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ヒョリの宿(9)

youtube:tepUEfbzsJo

【8日目】

空港から電話をかけてきた若夫婦と別に、サンスンにメールしてきたのは耳の聞こえない若い女性だった

女性はサンスンが迎えに行く

先に若夫婦が到着 ジウンが出迎える

入口のソファーでインタビュー

妻は29歳、夫は28歳 結婚2年目

子どもを預けて息抜きの旅行

女性がサンスンの車に乗り込む

ジュン・ダミ 25歳 耳が聞こえないが口の動きで相手の話は分かる

到着しジウンが出迎える

入口で夫婦と挨拶し一緒にインタビュー

ダミがジウンと同い年と分かり喜ぶジウン

サンスン「カップルたちに挟まれているとジウンは気まずいだろう」

若夫婦は2階のベッド室で泊まることに

PM3:00

ダミも空腹というので一緒にラーメンを食べることに

昨日買ったエビを入れて

ダミもキッチンへ

若夫婦も一緒に食べることに

夫はヘアサロン経営 ハサミ持参でサンスンのヘアカットしたいと

ヒョリがパーマも頼むがそれは無理と

二人はお互い初恋で子供ができて結婚

「本当の民宿だと思ってできるだけ楽しく過ごして」

ダミと並んでキッチンに立つジウン 

お互いタメ口で話すことにする じゃんけんでどちらが先にするかを決める

エビを入れるタイミングを間違えたジウン

ヒョリに助けを求める サンスンが助ける

エビ入りラーメンの準備完了

若夫婦夫「お二人は結婚するまでどのくらい付き合ってましたか?」

ヒョリ「3年くらい?」

サンスン「僕たちはずっと一緒にいた」「まるで永遠に一緒にいたみたいに」

若夫婦妻「私たちも毎日会ってたわね」「お互い嫌になるくらい」

夫「一週間に8回会ってたね」妻「毎日喧嘩もしたわね」

「彼はとても物分かりがよさそうなのに」「皆そう言うんですけど」

「わかった!」「それに腹が立つんでしょ?」「彼はなんでも分かってるような顔をする」

「どんなにいい性格の男女でも、お互いの生活に干渉すれば喧嘩になる」

サンスンがダミに話しかける 「お仕事は?」

「パートタイムでモデルをしています」

「どうりでスタイルがいいと思った」

「彼女は私と同じイヤリングをしている」「それはオンラインで買ったの?」

「いいえ、外国人から買いました」「大学の近くで」

「私は外国で買ったの」「その人が韓国から輸入したのでは?」

「ビンテージだと言われたわ」

「ダミ、もし一人で食べたくないなら、私たちと一緒に夕食を食べてもいいわよ」

サンスンがダミにもう一度伝える

「分かりました」

若夫婦の夫はむいたエビを妻にあげる

結婚5年目の夫はむいたエビを自分で食べる

サンスン「今夜の夕食は何にしようか・・・」「それが最大の問題だ」

夫「お二人はベジタリアンですか?」

サンスン「僕たちはただ肉を食べないだけだよ」

夫「肉だけですか?」

「シーフードは食べるよ」「卵も」

ジウンにエビをあげるダミ

ありがたくもらうジウン

「まさか本当にもらうと思わなかった」(爆笑)

ジウン以外は食べ終わる

エビの殻を片付けようとする若夫婦妻 サンスン「そのままにしておいて」

「ごちそうさまでした」

ダミはまだエビを剥いている

ジウンにあげる

「ありがとう」「スナックも買ってあるの」(得意げな表情)

「本当に同じものかな?」ヒョリがイヤリングをつけて現れる。

「少しだけ違うみたいね」「でもほとんど同じですね」

「インド式を好む人はあまりいないの」「あなたはインド式が好き?」

インドが聞き取れないダミに一生懸命伝えるジウン

「私はこういうイヤリングが好きです」「大きくて派手なのが」「ビンテージも」

ヒョリとダミは趣味が似ている

若夫婦が出かけるので挨拶

「雨が降るかもしれないわ」「傘を持っていく?」

傘を借りる若夫婦

ダミはお皿を洗う

「そのままにしておいて」とジウン

サンスン「ジウンはまた皿を洗ってるのか?」「ジウン、僕がやるよ」

自分がやると言い張るダミ サンスンもそれ以上言えない

「彼女は頑固そうですね」(笑い)

