東スポの携帯サイトで毎週更新されてた鳥居みゆきのコラム『鳥居みゆきの毒デンパ』が不定期休止した。表向きには休載ということだが、今のようなスケジュールが続く限り再開は困難だろう。
このコラムは、地上波ともネットとも違う鳥居みゆきの一面が見れる貴重なコンテンツだった。そこで、今回の休止をきっかけに、少しこれについて考えてみたい。
もっとも、いちおう有料コンテンツなので、極力具体的な内容には立ち入らない範囲で。
1 キャラ設定が独特である。
すなわち、コラムでの鳥居みゆきは、イケメンとの恋愛に憧れるフツーの女の子というスタンスで書いている。「男が欲しい」「ステキな恋がしたい」「もてたい」「ダイエットしたい」というテーマが頻出し、好みのアイドルの話も出てくる。
他の媒体では、男の話といえば「のぶてる」一辺倒だったのが、ここでの男性のタイプは結構バリエーションに富んでいる。
もっとも、結婚発覚後は、「もてない独身女」キャラを維持するのは不可能になってしまい、必然的にオトコ関係の話題に乏しくなった。
2 自分のボケに対してしっかりとツッこんでいる。
もちろんお得意の妄想癖は爆発するのだが、必ず「やめ〜い」とツッコミが入り、支離滅裂のままでは終わらない。そして最後は律義なまでに綺麗な駄洒落で閉める。
コラムでは誰もツッこんでくれないのだから自己処理せざるをえない。面白いのは、ツッコミにもいろんなバリエーションがあって、実はボケよりもツッコミの方が向いてるんじゃないか、とさえ思わせるときがある。他のメディアでも、ひたすらツッこむ鳥居が見てみたい気がする。
3 言語野の刺激の仕方がハンパじゃない。
コラムに出てきた言葉遊びの類いを集めるだけでも一冊の本になりそうだ。これらが応用されて一人芝居やショートコントのネタになっているのが分かる。毎週ネタ帳を公開しているようなものだから、思った以上に本人にとっては負担だったのではなかろうか。
さて、これらの要素から分かることは何か?
それは、鳥居みゆきが、とてつもなく機知に富み、自分のことを客観的に見ることができて、真面目な女性であるということ。つまり・・・(ここで力尽きました)