INSTANT KARMA

We All Shine On

ハチミツとクマンバチ

ハチ:クマさん、何をそんなにニヤついてるんだい? まだ「あさイチ」の余韻が醒めないってか。

 

クマ:いやいや、それもあるが、勢いで「のん」がのってる「文春」と「フライデー」を買っちまったもんでね。

 

ハチ:どれどれ・・・なんだい、たいしてのってねえじゃねえか。

 

クマ:記事の量よりも、こうして好意的に書いてくれてることが有り難いの。

 

ハチ:文春もフライデーも、表舞台で目立ってる人気者の足は引っ張るが、意地悪されて表に立てない「のん」みたいな子は逆に盛り立ててやろうってことかい。

 

クマ:どうかしらんが、「のん」のファンにとっちゃ有り難い話だよ。

 

ハチ:実は業界の大物の手が回ってたりしてね。

 

クマ:そういうことよりも、案外文芸春秋講談社ガチのファンがいるんじゃないだろうか。あの子には周囲の人間に「守ってあげたい」と感じさせる何かがあるんだよ。

 

ハチ:ファンの妄想も大概にしときな。

 

クマ:妄想でもないと思うよ。「のん」の魅力に魅了されてる大人たちは、公然と発言している著名人だけでも相当な数だよ。明日BSで番組がある矢野顕子然り、「この世界の片隅に」の片渕監督然り、その他大勢の、ある程度歳を食った、教養も経験も見識もある大人たちが挙って、「あまちゃん」の頃から彼女の非凡性を見抜いてたのは確かなことだよ。

 

ハチ:年寄り受けがいいってことかい。

 

クマ:同年代よりも年上の世代の方が感性も合うみたいだね。やけに古い知識も豊富だし。

 

ハチ:年上の友達に「洗脳」されてるからじゃないの?

 

クマ:ぱかやろう、あの子はそんなタマじゃねえや。逆にいつの間にか大人の方が手玉に取られてるくらいのシタタカさも備えてるよ!

 

ハチ:今てめえが手玉に取られてるみたいにな。

 

クマ:うるせえ! それにしても、今年の6月末に事務所を離れてからこっち、順調すぎて怖いくらいだよ。

 

ハチ:たしかに話題には事欠かない状況が続いてるよな。

 

クマ:地上波のテレビにどんどん露出するような派手さはないけど、ブログやインスタ、ツイッターを使った情報発信、公式サイト(窓口)の立ち上げ、ショップでのキャラクターグッズの販売、写真集の発売、媒体を選んでの雑誌への露出など、ゆっくりと、しかし着実に、活動の幅を広げているよ。それに映画「この世界の片隅に」の意外なほどのヒットや各種映画賞での高評価など、この絶妙なタイミングの良さは、天も味方した感があるね。

 

ハチ:誰かが手配した有能なスタッフ集団でもついているのかね。

 

クマ:これまでの動きを見るかぎり、そうとしか思えないんだな。

 

ハチ:心当たりと言えば<あの人>しか思い浮かばないんだがね。

 

クマ:業界でも手強いコワモテの前事務所の社長を牽制できるほどの影響力があり、「のん」の境遇も性格もよく知っていて、芸能界の人脈も幅広く、かつ有能なスタッフも用意できる人。

 

ハチ:今年の8月末でファンクラブ、ブログ、ツイッター、公式サイトを全部閉鎖しちゃった人?

 

クマ:エッセイに「その火を飛び越えて来い」って書いてた人。

 

ハチ:「能年玲奈」としての最後になったブログの記事にツーショットで写っていた人?

 

クマ:もういいよ。そのくらいで。いずれにせよ来年にはそのあたりのこともだんだん分かって来るんじゃないかな。「のん」のファンとしては楽しみが尽きないね。

 

ハチ:つくづく幸せな奴だな。せいぜい「のん」に熱を上げ過ぎてカミさんに愛想尽かされないようにするこった。さて、今のお前さんの頭ン中とかけて、妻に出て行かれた惨めな父親と解く、そのココロは?

 

クマ:「今日、子と飲んで御座います。」

 

おあとがよろしくないようで