ヒョリがスマホを見て「4時に雨が降るそうよ」

サンスン「今日は焚火は無理かな」「一晩中降るみたいよ」

「洗濯物を入れて庭のテーブルも片付けないと」

3人で慌てて片付ける

ヒョリが洗い物をしているダミに話しかける

「私がいきなり現れたら怖い?」

「大丈夫です」

「ゆっくり現れた方がいい?」

「大丈夫です、気にしないで下さい」

「分かったわ」

ジウンがキッチンに戻ってくる

「あなた運転はできる?」「できない」

「運転出来たらお使いを頼もうと思ったんだけど」

「地下鉄は?」「ここには地下鉄はないのよ」

「あなたは一人暮らし?」「いいえ、父と一緒に」「私と父と二匹の犬と」

二人寄り添うように並んで洗い物

「スナック食べる?」

冷蔵庫からチョコとスナックを取り出す

食卓で一緒に食べる

一人で洗濯物を畳むサンスン もたれかかるサンシム

2階からヒョリが下りてくる

「二人は一緒に風呂に入るのかな?」

「私たちみたいに?」

「当然でしょ」「なぜ最初あなたは恥ずかしがったの?」

「そんなことをするのは初めてだったから」

「私も初めてだったわよ」

「少なくともバスタブは」

「じゃあシャワーは経験があったんだね?」

「実は僕も初めてじゃなかったよ」

「冗談はやめましょう」「あなたは本当に経験があったの?」

(なんで洗濯物を畳みながら喧嘩しなくちゃいけないのか・・・)

「お互い過去の話はやめましょう」「冷静になりましょう」「過去は過去よ」

「過去の話は、もう済んだことだ」

「歴史は気にしないこと」「あなたが気にする人だったら、私とは結婚しなかったでしょ」

「私、インターネットでいくつか読んだことがあるの・・・」

「僕もインターネットでいくつか読んだことがある・・・」

(ヒョリが笑う)

「いくつかどころじゃないな・・・」

「どれも証明できない話よ」

「証明する方法はあるよ」(笑い)

「これのもう片方は?」(話を逸らすヒョリ)

「前に回した洗濯機に入ってるんじゃないかな」

食卓で羊羹を食べるジウン ヒョリとサンスンとミミも食卓

「ここに泊まった老夫婦のために買ったんですけど、渡せなかったんです」

「このチョコは全部あなたの?」

「ダミのもあります」(焦るジウン)

「本当に?」

「今日は1個だけにしときなさい」(ジウンを心配する)

急にしかめっ面をするジウン

「どうしたの?」

「舌を噛んじゃいました」

二人が呆れて笑う

「あなた泣いてるの?」

「すごく痛くて」(笑い)

三人で爆笑

「ジウン、夕食は何にする?」「雨が降っているし・・・」

「キムチチヂミは?」「夕食じゃないわ」「じゃあ海鮮チヂミは?」

ダミも食卓にいる

「僕は海鮮チヂミは好きだよ」

「マッコリもあるわ!」

「でも飲んじゃうと働けないよ」「今夜は雨でみんな家にいるから、僕体が面倒みたいとだめだろ?」

「彼らは彼らで勝手にやるわよ」

「僕は彼らと遊びたいな・・・」(笑い)

「全員が飲むとは限らないでしょ」

「たくさん海鮮チヂミを作ろう」

「ダミは?」「好きです」

ヒョリがダミと買い物に行って、帰りに彼女の友人のところに連れていくことにする

ジウンがダミに話しかける

「買い物に行ったら、チョコを買ってきてくれない?」(秘密の取引)

サンスンが外から入ってくる

「バナナスナックはあるよ」「食べていいよ」「君はチョコを食べすぎだ」

ジウン苦笑い

サンスンが犬の散歩

ヒョリとダミが車で出発

「何か買いたいものはある?」

「ジウンのためにチョコを」

「はい、私が彼女のを少し食べちゃったので」

(簡単に発覚)

