STOLEN CAR / Bruce Springsteen
ある女と出会って、腰を落ち着けることにした
町はずれの小さな家で
結婚して、決して離れないと誓い合った
それから少しずつお互いの心が離れていった
最初はただの落ち着きのなさが原因だと思っていた
そのうちそんなことはなくなり俺たちの愛は深まっていくのだと
二人を引き裂いて俺たちを泣かせることになったのは
結局もっとそれ以上のものだった
そんな訳で俺は盗んだ車を運転してる
エルドリッジ通りを走っている
毎晩捕まるんじゃないかとビクビクしてるけど
決して捕まらない
あいつは昔俺が書いた手紙を覚えているかと尋ねてきた
俺たちが若くて大胆だったときの
昨日あいつはそれを読んだらしいけど
100年も前のことのように思えたってさ
それで俺は盗んだ車に乗ってる
真っ暗な夜の道を走っている
俺は大丈夫なんだと言い聞かせながら
この闇の中に消えてしまうんじゃないかとビクビクしながら
THE PRICE YOU PAY / Bruce Springsteen
覚悟を決めて勝負に出る
ハイウェイが終わり砂漠の始まる場所まで車を走らせる
日中までオープンな道を走り続ける
そして夜は眠る 払うべき代償と共に
THE RIVER / Bruce Springsteen
以前は重要に思えたすべてのことが
全部宙に消えてしまったように思える
今では俺はもう覚えていないかのように振る舞っている
メアリーも気にしていないようなふりをしている
I WANNA MARRY YOU / Bruce Springsteen
ベビーカーを押して通りを歩いていくおまえ
髪に付けたリボンは俺のためなのかい?
おまえは笑わなくなったし、口数も減った
ここんとこずっとただ通りを歩いているだけ
こんな複雑な世の中で二人の子どもを育てるなんて
ワーキング・マザーには寂しいことだよな
おまえと結婚したい
おまえの夫になりたいんだ
おまえと家族を作りたいのさ
おまえの翼を切りとるつもりはない
でも家庭を持つ二人の人間が一緒になるとき
こういうことも考えなくちゃならない
責任に直面することが必要なのさ
真実の愛っていうのは最後には勝つものさ
でもそれはおとぎ話じゃない
おまえの夢を叶えてやるなんて言えないけど
その手助けくらいならできると思うんだ
なあ愛しいおまえ、結婚してくれないか
俺はおまえと結婚したいと思ってる
そうさ
結婚してほしい
真実の愛なんて嘘っぱちだ
俺の親父は死ぬ前にそう言った
奴は傷ついた心のまま墓場に行った
満たされない人生が人を頑なにする
おまえが愛しい
これから先、誰かを求めるってことは
楽しいことも悲しいこともあるだろうよ
でも恥も外聞もなくこう誓うよ
おまえが俺の名前を名乗ってくれたら
俺は一生誇りに思うと
いずれも1980年のアルバム THE RIVERより