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どみゅーんずっきゅん

中原昌也緊急支援番組「NAKEDENCYCLOPEDIAofMASAYANAKAHARA3/文化/文学編1」田野辺尚人,宇川直宏,高橋ヨシキ,山崎圭司,高橋源一郎,阿部和重,佐々木敦,樋口泰人,廣瀬純,坂本安美,遠山純生,森田佑一,町山広美,上條葉月●DJ:脳)

を流し見ていた。

高橋源一郎,阿部和重,佐々木敦の鼎談(中原昌也論)を興味深く聞きながら、同時にラフ×ラフ(永松波留、藤崎未来、林未梨)SHOWROOMを見るのはなかなかきつかった。

保坂和志の長編小説に中原昌也をモデルにした人物が出てきて、それに対するアンサーを中原と阿部和重が書いたら、それに保坂が反応したというエピソードを阿部和重が話していて読みたくなった。

ググって調べたら、保坂のカンバセイション・ピースに出てくる「森中」というのが中原のことで、阿部和重中原昌也の合作「赤ん坊が松明代りに」(「文芸」2004年夏号、2005年1号)の中で中原が保坂に言及し、それに対する保坂のアンサーが 「桜の開花は目前に迫っていた」(『新潮』6月号)に書かれているらしい。

 

数年前に中野ブロードウェイタコシェで本を探しているときに後ろを人が通り過ぎて、通路が狭かったので礼儀正しい口調で「すみません」と声をかけて行かれた。丁寧な人だな、と思って振り返ってみたら、それが中原昌也だった。自分のCDを店に売りに来たところだった。

ほんの些細なところにも人間性というのは現れるもので、袖触れ合うだけの縁であっても、そのときのことが忘れられない。