スーパーに到着

手をつないで歩く二人

ヒョリが食材を買う間に、ダミはチョコを

「こんなに買うの?」

「これは私の分で、これはジウンの分です」

「1個にしなさい」「ジウンは甘いものを食べすぎるの」

「分かりました、それぞれに1個ずつ」

サンスンが犬の散歩に行くのを見送るジウン

PM4:00 

ジウンが一人でぼうっとする時間

早速チョコに手を伸ばす

本(ドストエフスキー?)をバッグから出して

テラスに座って

チョコを食べながら読書 下線を引きながら

若夫婦は手をつないで海岸へ

車の中で実家に電話 子供と会話

それから森の公園へ

ヒョリはダミを友人のところへ送る

「あなたは上手に唇を読むわね」「あなたに話すのは全然苦にならないわ」

「たぶん耳が聞こえなくなったのが大人になってからだからだと思います」

「何があったのか聞いて構わない?」

「私は生まれつき頭痛持ちで、右耳がすでに聞こえなかったんです」

「8学年のときに手術を受けて、22歳でもう一度手術を受けたときに、もう片方の耳も聞こえなくなりました」

「最初に聞こえなくなったとき、医者はまた聞こえるようになると言いました」

「なので私は期待しました」「でも5か月たっても聞こえるようにならなくて、とてもがっかりしました」「でも今は平気です」「平気?」

慰める言葉が見つからないヒョリ

「よいこともあります」「耳が聞こえないことでポジティブなことに目を向けるようになりました」「よく一人でカフェに行くんです」「それから物を書き始めます」

「以前はよいことなんて何もないと思っていました」「でもしばらくすると、聞きたくないことを聞かなくて済むと思うようになりました」「でも悪い点は、聞きたいことも聞けないということです」

「たとえばボーイフレンドの声とか・・・」

「そうですね」

「愛してるよ、とか」

「人の声が聴きたいです」「私は人とはなすためによく出かけます」

「でも人々を見て、彼らの声がどんなに大きいかは想像するしかありません」

「じゃあ、サンスンの声はどんな風だと思う?」

「彼は低い声だと思います」

「どうしてそう思うの?」

「低い声の人は、ゆったりしています」

「ほら、海よ!」

「ああ、素敵!」

予定より早めに到着

「コーヒーでもどうですか?」

「もちろん」「Gドラゴンのカフェに行きましょう」

海が見えるカフェで大興奮

観光客がたくさんいる

海を見ながらコーヒーを飲む二人

「海の匂いはどう?」

「この匂い好きです」

「この場所の名前は何ですか?」

「ハンダム」「あなたの名前みたいね」

記念撮影と動画

「波の音は覚えてる?」

「いいえ」

「最後に海を見たのはいつ?」

「日の出が見たくて行きました」

「私は波の音は衣擦れの音に似ていると思っていたけど」

「よく聞くと違うわ」

「どの波も違う音をしている」

「波の音を聞く必要はない」「感じるのよ」

「そうすれば、耳が聞こえなくても、たくさんのことが分かる」「聞こえる人よりも」

「私はいつも、どんな音かを想像することができます」

「それはまるで、静かな海岸に一人でいるような感じです」

二人は海を見ながらしばらく座っていた

サンスンが帰宅 今にも雨が降りそう

ジウンとサンスンがソファーで休憩

「二人でGドラゴンのカフェに行ったのか?」(スマホを見ながら)

「そうみたいですね」「たくさん人がいますね」

「サンスンさんはカフェを持ちたくないですか?」

「音楽が聴ける場所は欲しいね」

「お金がたくさんかかりますか?」

「オーディオがね」

「お金さえあればできますか?」

「それが僕がしない理由だよ」(笑い)

「それに僕はヘヴィーメタルが好きだし」

ヘヴィーメタルですか?」

「高校のときにね」

「全然違う音楽をしてましたよね」

「いつもオジー・オズボーンを聞いてた」

「オジーオズボーンを聞いてみる?」

「はい」

「ヒョリは大嫌いなんだ」

「ヒョリが帰ってくる前に聴かないと」

Goodbye To Romance / Ozzy Osbourne

「すごくいい!」

「これはヘヴィーメタルにしてはソフトな曲だ」

「普通はこういう曲なんだ」

Mr.Crowley / Ozzy Osbourne

「サンスンさんがヘヴィーメタル好きだったとはとても意外です」

「昔はそればかり聴いていたよ」

「ギターでこういう曲をやりはじめると夢中になるんだ」

「こういう曲を練習したんですか?」

「ああ」

「歯でギターを弾いたり」(笑い)

