瑛太と満島ひかり主演のドラマ『それでも、生きてゆく』第1話を見た。
中学生による小学生殺害事件。加害者の家族と被害者の家族。加害者の妹と被害者の兄の出会い。
重いテーマだ。おそらく1997年に神戸で起きた児童連続殺傷事件をモチーフにしていると思われる。
満島ひかりは、昨年の映画『悪人』に続いて、殺人事件の絡む人間ドラマへの出演。彼女なら業を背負った悲劇的な役を演じきれるという実力を見込まれての起用か。
私は、個人的に、この作品のテーマについては思うところがあるが、それは別の話。ということにして、とりあえず満島ひかりについての感想にとどめておく。
つまり、このドラマで彼女の魅力が発揮されているかどうかということに絞ってコメントする。
今回、満島ひかりならではの演技が一番出ていたのは、瑛太と初めて出会い、民宿でインスタント焼きそばをつくるときのくだりと、その後ファミレスで語り合う場面だったと思う。
あそこらへんの台詞の「ぶっちゃけ感」は満島独特のもので、『川の底からこんにちは』を彷彿とさせた。
逆に言うと、それ以外の場面は、ある程度紋切り型の、他の女優でも代替可能な演技を強いられている気がした。
ドラマ的には、たぶん今後も後者の演技が続いていくと思うが、いい意味で期待を裏切ってもらえたら嬉しい。
このドラマでは、『川の底からこんにちは』のとぼけた味と『愛のむきだし』のドラマチックな演技両方見れるのではないかと。