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何事

今発売中の週刊文春に、「北川景子がDaigoを叱りつけた」という穏やかならぬタイトルの記事があるのを通勤途上の電車の中吊広告の中に見出し、いつも買う習慣のない雑誌を立ち読みするために衝動的に次の駅で降りてコンビニに駆け込んだ。

ところがそのコンビニは立ち読み防止のために週刊誌の表紙と中身を見られないようにテープで綴じるという姑息な工作をしていたために当初の目的は果たせず。立ち読みではなく購入しようかとも一瞬迷うが、このような姑息な販売戦術への断固たる抗議の意思を込めて、この店で買うことは拒絶することに決めた。

コンビニによってはこのような姑息な工作活動を行っていない所もあり、何か買うときにはなるべくそういう店で買うことにしたい。 仕方がないので、入口近くに競馬新聞などと一緒に置いてあった、英国の一流一般大衆紙であるガーディアン (The Guardian) を手に取ってみる。

発行部数は26万3,907部(2011年4月4日-5月1日平均)。編集方針は中道左派・リベラル寄りとされ、読者の多くは労働党自由民主党(もちろん日本の自民党とは何の関係もないので念のため)の支持者であるとされる。 同紙は、東京オリンピック招致に絡み、東京が汚職を働いたと報じており、具体的には、以下のような報道を行っていた。

国際陸連の前会長で国際オリンピック委員会名誉委員だったラミン・ディアク氏の汚職疑惑を捜査しているフランス司法当局が2020年東京五輪の招致活動で東京側が約130万ユーロ(約1億6千万円)を支払った疑惑を捜査している』

『ラミン・ディアク氏らによるドーピング隠蔽に絡んだ汚職疑惑を捜査しているフランス司法当局は、東京オリンピック招致活動に絡んで約130万ユーロが東京側からシンガポールの銀行口座を経てディアク氏の息子でIAAFコンサルタントを務めるパパ・マサタ・ディアク氏の口座に振り込まれた疑惑が判明した』

もしこれが立件され事件性を帯びた場合には、「東京オリンピックは金で買われた」となり、オリンピック招致が取り消される可能性が出てくる。更に、パナマ文書の公開で、今後、オリンピックのみならずスポーツイベント招致にからみ多額のお金が動いたことが立証されるおそれがある。

オリンピック返上などという前代未聞の事態を防ぐためにも、東京オリンピック招致でいったいどれくらいのお金が動いたのか、日本側から先手を打って早めに公開しておくべきであろう。しかし、目下わが身が招いた金銭スキャンダルの対応に苦慮している現都知事にそのような機敏かつ公正な行動は期待できまい…

ちなみに発売中の週刊文春には上記の現都知事の金銭スキャンダルが大々的に特集されており、むしろそちらの記事の方が「北川景子がDaigoを叱りつけた」などという芸能小ネタ記事よりもメインなのであった。

しかし、北川景子が三度の飯よりも好きな自分にとっては(仕事面で行き詰った時には必ず北川景子の写真集を最低1時間は眺めて過ごすことにしている。それで大抵の問題解決につながるインスピレーションを得ることができるため)、現都知事が公金を私的な旅行に費やしたなどというありふれたスキャンダルよりも(ちなみに自分が現政治家的立場にある人物の中で最も評価する人物の一人である田中康夫長野県知事時代に公務旅行の際には公費支払い基準内の出張旅費のみを受け取り、それを上回る部分は私費で補っていたという。これが公人たる知事として当然の態度であろう。しかしそれをきちんと実践する者のなんと稀なことか)、俺から北川景子を奪った憎むべき男であるDaigo(メンタリストじゃない方)が北川景子から張り手を食らうような無礼を彼女に働いた可能性があるという事実の方が遥かに重大であることは論を待たない。 況や先日あれほどの豪華な披露宴で日本中の祝福を受けたこの、今の日本においてはほとんど唯一と言ってよいほど、邪悪なネット社会のタチの悪い悪意からも免れている爽やかな芸能人カップルである。 それが、新婦が新郎を「叱りつけた」とは何事か。一体何があったというのか。 もしその記事に書かれていることが真実であり、かつ公共の利害に関するもので、専ら公益目的で書かれたものであり、加えて北川景子(人妻)もしくはDaigo(夫)の決定的なイメージダウンを惹起し社会的地位の低下につながるようなものであったとしたら、自分としてはこれまでの「北川景子一辺倒」とでも呼ぶべき大方針を思い切って転換して、ブログの面白さでは北川景子にも能年玲奈にもまったく引けを取らないことがつい先日判明した、声優・雨宮天へ観察眼をシフトする可能性をも孕む重大な再検討を余儀なくされかねないことになりかねない。

雨宮天オフィシャルブログ 天(そら)模様

足早にコンビニを出た後も、一刻も早く真相を知りたいという苛立ちの虜となり、週刊文春を販売してそうな書店やコンビニめがけて突進しそうな勢いであった。

この項続く