外はヘヴィーメタルのような大雨

ヒョリから電話

「ここは大雨なの」

「こっちもだよ」

「そっちは降り始めたばかり?」「うん」

「こっちはしばらく前から降ってるわ」「今帰るところ」

「早く帰ってきて僕のためにシーフードチヂミを作ってよ」

「オッケーよ」「ジウンと楽しい時を過ごしてちょうだい」

「もうすごくいい時間を過ごしたよ」「僕のことは心配しなくていいから」

「わかった」

「ダミがジウンのためにチョコレートを2個買ったから、彼女のために1個だけにしなさいって言ったの」

ジウンはこのやり取りを知らない

「ダミがジウンのためにチョコレートを2個買ったから、1個だけにしなさいって言ったそうだ」

ジウン苦笑

「チョコレートクッキーもある」「全部君のものだ」

「ヒョリが来る前にこれを君のカバンに入れな」「ヒョリが君に食べさせないかもしれないから」

黙って自分のロッカールームにしまうジウン

「Seonwoo JeongaのIt's Rainingが聴きたいです」

「これかい?」「いいね」「最高だね」

PM5:30 ヒョリが帰宅

「たくさん荷物があるの!」

「おかえりなさい」と出てきたジウンにおみやげのショートケーキを渡す

「あなたに甘いものを食べさせないつもりなのに、どんどんやって来るのよ」

「雨だからこの曲をかけてるの?」

「ジウンのリクエストだ」

「今日はバンド・ミュージックの日なの?」

ヒョリが別の曲をかける(クラシック?)

「見て、芸術作品を作るわ」

窓を開けて手を差し出し、深呼吸するヒョリ

「サンスン、木の匂いがするわ」

「そうだね、いい匂いだね」といってヒョリを後ろから抱きしめるサンスン

「あなたの髪が匂うわ」(笑い)

「ジウンもこっちに来て、教えてあげる」

「恥ずかしく感じずにソロの場面を取るやり方よ」

「まず、雨を楽しむかのように振る舞う」

「手を伸ばして」「それから空を見上げる」(笑い)

「今度は一人で、笑わずに」

ジウンの一人芝居「ジウンと雨」「お元気ですか」「さよなら」

「今日はすごい芸術を作ったわ!」「どうして赤くなってるの?」(笑い)

海鮮チヂミ作り ヒョリとジウン

早速試食 マッコリと一緒に

PM7:00 若夫婦帰宅

サンスンが追加のチヂミを作る

ヒョリが隣に寄り添ってサンスンのお腹をつかむ

「これは何?」「分厚い雑誌だよ」「こんな雑誌が?」

「いったんこんな脂肪がつくと、どんどん大きくなるのよ」

「僕もヨガをするよ」

後ろから抱き着くヒョリ

ジウンがじっと見ているのに気づきびっくり

「ジウンの前ではしないつもりだったのに、入ってくるもんだから」

若夫婦がチヂミを食べる 「おいしい」

「こんなに若い時に子供が出来て怖くなかった?」

「でもこうなるのを望んでいたんです」

「大変だったと思うわ」

「子供を養うために必死で働かないといけないし、責任がずっしりと」

「確かにそうですね」

「今の店は所有してるの?」

「所有してるかどうかは・・・まあ自分で開いて運営しています」

「何人で?」

「小さくて、2人だけです」

「私の父親も床屋だったの」「母親が顔を剃って、二人で働いていたの」

「今回の旅行で、彼はずっとサンスンさんは散髪したいに違いないと言うんです」

「時々ソウルで散髪に行くんだけど、ちょっと面倒でね」

「敬語を使うんだけど、間違った敬語は嫌いなんだ」

ジウン「30ドルでよろしかったですか、みたいな?」

夫「こちらの商品といった形になります、とか」

「どんな分野のサービスでも、対等に扱われる時が一番安心するんだ」

「お客様は王様です、という考えを捨てるべきね」

ジウン「そう言うのは彼らがヒョリさんのお客さんだからですか?」

「でもここの王様は私よ」「確かに」(爆笑)

