前の記事のつづき。
ついでだから,それぞれの論文(?)にコメントしておく。
A〜Eの5段階評価。Cまでが原稿料を貰うに値する文章。B以上は金を払って読む価値のある文章。
萩原健太 D
薄っぺらなコメント。なんでこんなワイドショーのコメンテイターみたいな無責任な文章が冒頭に来るのか理解できない。萩原氏には,マイケルを批判するにしても,もうちょっとマトモなことを書いてほしかった。
小西康陽 E
最悪。最後の段落は,シャレにも茶目っ気にもなっておらず,ただただ嫌悪感というより侮蔑感を催させる。所詮この程度の人間か。
今野雄二 E
相変わらず意味不明。日本の音楽評論家にはほんとロクなのがいないね。
三田格 D
かろうじて批評めいた文章にはなっているが,相変わらずひねくれすぎ。そもそもなんでこいつが原稿を書いているのか。
ピーター・バラカン+佐藤良明 ピーターD,佐藤のみC
前にも書いたが,ピーターはマイケルの音楽を語る資格がないなら出てくるな。佐藤氏は,概ね使い古された知識情報に頼っているが,マクロ的な視点が部分的に興味深かった。
篠原沙里 C
いかにも精神分析をかじった人の書きそうな文章で,深読みしすぎの感あり。結論は陳腐。
陣野俊史 B
確かな知識と経験に基づいている。視点は必ずしも新しくないが,マイケルという対象に誠実に向き合っている姿勢が感じられる(他の多くの筆者に決定的に欠けている点)。
新井啓子 C
プリンスとの比較というテーマはいいのだが,中途半端で,分析不足の感が否めず。
生井英考 D
マイケルに対するなんの思い入れも敬意も感じられない。つまらない印象だけの総論に終始。なんでこの人のコメントが載っているのか分からん。偉い人なの?
湯浅学 E
まったく意味不明。紙の無駄。
長原豊 D
マイケルをダシに自分の主張を語っているにすぎない。気取った学生の卒論か。
アイム・ホワイト! グレッグ・テイト・山本敦久訳 D
辛辣さを気取ったアメリカのスノッブ評論家の駄文。訳もそんなによくない。
内田学 B
首を傾げたくなる部分もないではないが,急いで書かれたにしてはいい文章だと思う。もうひとつ深い分析が欲しかったところ。
大和田俊之 B
村上春樹あたりの影響だろうか,やや気取った文体が鼻に着くが,内容はこの特集の中ではいい方だろう。「国際ポピュラー音楽学会」なんてのが存在するんだ。
水越真紀 C
社会的観点からの分析として,可もなく不可もなくといったところ。
臺次郎 A
いいんだよこれで。こういうのが一番伝わってくるんだ。
千葉雅也 E
マスターベーション。個人ブログならともかく,公共出版物に載せる文章ではない。
松本潤一郎 E
衒学的というのか,こういう文章を読まされるのは苦痛だ。もっとも読みはしないけれど。
北野圭介 C
オバマ政権の誕生なんかと絡めて,「現代思想」的には意味のある評論なのかもしれないが,単純につまらない。
以下つづく(続かないかも)