1991年の作品。この頃には,マイケルには音楽シーンの牽引車としての役割は期待されていなかった。
当時,このアルバム評に「前半は体調の悪いプリンスで,後半は一人ウィーアーザワールド」という酷いレビューがあったのを覚えている。そのときは,あながち間違いでもないな,と思った記憶があるのだが,今から考えればまったく不当な評価である。
名曲がたくさん詰まっている。特に『gone too soon』が素晴らしすぎる。
Gone Too Soon
宵の空に輝く彗星のように
きみはあまりにも早く逝ってしまった
瞬きする間に消え去ってしまう虹のように
きみはあまりにも早く逝ってしまった
輝き,煌めき,
壮麗なほど明るく
一日ここにいたかと思えば
一夜のうちに消えてしまった
曇りの午後に太陽の光が失われるように
きみはあまりにも早く逝ってしまった
砂の浜辺につくったお城のように
きみはあまりにも早く逝ってしまった
もう少しで手の届きそうだった完璧な花のように
きみはあまりにも早くいなくなってしまった
ひとびとを楽しませ,インスピレーションを与え,喜びを与えるために生まれ,
今日はここにいたかと思えば
一夜のうちにいなくなってしまった
月が上ると消滅してしまう夕陽のように
きみはあまりにも早く逝ってしまった
あまりに早すぎたよ・・・