War Is Over

 if you want it

Farewell My Dear

朝信号待ちをしていると立て続けに青い護送車が二台目の前を通り過ぎた。

今日はメルパルク・ホテルで西村賢太献花のお別れの会があるので行こうかどうしようか直前まで迷っていたが、阿部公彦教授のツイートでゆかりの品も展示されるというのを見、「ビバリー」で高田文夫先生が「番組が終わったら行く」というのを聞いて、もう体が勝手に動くのを止められなかった。
正午過ぎに、四谷三丁目から赤坂見附で銀座線に乗り換え、新橋で降りて都営浅草線へ。車中では「田中英光傑作選」の「さようなら」を読みながら。浅草線で大門まで一駅。A6出口で降りて、歩くとすぐに左手にホテル名のついた建物が見えたので路地に入る。

ホテル入口でエレベーターに案内されそのまま五階へ。降りるとすぐ会場で、一時ぴったりに着いたがもう結構人が来ていた。入り口で白い花を渡され、献花台に供える。

丸テーブルに自筆原稿やゆかりの品(灰皿とジュラルミンアタッシェケース)などが並べられ、メッセージを書くためのノートも置いてあった。ご遺族に見せてから西光寺に持っていくのだとか。「西村さんの小説をもっと読みたかったです」とサインペンで記し、名前も書く。写真撮影やSNSへのアップは可能とのこと(人が映らないよう注意)なので貴重な自筆原稿などの写真を撮らせて頂く。

二十分ほどウロウロして会場を後にする。会場を出る前にもう一度さっき書いたノートを開いて「残された作品を繰り返し読ませて頂きます」と書いた。出口で大きな封筒をいただいた。あとで開くと「どうで死ぬ身の一踊り」の初版本、藤澤清造全集内容見本、「北町貫多の人生と名句」というタイトルのパンフレット小冊子が入っていた。

西村賢太先生と、今日の催しを準備して下さったかたがた全員に、満腔の敬意と感謝を捧げたい。