INSTANT KARMA

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家を売る女

 

5月26日に『家売るオンナ』スペシャルが放映されると言うので、改めて見返しているのだが、改めて傑作だなこのドラマは、と思った。

 

よいドラマの3要素は、脚本、キャスティング、演出で、このうちのどれかが駄目だと残念なことになる。

 

しかし、この3要素がいずれもよければ、相乗効果で1+1+1=3以上、時には10にも20にも30にもなる。

 

『家売るオンナ』は、まず脚本がすばらしい。主人公の三軒家万智をはじめ登場人物のキャラ、セリフが際立っている。ストーリー展開が巧みで、全話を通しての伏線の貼り方も絶妙。

 

そして北川景子に三軒家(サンチー)のような役を当てはめる発想がすばらしい。

 

凡庸なヒロイン像でなく隙のない美女度の鋭角性が余りにもエキセントリックで突き抜けた存在にまで達しているというキャラクター特性が見かけはクールで内面は暑苦しい北川景子という女優による過剰にサイボーグ的な演技と共振して見事なハマり具合を見せている。

 

馬鹿に振り切ったバカ女に徹するイモトアヤコのファニーな演技も特筆に値する。

 

演出はテレビ的なやりすぎ感も時に目につくが(サンチーの「GO!」の演出は個人的にちょっと違和感あり)、押さえるべきところはきちんと押さえている。

 

めんどくさくなってきたからもういいや。

 

いやあ26日が楽しみだなあ。