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一粒の麦もし死なずば

MOREの最新号に、北川景子さんのインタビューが載っている。

愛読書についてのインタビューというので、さっそく読むことにする。

【モデルプレス】女優の北川景子が、「渇望していた」という幼少期を振り返った。

◆読書で「漠然とした焦りを埋める」

雑誌「MORE」10月号の表紙でキラキラと輝く笑顔を見せた北川。誌面では読書の秋にちなみ、北川の“読書愛”に迫るインタビューが掲載された。

その美貌はもとより、凛とした知性こそが彼女の魅力だが、そのルーツは幼い頃から当たり前のように続けてきたという読書にあった。周囲を笑わせることのできるムードメーカーのような、才能や感性にあふれた人物への憧れがあったといい「私はそういう取りえが何もなかったから、自分というからっぽの容器にちょっとでも何かを入れていきたいと、子どもの頃から渇望していたんです」と告白。自然と読書で知識を得る習慣が身につき「“何も足りていない”という漠然とした焦りを埋める」ことにつながったと語っている。

誌面ではこれまでの読書歴やそれぞれのエピソードを振り返ると共に、人生の節目で影響を受けてきた5冊を厳選して紹介している。(modelpress編集部)

物心ついたときから、両親の大きな書棚にあった本を読んで育ったので、読書好きという自覚もないという話。音楽や映画とちがい、自分で想像を膨らませることができるので好き。小学生のころは、学校から帰って宿題をすませると、部屋にこもって本を読んで過ごした。

彼女が愛読書の1冊に挙げているのは、中学生の時に通学時間を使って読んだという、三浦綾子塩狩峠。7年位前のインタビューでも愛読書に挙げていた本だ。

キリスト教の信仰に基づく自己犠牲的愛を描いた有名な小説で、冒頭には、福音書の一節

一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし

という言葉が掲げられている。

ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟の冒頭にも掲げられている言葉だ。

北川景子さんにとって、この小説の持つ意味は、おそらく一般的な読者よりも重いと推察される。

彼女は、小学生の時に、実家の神戸で阪神淡路大震災を経験している。

その時の様子を、このように語っている。

両隣が全壊とか半壊とかで(人が)亡くなっていたり、もう、すぐ火が迫っていたりとかして、瓦礫の下から人が“助けて”って、そこを弟と一緒に逃げて、“見ちゃダメ”って。助けてたら死ぬって。……それは今でも、どっちが正しかったかとは思いますけど、火と、あと煙がすごくて(口元をおおう)みんなこうやって逃げて、戦争と思いました、最初は。地震とかじゃなくて

(そのとき、助けなくて良かったのかなって)まあ、たぶん一生、それはつきまとう罪悪感だと思います。だから、そうして、姑息とまではいかないんですけれども、逃げたぶんは、なんか役割をはたさなきゃいけないじゃないですか。きっと。そこで生かされたからには

その時は、もう、毎日考えるのは、生かされた意味というか……。“どうして助かったの”って弟に聞かれて、とっさに答えたのが、“なんか、仕事があるんやろう、私らには”って。“何の?”って言われたけど、“わからんけど何かあるんやろ”って、言ったんですよ。“何かしなきゃいけない”って。変な話だけど、一回死んだもんだと思って、何でもやれば、どんなことでも乗り越えられるんじゃないかって、思ったんですよね

(BS放送『輝く女』に出演した時のインタビューより)

塩狩峠』で、自らを犠牲にして乗客の命を救った主人公の姿を、己自身の姿に重ねて考えずにはいられない北川さんの一途な心に打たれる。彼女が通っていた中学校がカトリック系であったことも影響しているかもしれない。

カトリックといえば、インタビューの中で、彼女にとって読書の持つ意味として、「人生の限られた時間の中で、今必要な『気づき』や『しるし』を求めている」と語っていたのが印象深かった。

北川さんは、高校2年生のころ、医者を目指していたのだが成績が思うように上がらず悩んでいる時に、突然スカウトされるのだが、このことを

「もう今まで通りの生き方を一回やめてみろ」っていう、なんか神様のそういう徴(しるし)というか、アドバイスなんじゃないかっていうふうに突然思って…。(同上)

と語っている。

短いインタビューだが、彼女の人生観の一端が伝わってくるいい記事だった。

 

話はガラッと変わるが、昨夜は、北川さんは『ホンマでっか!?TV』に出演して、人生相談をしていた。

3日放送のフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」(水曜よる9時)に出演した北川は「周りから怖く見られて困る」という悩みを告白。ドラマの共演者や監督からは、撮影を全て終えた頃に「もっと怖い人だと思ってたから仲良くなれてよかった」と言われることが多く「私としては普通に真顔で座ってるだけなんですけど、『どうしたの?怒ってるの?』『疲れてる?』とすごい気を使われる」「腫れ物に触るような感じで、なかなか仲良くなれない。話しかけてほしいんですけど、あんまり近寄ってもらえない」と寂しそうに打ち明けた。

最近は自ら積極的に話しかけるようにしているというが「近づくと避けられちゃう。友達とかも作りづらい」となかなかうまくいかない様子。MCの明石家さんまも、初対面を振り返り「俺もキツそうな子だと思ってた」「綾瀬はるか長澤まさみより冷たそうな感じがする」と率直な印象を語った。

◆さんまが運命の相手?

そんな北川に対し、生物学や心理といった各ジャンルの専門家達は「ものすごい美人で愛嬌がないから怖く見られるのは当たり前」「ブサイクは持たない悩み」など容赦ない評価を浴びせる。脳科学評論家の澤口俊之氏は「顔の幅が(人よりも)広い」「ウエストが細い」といった北川の特徴を割り出し「男性的で怖い印象」と分析。さらに「同類婚がうまくいきやすい。さんまさんと結婚すれば一番いいと思っています」と“運命の相手”を明言した。

スリムな体型かつ同じ関西圏出身、話し方のテンポも合うという点で同調性が高く、これにはさんまも「キター!な?言わんこっちゃないやろ?前から言うてるやろ?結婚しようって」と大興奮。その後も威圧感を与えやすい淡々とした喋り方を改善するコツを実践するなど、真剣な面持ちで専門家の分析に耳を傾ける北川だったが、最終的に澤口氏から「(顔幅を狭くするために)眉毛を剃って、眉毛を上に描けばいい。計算上5mmくらい」とアドバイスされると、思わず「あはは!もう顔だ、結局(笑)」と爆笑していた。(modelpress編集部)

 

誘われないのが寂しいと言ってるけど、あの伊藤綾子さんに「一週間会わないと最近会ってないなって思っちゃう」(北川ブログより)なんて思われてるんだから十分じゃないか! まあお互い“ハードルが高そうで実は気さくな”美女どおしだから気が合うのかもしれないけど。

セーラームーンの仲間たちからも誕生日を祝ってもらったとか。

美女には事欠かない北川景子嬢ですね。

美男は(以下略)