INSTANT KARMA

We All Shine On

さよなら はじめまして

今年は,いろいろな意味で昨年ほどドラマチックではなかったけれど,このブログ的にもそれなりに充実した1年だった。

何より,奥菜恵さんが母親になられたことが,一番めでたい出来事でした。 来年は,大きな舞台が控えているということで,女優としての躍進も期待されるところ。

鳥居みゆきチャンは,単独ライブや『みみずひめ』のDVD発売の一方で,ワイドショーのレギュラーやゴールデン番組への安定した露出という,理想的なバランスで仕事してきた。『社交辞令でハイタッチ』の終了は残念だったが,来年は地上波で(ネットでもいいけど)彼女の個性がいかんなく発揮できる冠番組ができるのを期待したい。

夏川結衣さんは,先にも書いたとおり,準主役級のTVドラマ2本と大きな映画があった。珍しく私生活面での話題の方が賑やかだった。来年は『孤高のメス』という大きな映画があり,仕事面ではますます充実することだろう。そして,もしプライベートで大きな出来事があっても,もう覚悟はできてます。

それから,期待の新人(?)満島ひかりは,来年はいくつか主演作品の発表がすでに決まっていて,『悪人』という大きな映画の出演も決定している。それ以外にも,写真集(『月刊満島ひかり』)が出たり,雑誌でのエッセー連載も始ったり,表現者として多彩な顔が見られそうだ。 というわけで,2010年は,いろいろと期待が膨らむ1年になる。

さて,話題は変わって,今年の締めくくりに,今日は椎名林檎『能動的三分間』という曲について語りたい。

椎名林檎は,デビューアルバムの無罪モラトリアムと,『本能』や『幸福論』といったシングルの素晴らしさにノックアウトされたのがもう10年以上前のことになるというから驚きだ。

当時は,大げさでなく,中島みゆき以来の才能が出現したと思った。作詞作曲の能力も,演奏を含めたパフォーマンス力も,ビジュアル面も,本当に傑出していた。

『幸福論』と『本能』のマキシシングルのそれぞれ2曲目に入っている『すべりだい』という曲と『あおぞら』という曲が大好きだった。

特に『すべりだい』のボーカルは,女の声で逝きそうになるほど感じた初めての体験だった。

過去形でばかり書いてきたことでお分かりの通り,実は,2作目の『勝訴ストリップ』以降は,彼女の作品をあまり本気で聞いていない。 僕の彼女への一方的な期待があまりにも高くなり過ぎていたのが原因だったと思う。

林檎自身に非はない。 プライベートで,出産や離婚等の経験を経て,活動を半ば中断したような時期もあった。復活した後の「東京事変」も真面目に聞いていなかった。

しかし,今年出た『能動的三分間』を,つい数日前に聞いて,吹っ飛ばされた。 『本能』以来の衝撃だった。 コンセプトが素晴らしい。歌詞が素晴らしい。そしてもちろん曲そのものがいい。 どこが素晴らしいか具体的に書こうかと思ったのだけど,言葉にするのがとんでもなく野暮に思えてきたので,やめます。 紅白も始まったので。 今年はスマップのマイケル追悼パフォーマンスをチェックしないといけないからねかっこわらい。