「ここではお客様は王様で、オーナーも王様だ」

ジウン「従業員はどうですか?」

「あなたも王様よ! 女王様よ」

インターホンが鳴る

ダミを門まで迎えに行くジウン

「ご飯は?」「まだなの」「本当に?じゃあ急いで、海鮮チヂミがあるから」

「ヒョリが、あなたが甘いものを食べすぎると心配してたわ」

「今日はたくさん食べたわ・・・甘いものをたくさん」

「でもあなたは太らないわね」

「私?私はここですごく働いているからだと思うわ」

ダミが食卓のそばのサムシクをしげしげと眺める

「あの猫は妊娠してるの?」

皆からそういわれるサムシク

お風呂の話をするヒョリ

「2階にカップルのためのバスタブがあるから」「一緒に入って」

「見えないようにできるから」

照れ笑いする二人

妻「でもそうなると別のことも必要になるけどそれは無理よね」

ヒョリとジウンが固まる

妻「そういうムードになるとどうしても・・・」

ヒョリ「ああ、その後ってこと?」「大丈夫よ、カメラを切るように頼むから」

「お望みなら」

サンスン「それかそのまま真っすぐキャンピングカーに行けばいい」(一同爆笑)

「ジウン、こっちへ」

「今夜は完全にロマンチックにしてあげましょう」

「電球ですか?」「ええ」「飾り付けましょう」

「なんて親切な民宿なんでしょう!」

「実際の宿はこんなことまではできないわね」

「ここは短期間だから、できるだけのことをしてあげるの」

全部の電球を取り付ける

「変圧器はあるかしら?」

2階を見てにんまりするサンスン

スタジオから変圧器を持ってくる

サンスンは若夫婦の隣に座って時間を稼ぐ

ヒョリが電球を落として割ってしまう

すぐにサンスンが駆けつけて、スリッパを持ってくる

床をきれいに掃除

セッティング完了

若夫婦にライティングして見せる

ラベンダーを入れ、花を浮かべる

二人が入浴している間、スタッフはスタジオに

「ジウン、今日はもう帰っていいわよ」

スイーツを持って帰るジウン

ヒョリに袋をみつかる

入浴を終えた二人がスタジオに来る

「ロマンチックだった?」

ダミがトイレへ

「ここのトイレにはドアがついていないけど」

「トイレに入っているときにも話ができるように」

「そのときはお客さんが来ると思っていなかったから」

「子供がいなくて旅行するのは楽?」

「身体は楽ですが、心は楽ではありません」

「子供がどうしているか心配です」

スマホでヒョリに娘の写真を見せる

「あなたよりも父親に似ていると思うけど」

「小さい頃は父親に似て肌が白かったんです」

「私は浅黒いから、生まれるときに父親に似るように祈りました」

PM10:30 就寝時間

サンスンがダミの寝室用に間仕切りカーテンをつける

「今日はいつもより混んでいないね」「少し寂しく感じる」

【9日目】

AM7:00

雨の朝 犬がヒョリを起こす サンスンも起きる ペットの餌の準備

床が濡れているのに気づく

地下の水道管が水漏れしているのではないかと思い建設会社に連絡

ヒョリもキッチンの床に気づく サンスンのもとへ

「水道管が壊れているようだ」

「修理するのは大ごとじゃない?」

「今日の午後に建設会社の人が来ることになった」

「水は使えないの?」

「使えるよ」

外の水道バルブを閉めるサンスン

「こうなったのは水を使いすぎたから?」

「この前ボイラー室が濡れていただろう?」「あれが問題だったんだ」

「でも突然ね」

「町中の水圧が下がった時からだ」「再び水流が強くなって、たぶんそのときに壊れたんだ」「または水道管が古かったか」

ゲストに事態を知らせるサンスン

ジウン出勤

「おはようございます」「ヒョリさんはヨガ教室ですか?」

「いや、問題発生だ」「水道管が壊れて、床全体が水に濡れた」

ショックを受けるジウン「どうすれば?」

