北川景子主演の(←違う)今年一番の人気ドラマ「HERO」の最終回で、キムタクが法廷で裁判員に語りかけるシーンを見て、ポール・ニューマンの『評決』という映画を思い出した。
「HERO」自体には突っ込みどころがたくさんあって、どうかなあ、と思う部分もあるのだが、ここは北川景子さんに免じて(なんだそれ)、黙っておくことにする。
一言だけ言えば、北川景子さんの演技はよかった。でも自分は北川景子さんの演技には正直あまり関心がないのである(おいおい!)。
いつも北川景子という人間を見てしまう。ジョン・レノンの音楽よりもジョン・レノンという人間を聴いてしまうように。レノンの作品のどれが傑作で、どれが駄作だなどということに何の意味もないのと同じだ。
それはそれとして、「評決」は、ポール・ニューマンのやさぐれ弁護士ぶりが印象深く(身につまされる、とまでいくと言いすぎて辛いが)クライマックスの法廷のシーンは、論理ではなく情に訴えると言う点では今回のキムタクの演説に近い(キムタクは検察官だが)。
それでも、両者の場面には天と地の開きがあると言わざるを得ない。
これは演技の問題というよりは、、、ああ、やっぱり文句になりそうだからやめる。