INSTANT KARMA

We All Shine On

Mama, please don't come

実家の引っ越しの立ち合いをしながら電車の中で読んだ片岡一竹の本に書いてあるエディプス・コンプレックスについて思いをはせる。というのは嘘で、本を読んでいるときと母親の相手になっているときにはまったく別の思考回路が働いている。

全ての男性は原理的にマザコンというが、なぜこんなにキツいのだろう。ダウンタウンのコントに出てくる「おかん」の状態のままストップしている。松本は今ではおかん思いのような言動しているがあれは本音の気がするのに、清水翔太も八尾でスナックをしているおかんが大好きなのに、どうして自分はこんなに母親を愛せないのか。

原初的享楽が欠如していたせいだろうか。精神分析でもやってみようか。

Mother, you had me

But I never had you

I really wanted you 

But you did'nt want me

So I just gotta tell you 

Goodbye, Goodbye...

父が死んでから、象徴界における父も消滅し、想像的他者(a')としての母と自我(a)との想像的関係の世界に逆戻りしてしまったせいだろうか(ラカン曲解)。

自分の母に対する態度が息子にも伝染してしまって、息子がすっかりおばあちゃんをウザがっている。先方もそれに負けるようなタマでもないので結局は言いなりに動いてやっているが。

もし兄弟姉妹がいたら親の愛情の分捕り合戦みたいなことになっていたのだろうか。それはそれで悲惨な気がする。表面的には孝行息子みたいにならざるを得なくなっている。

明日はまた早朝から引っ越し先への荷物搬入がある。しかし集合住宅に入ってしまえば今までのように寂しいという愚痴は聞かなくて済むかもしれないというのがわずかな希望として残っている。