War Is Over

 if you want it

大友良英年譜(暫定版)

1959年(昭和34年)

8月1日、横浜市で生まれる。保土ヶ谷区明神台団地(41号館406号室)で育つ。

テレビから流れる「シャボン玉ホリデー」のクレイジーキャッツザ・ピーナッツ「スターダスト」を聴き、「サイボーグ009」に憧れ、ウルトラQに慄く。

3歳の時、双子の弟が生まれる。

1966年(昭和41年)7歳

4月、横浜市立星川小学校に入学。同じクラスの中西くん、安藤くんとほうきを使ってビートルズごっこをする。

1967年(昭和42年)8歳 小学二年生

中西君が学校にもってきたフォーククルセイダーズ帰って来たヨッパライに衝撃を受ける。日本フリージャズの先駆けのような山下毅雄ジャイアントロボ」劇伴に触れる。

1968年(昭和43年)9歳 小学三年生

父親の会社が福島に工場進出し、工場長として転勤。転校は嫌だとゴネて、父親だけ単身赴任するが、11月からは一家で福島市渡利に引っ越す。学校(福島第一小学校)になじめず休みがちとなる。合唱で笑いものになり音楽の授業が嫌いになる。

同級生の吉田さんに恋をする。タイガース「廃墟の鳩」が好きになる。

1971年(昭和46年)12歳 小学六年生

深夜ラジオを聴き始め、ラジオを自分で作るようになる。

1972年(昭和47年)13歳 中学一年生

坊主頭にするのが嫌で担任や校長に抗議するが、言いくるめられる。

弟や従兄弟たちとラジカセに即興演奏を録音する。ヘッドホンで音楽を聴くのにハマる(Tレックス、カーペンターズビートルズなど)。

三学期、担任の松本に生活指導室に呼び出され、ヌードを描いたと冤罪を着せられる。

エマーソン・レイク&パーマー「タルカス」で初めてシンセサイザーを聴く。

1973年(昭和48年)14歳 中学二年生

フォークギターを買ってもらい、永山君に教わるも、Fのコードが押さえられず挫折。

キング・クリムゾン「太陽と戦慄」にハマり、近くの電機工場のゴミ箱から拾ってきたスピーカーを数十個部屋のラジカセにつなげてボリュームを最大限にして聴く。

シンセサイザー作りに熱中する。冬休みの自由課題で自作シンセを学校に持っていくがまったくウケずガッカリ。

1974年(昭和49年)15歳 中学三年生

ギターは弾けないがどうしてもバンドがやりたくなり、エレキベースを購入。三学期の音楽の発表でビートルズ「イエスタデイ」のベースラインを演奏するが誰にも理解してもらえず。傷だらけの天使井上堯之バンドの劇伴にしびれる。

1975年(昭和50年)16歳 高校一年生

男子校の進学校福島県立福島高等学校)に入学するもまったく勉強せず。

「ワールド・ロック・フェス」でジェフ・ベック内田裕也のバンドを見る。

高校の先輩がやってるロック・バンドの演奏(ピンク・フロイド「原子心母」のコピー)を聴いて大音量のロックをやってみたい気持ちがどうしようもなく高まる。

スキー部の合宿を途中で帰って、エレキギターグレコ製3万円のサンバーストカラーのストラトキャスター)を買う。

自宅でテープコラージュ的な作品(シュトックハウゼン「コンタクテ」ピエール・シェフェールの影響)を録音する。

軽音楽部に入ろうとして諦めたところをジャズ研の先輩(島田)に強引に誘われ入部。

コルトレーンやパーカーを聴かせられるがピンとこず、唯一興味を惹かれたのがThe Sextet of orchestra USA「Mack the Knife」で、エリック・ドルフィーの突拍子もないアドリブに衝撃を受ける。

1976年(昭和51年)17歳 高校二年生

授業をさぼってジャズ研に入り浸るようになる。福島駅前のジャズ喫茶「涅雅(ネガ)」で260円のカレーで何時間も粘る。

ジャズ喫茶ではマイルス・デイヴィス「ゲット・アップ・ウィズ・イット」「レイテッドX」山下洋輔トリオの演奏にはまる。

ロック喫茶「パワーハウス」の吉田さんと親しくなる(後に震災後福島で再会)。

ジャズ喫茶「パスタン」で阿部薫高柳昌行、金井英人、中村達也のライブや、評論家・副島輝人が持ってきた前衛ジャズ祭のドキュメンタリーなどを見る。

タモリの「オールナイトニッポン」に影響を受け、「ソバヤバンド」を作って高校生のアマチュア・コンサートで演奏するがドン引きされる。

1977年(昭和52年)18歳 高校三年生

アングラなジャズシーンへの憧れが高まる。春休みや夏休みに東京で新宿ピットインや歌舞伎町タロー、西荻窪アケタの店でフリージャズを見る。

渋谷のジァン・ジァンで高柳昌行ニューディレクションを見て衝撃を受ける。

ジャズ研の部員たちとラジオの生番組で公開演奏するが放送事故レベルのグダグダさに終わる。

近くの女子高の学園祭に行き、学園のアイドルYから話しかけられるが、社会問題や三里塚について話す彼女の話題にまったくついていけず、消え入りたいような気持で深夜までジャズ喫茶のスピーカーを見つめる。

Yと連絡を取り合うようになり、交際が始まる。Yは以前、大友の同級生の鈴木と付き合っていた。鈴木は高校三年の途中で失踪する。

デレク・ベイリーと出会う。「ソロギターVol.1」「トポグラフィー・オブ・ラングス」

キャバレー・ルビーのギタリスト募集のチラシを見て、プロとして働くことを決意。大学受験まで一か月を切っていたが毎晩11時まで店のバンドで演奏する。

Yから送られてきたノートの内容に動揺し、演奏の途中で崩壊。店を辞める。

1978年(昭和53年)19歳 

浪人して福島の予備校に入る。ジャズ喫茶で6月12日の宮城県沖地震に遭遇。

9月9日、阿部薫の死。

1979年(昭和54年)20歳 

3月末、上京。明治大学の二部(夜間部)文学部。

1979年4月、代田橋の六畳一間、風呂なし2万5000円。ここで19歳だったオレの東京暮らしが始まる。それからの話は、またいつかどこかですることにしよう。