この号の目玉は、なんといっても、「雨滴は続く」の登場人物のモデル葛山久子による手記「親愛なる西村さんへ」。
こんなに読みたくなる記事はそうはないよ。というわけで開店と同時に本屋に走る。
目次のページをめくって出てきた賢太の写真を見て目頭が熱くなる。
葛山久子の手記は、読むのが勿体なくて、一段落ごとにタオルで涙を拭きながら読んだ。
これを読んで<一私小説書きの日乗>シリーズの記載のいくつかの謎が解けた。
朝日書林の荒川店主のインタビューを読んで、死の直前の衝撃的な事実を知る。
あとは誰か、沢木耕太郎の「檀」みたいな感じで、「秋恵」という本を書いてくれませんか(「西村」だと座りが悪い気がするので)。