義、主義、主義・・・ 俺たちが言いたいのは、平和にもチャンスを与えろってこと 誰もが話してる 領土問題、原発問題、いじめ問題、環境問題、失業問題、問題、問題、問題・・・ 俺た…