昨夜の『無理な恋愛』は、良作だった。正午(マチャアキ)の生々しさが消えていることがドラマに安定感を与えている。登場人物それぞれの心模様も上手く描けている。個人的には、かえでの事務所の社長さん(棟梁!)がいい人なのがとても救いだった。
かえでとりっちゃんの居酒屋でのシーンは、特によかった。鈴木砂羽の余裕のある細かい演技が大好き。夏川さんとの息も合っていて、このコンビは女同士としては夏川結衣史上最強かもしれない。
トップセールスの最終話も見た。日米自動車協議と槙野の身近な友人関係を絡めるストーリー展開が多少強引な気がしたが、きれいにまとまっていたと思う。
夏川さんは年配男優との絡みではいつも印象深い演技を見せてくれるが、今回の蟹江敬三との部下・上司関係は、夏川結衣史上最強だったかもしれない。
こうしてみると、夏川結衣は、相手役との息の合った演技がハマったときに最も輝く女優なのかもしれないと思う。 テレビには視聴率なんかよりもっと大事なものがあることを教えてくれる女優さんでもある。
『無理な恋愛』も残すところあと2話。そのあとは映画『歩いても歩いても』を楽しみにしている。