INSTANT KARMA

We All Shine On

白昼夢ラジオまたは妄想電波

今日の一曲目: Break On Through (To The Other Side) / The Doors

 

はい、皆様、こんばんは。ご機嫌いかがでしょうか? 嬉しいことや哀しいことがあった方も、気が狂いそうに退屈だったという人も、ヤケクソになりそうな人も、何かをおっぱじめたくて仕方がないという人も、せめて今からほんの少しの時間、お耳を傾けてもらえたら嬉しいです。 今日から始まるラジオ番組なので、軽く自己紹介を(省略) 今流れているのは、ドアーズの「ブレイク・オン・スルー」という曲です。実は、ラジオ番組のディスクジョッキーをやるのは渋谷陽一さんのラジオを聴いて育った私の少年時代からの夢でして、自分の番組の一曲目はこれにしようとずっと決めていたんですね。妄想ラジオという形で今それが実現したわけです。 若いリスナーの方々のために説明しますと、ザ・ドアーズというのは、ジム・モリソンというカリスマ的ボーカリストに率いられた六〇年代のアメリカのロックバンドでして、若くして伝説的に死んだジム・モリソンについてはたぶん映画にもなってますね(私は見てませんが)。 「ブレイク・オン・スルー」(あっち側に突き抜けろ)という曲は、彼らのファースト・アルバムの一曲目です。このアルバムには、ドアーズの中で一番有名な曲、「ハートに火をつけて」も入っています。せっかくだからかけましょうか。彼らのサウンドはオルガンが特徴的ですが、レイ・マンザレクという人が弾いています。高校生の頃、メガネをかけたインテリ風の彼のクールな演奏ぶりを見て射精しそうなほど痺れてたもんです。射精と言えば、ジム・モリソンという人は、まあ当時の大セックス・シンボルだったわけですが、ライブの最中にステージでマスターベーションして警察に捕まってます(笑)。

 

今日の二曲目:Light My Fire(ハートに火をつけて) / The Doors

 

いいですねえ。今日はこのドアーズの一枚目の曲を全部かけて終わってもいいくらいです。「ジ・エンド」とかね。まあ、ロックを語る上では決して外せない名盤中の名盤なので、知らなかった方は是非CD買うなりダウンロードするなりして聴いてください。 この番組は、その時の私の気分でかけたい曲をかけながらダラダラと喋っていくだけで、はっきり言ってマスターベーションです。視聴者がいるかいないかはほとんど気にしないで言いたいことだけ言いますので、聞きたくない方は聞かなくて結構。気を遣うスポンサーもいませんし、聴取率など一切気にしないでやっていきます。 そこで今日の三曲目は、K−POPです。脈絡も何もありません。

 

今日の三曲目:Hey Mama! / EXO-CBX

 

音楽が好きな方で(今や音楽を聴くのが嫌いという人を探すのは難しいくらい、ポップ・ミュージックは若者の宗教のようになっていますが)、K−POPの魅力を知らない方が居たら、もったいないです。だから私は洗脳するつもりでかけます。 最近では、何と言ってもビルボード1位になったBTS(防弾少年団)、そして日本ではTWICEなんかが人気ですけど、私が聞いた中では、EXOというグループが音楽性、パフォーマンス共に最強な気がします。ふと思ったのですが、EXOのパフォーマンスの完成度を見ていると、80年代にマイケル・ジャクソンがやろうとしたステージングを実現してしまったのではないかという気がします。 ではEXOの曲をもう一つかけましょう。名曲だらけですが、最近よく聞く好きな曲を。

 

今日の四曲目:Unfair / EXO

 

脈絡なく次の曲に行きます。この番組のポリシーとして、できるだけ脈絡のない曲並びを目指しています。

 

今日の5曲目:アンニュイ・エレクトリーク/Final Spank Happy

 

御存知、と言っても知らない方の方が多いかもしれませんが、日本ジャズ界における屈指の才能、というだけでなく、文筆家、音楽理論家、映画評論家、プロレス評論家、その他無数の才能に恵まれた凄い方、としか言いようのない菊地成孔師(敢えて「氏」ではなく「師」と呼びます)がほとんど20年ぶりに復活させたユニット、スパンク・ハッピーの最終形でございます。10月初めに出た新譜の中の一曲。カッコいいですね。 この曲は、2002年に、菊地氏が岩澤瞳さんという大変に美しく魅力的なボーカリストと組んで発表した第2期スパンク・ハッピーの作品のセルフ・カバーであります(第1期スパンク・ハッピーについての説明は長くなるので省略します)。 ついでなので、原曲のほうも少し聴いてみましょう。

 

今日の6曲目:アンニュイ・エレクトリーク/ Spank Happy(途中でフェイドアウト

 

こうして聴くと、先ほどのカバーでは、まるで小田朋美さんが岩澤瞳さんの声真似をしているかのように聞こえます。小田朋美さんは、自分のアルバムでもスパンク・ハッピーのカバーをしていて、これも最高です。続けて聴きましょう。「Angelic」という曲です。

 

今日の7曲目:Angelic/小田朋美 今日の8曲目:Angelic/Spank Happy

 

残念ながら、もうお時間が来てしまいました。私がこうして自分の妄想レディオ・ショーを書いているのは、菊地成孔師がやっていたラジオ番組が終わってしまったことの喪失感を個人的に埋めるためでもあります。私は菊地成孔師から、息苦しい世の中で気楽に息をすることを教えてもらいました。感謝してもしきれない方でございます。 今日の最後の曲は、満員電車でおしくらまんじゅうになりながら聴くとテンションの上がる曲です。ではさようなら、また次回というものがありましたらお会いいたしましょう。

 

今日の9曲目:Sister Ray / Velvet Underground