落ち込むサンスン

緊急会議招集 若夫婦も加わる

「工事するならゲストハウスは閉めないと」

「そうだね、修理は大規模になる」

「中で水が使えないから、洗い物や洗濯は庭でしないと」

「シャワーも外ですることになるわ」

呆然とするサンスン

「今日の朝食はどうする?」

「水が使えないと料理できませんよね?」

「パンとバターとコーヒーくらいなら出せるわ」

「何とか朝食は出さないと」

キッチンに向かうジウンとサンスン

「今日はポテト・スープを作る予定だったんだが」

「私も作り方を勉強しました」

「昨日牛乳を買ったから、シリアルなら出せる」

「僕はトーストを焼くよ」

ジウンはブルーベリーといちごを出す

ダミはまだ猫のスーニとぐっすり寝ている

心づくしの朝食

「よく眠れた?」

「お風呂の後すぐ寝ました」

サンスン「すぐに寝たの? 何もなく?」(笑い)

「手を握って寝ました」

ジウンは孤独を感じる

雨が止んで日が差してきた

妻「髪を洗わないと」

「天気がいいから、水でよければ、庭で洗えるわ」

「それで大丈夫です」

ヒョリが庭のシャワーヘッドのある場所に連れていく

ヒョリがゲストの髪を丁寧に洗う

本職のヘアスタイリストの夫が登場

夫がシャワーを引き取る

「60年代に戻ったみたいね」

民宿始まって以来の危機 家の中で水が使えない

トイレの使用が喫緊の課題

ヒョリ「しびんを買おうか?」

サンスン「大のときはどうする?」

ヒョリ「・・・」

(ジウンに向かって)「あなたがゲストなら、どうしたいと思う?」

ヒョリ「テントを張ってポータブルトイレにする?」

「建設現場で使ってるようなやつ」

「借りるか買うかする?」

「男女用に二つ借りようか」

「建設会社が来たら聞いてみるよ」

お茶を飲んで気分を落ち着ける

「声のいい男性は好き?」「はい」

「顔も大事だけど、声も大事よ」

「サンスンさんの声は素敵です」

にんまりするサンスン

「学生の頃はよく電話で初デートしたもんだ」(笑い)

呆れるヒョリ

「卒業アルバムに載ってる番号にかけたのね?}

「昔は卒業アルバムに電話番号が載ってたのよ」

「たくさん電話がかかってきたわ」「きっとあなたみたいな人からね」

「ダミを起こさないとね」

「私が起こしましょうか?」

「今の状況を彼女に説明しないと」

ダミを起こしに行くジウン

今10時と知って飛び起きるダミ

水道管が壊れたのでジウンの部屋で顔を洗うよう告げるジウン

食卓につくダミ

「こんな時間だとは知りませんでした」

若夫婦は観光に出発

ダミは朝食

トイレに行きたくなったヒョリ

「バルブを開けるから終わったころに僕に言って」

「ジウンの部屋に行くわ」

「ここで大丈夫だよ、僕が責任を持つ」「僕にメールして」

「何て書くの?」「ウンチ終わったよ、って?」

スタジオに向かうヒョリの後を犬たちが追いかける

スタジオに向かうサンスン

「ヒョリ、出た?」

「うん」「水は?」

「今開けるから、待って」

外のバルブまで走り、開けて戻るサンスン

「ヒョリ、流して」

「流れた」

「よし、じゃあ閉めに行ってくる」

食卓でダミに今日の予定を尋ねるジウン

ボートに乗るつもりだったけど、雨で乗れないというダミ

ダミにヨガを教えようとするヒョリ

ジウンと一緒に受けることに

ジウンはだいぶ上達している ヨガの才能あり

サンスンは町役場に電話

水道工事の影響で水圧が不安定になったとの説明

工事業者到着

地下水槽から水が溢れているらしい

「これは大ごとになりそうだ」

水圧が高い時にだけ漏れる

バルブを閉めてしばらくしてから水が出るかどうかを確認

⇒水が出たので、水槽からは漏れていないと分かる

とりあえずバルブを半分開けて水圧を下げて使うことにする

(第9話おわり)