INSTANT KARMA

We All Shine On

電王戦トーナメント雑感

35のコンピューター将棋ソフトが出場した「第4回将棋電王トーナメント」決勝戦が10日、東京・六本木で行われ、昨年の優勝ソフト「Ponanza(ポナンザ)」が2連覇を達成し、「電王」の称号と賞金300万円を獲得した。ポナンザは第1回でも優勝している強豪ソフト。棋士によるトーナメント棋戦「第2期叡(えい)王戦」優勝者(叡王)と、来春開催の「第2期電王戦」で対局する。今春行われた第1期電王戦2番勝負では、初代叡王となった山崎隆之八段(35)に2連勝で圧勝した。(2016/10/10-19:59)

35コンピュータ将棋ソフトウェアは、タイトルと賞金「将棋デンノウ」最終第四の競争はソフト遊ん東京六本木の何百万人も3円に並んで、昨年の10日間開催される「発見」のためのラインで二番目にあった(あなたが卵をとれるだろうMacの忠実)「Ponanzaを。」忠実の時間が正常に最初にジャイアンツを使用しないようにされ卵を持っているでしょう。二回叡王。王の前の記事2期叡(ゼロ)、勝者来年の春に開催された(叡王)、長く厳しいゲーム第二部のためのゲーム最初の期間、崎春の圧勝を開くのに招待された前にキャッチしていた(10分の2016/10-19:59)。

最近のプロ棋士の将棋は(今日の叡王戦の深浦VS豊島もそうだが)角換わりとか横歩取りとか矢倉とかきまった定跡をなぞる中で微妙にマイナーチェンジしてくるというのが多いのに対し、ソフトの将棋は力戦ばかりで面白かった印象があるが、昨日の電王戦など見ていると、雁木のような、けっこう昔に見た定跡に近い局面に近いものがでてきたりしていたのがかえって新鮮だった。

今気が向いて真部一男『升田将棋の世界』を読んでいるのだが、升田がいなければ現代将棋はずいぶん違うものになっていたことは間違いないだろう。升田は将棋というゲームの寿命を300年縮めたと言われたが、コンピューターは将棋というゲームの息の根を止めるのだろうか。

圧倒的な強さで優勝したポナンザの開発者山本氏は、やはり羽生さんと対局したいと公言して憚ることが無いのだが、それはもっともだろう。いくら強くなっても、「まだ羽生には勝っていない」という一点において、未だに「ソフトはプロ棋士を越えたか」問題の最終結論が留保されているという現状は耐え難いものに違いない。もちろんそれはあくまでも一般社会レベルの認識の話であって、将棋についてある程度知っている人(もちろんプロ棋士を含む)で、未だにそのような幻想を持っている人はもはやいないということを端的に示したのが、最近の将棋連盟による「対局中はスマホ持ち込み禁止、外出禁止ルール」の制定であろう。

産経新聞の社説は、「終盤は村山に聞け」をもじって「指し手はソフトに聞け」ではあまりに情けないのではないか、とこのようなルールに疑問を投げかけているが、他ならない棋士からの要請に基づくルール創設である以上、的外れな見解というほかない。羽生さんも「もう性善説でやっていける時代ではなくなった」と言っているようだ。ということは、具体的に疑問を持たれるような行動が実際にあったと見るのが自然だろう。

個人的にソフト開発者に望むことは、グーグル翻訳の精度をもう少し向上することにもう少し努力を傾けてほしい。そのことは将棋よりも難しいのだろうか。でもそうなると翻訳者の仕事を奪うことにもなって重大な社会問題を生じさせかねないのか。プロ棋士の数よりもプロ翻訳者の数の方が圧倒的に多いのだろうから。

将棋に携わる人の多くが、ソフトの優位を明らかに認めながらも、「ひょっとして羽生さんだったら…」の幻想を捨てきれないのは、羽生さんだけが明らかに他の棋士とは違う光景を見ているという気がするからかもしれない。升田などは明らかに他の棋士とは違う光景を見ていたし、阪田三吉は、手の読みということについて、「あんたら、五尺の高さで物を見ますやろ。そやから目の前の火事しか見えへん。そこへいくと、わては五重の塔の上に立っとるさかい、大阪中の火事がみんな見える。その違いや」と言っていた。達人の読みの中には、単に手を読むだけではなく、対戦相手の綜合的な人間力、運の流れ、ひいては<その場>のもつエネルギーへの洞察といった、オカルト愛好者の喜びそうな神秘的な洞察力が宿っているような気がするのだ。そう、確かに、通常の人間には見えない景色が見えている選ばれし存在というのがいる。羽生にとって村山聖とは、そのような景色を共有できる、数少ない同志だったのかもしれない。

升田の名言に、「勝負は勝負の前についている」というのがある。勝負のための特定の土俵が設定された時点で、すでに決着はついているというのだから、たまらない。でもそんなところがきっと真実なのだろう、人間という奇妙奇天烈なイキモノというやつは。絶望するな。では、また。