先日、「山下達郎のサンデーソングブック」で、今年の9月3日に91歳で亡くなった作詞家ハル・デヴィッドの特集をしていた。
作曲家バート・バカラックとのコンビで、「雨にぬれても」やカーペンターズの「遥かなる影」など数々の名曲を生みだしたアメリカン・ポップスを代表する名作詞家だ。
以前、「長い間人々に愛される詞を書く秘訣は?」を尋ねられたデヴィッドは、
「3、4分の楽曲の中で、まるで短編映画のような物語やシーンを紡ぐんだ。それも出来るだけ普遍的でシンプルな形でね。だけど実はそれが1番難しいことなんだよね」
と語ったという。
そんなバート・バカラック&ハル・デヴィッドの無数の名作の中から、大好きな“One Less Bell To Answer”を。オリジナルは60年代の5thディメンションだが、このバカラック同席のシェリル・クロウのライブバージョンがすごくいい。
One Less Bell To Answer
出迎えるチャイムがひとつ減る
焼く卵がひとつ減る
片づける手間が一人分減る
幸せなはず
なのに泣いてばかり
私は泣いてる もう笑うこともない
幸せなはずなのに
なぜあなたは行ってしまったのか
彼が去ってから私の毎日は虚ろ
忘れようとしてもできないの
チャイムが鳴るたびに駆け寄ってしまう
いったいどうしたらあなたのことを
考えずにいられるの?
まだこんなに愛しているのに
朝から晩まで泣きつづけ胸がはりさけそう
出迎えるチャイムがひとつ減る
焼く卵がひとつ減る
片づける手間が一人分減る
もう笑い声もない
あなたが去ってから
あなたが去ってからずっと
出迎えるチャイムがひとつ減る
焼く卵がひとつ減る
片づける手間が一人分減る
もう笑い声もない
あなたが去ってから
あなたが去ってから
あなたが去ってからずっと
私は泣いてばかり