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シンクロニシティ

易経』の実践の基礎になっている法則は―もしそう言ってよろしければ―どうみても、われわれ西洋の科学的・因果律的世界観とははっきり矛盾しています。・・・『易経』の科学は、実は因果律に基づいたものではなくて、われわれがこれまで巡り合ったことがないために命名されることのなかった一つの原理に基づいています。私はそれを、かりに「共時律」(Synchronistisches Prinzip)と呼びました。私はそれまで長い間無意識過程の心理学を研究していたために、新しい説明原理を探す必要に迫られていました。無意識の心理学におけるある種の独特な現象を説明するには、因果律では不十分に思われたからです。

私が発見したのは、因果的には互いに関連付けることができないにもかかわらず、別種の連関を見出すことができるような心理的対応現象が存在するということです。私には、この連関は主として、複数の事象が相対的な同時性において起こるという点にあるように思われましたので、「共時的」と表現したわけです。つまり時間というのは抽象的な概念ではなくて、むしろ、さまざまな場所で同時に現れる事象の性質、あるいは基本的条件をつつみこんだ具体的な媒体であるように思われるのです。

C.C.ユング「リヒアルト・ヴィルヘルムについての講演」1930年5月10日より

シンクロニシティアフォーダンスを関連付ければ面白い気がする。

日本で昔から「虫の知らせ」とか「お告げ」とか呼ばれているもの。

それすらデジタル・データ化されうる未来というものが来るのだろうか。