INSTANT KARMA

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空がこんなに青いわけがない

1993年の映画『空がこんなに青いわけがない』柄本明監督、三浦友和、岸本佳世子ほか)を見た。

映画そのものの感想としては、夏川結衣の記念すべき(?)銀幕デビュー作という以外の価値はまったくない作品、とだけ言わせてもらう。 今後、夏川結衣のファン以外に、この映画を見る人間など皆無であろう。

夏川ファンの視点でいえば、とりあえずいろいろな夏川さんが見れたのはよかった。

・赤いミニスカのボディコンに身を包む夏川さん(お尻のアップもあり) ・上記ボディコンで全力疾走した後、泣きじゃくって狂ったように吠える夏川さん ・深夜、タクシーのボンネットに飛び乗りながら狂ったように吠える夏川さん ・深夜のタクシーの中で愛人と痴話喧嘩の挙句、ゲロを吐く夏川さん(但し音声のみ) ・うつろな表情でカスタネットを叩く夏川さん ・クマゴローのメイクでにこやかにオクラホマミキサーを演奏する夏川さん ・ショートカットで爽やかなOLスマイルを見せる夏川さん

など。 正直、最後のやつ以外は、特に見たいとも思わない映像だったが、このころからすでにその後の夏川さんの片鱗みたいなものは垣間見えて、資料的には興味深いといえる。

しかし、三浦友和に抱っこされてそのまま地面に落とされ、二度にわたり背中(と後頭部?)を強打するシーンがあるのだが、大丈夫だったのだろうか? ギャグのつもりなのだろうが全然笑えず、思わず心配になってしまった。

まあ、これが映画デビューだったことを考えれば、『天然コケコッコー』の主演の女の子を見て羨ましく思ったという夏川さんの心境に深く同意せざるをえないよ。

柄本明は、俳優としてはともかく、監督としてはどうしようもない。 夏川結衣をこんな使い方をしていいわけがない。