INSTANT KARMA

We All Shine On

The Street Sliders年譜(初期のみ簡易版)

1959年(昭和34年)

1.26 村越<ハリー>弘明誕生

3.1   市川<ジェームス>洋二誕生

1960年(昭和35年

10.4 土屋<蘭丸>公平誕生

12.4 鈴木<ZUZU>将雄誕生

1967年(昭和42年)

土屋が鈴木と小学校の同級生として出会う

1973年(昭和48年)

土屋が白いテレキャスター・モデル購入、日夜クリームのコピーに熱中。

1974年(昭和49年)

5月、村越と市川が高校で出会う。

そのころ鈴木はFREE「ALL RIGHT NOW」に触発されドラムを購入。

8月、村越と市川がバンドを組む。

そのころ土屋と鈴木もバンド活動開始。

1979年(昭和54年)

11.3 土屋と鈴木が村越のバンドのステージを始めて見る

12.24 村越、土屋と鈴木に吉祥寺のメロウハウスで会う。

1980年(昭和55年)

その時、ふらりと村越が戻って来た。首を傾げている公平にツカツカと歩み寄ると、低くしゃがれた声で言った。

 

「おまえは、俺とやるっきゃねえんだぜ」

 

「じゃあな」とも言わず、それだけを言って、村越は店を出て行った。あっという間の事だった。公平は心が動いた。

 

「ストリート・スライダーズか。乗ってみるかな」

 

80年3月。今はなくなったメロウハウスという店のカウンターの中で、公平はちょっとドキドキしながらサムタイムに火を点けた。

 

野本健著「タイクツってやつにケリいれて!」音楽専科社1984年刊

3月末 ハリー(村越)、ジェームス(市川)、蘭丸(土屋)、ZUZU(鈴木)の4人でザ・ストリート・スライダーズ結成。(以後メンバーはアーチスト名で表記)

福生UZUや高円寺レッドハウスなどでライブ活動開始。

7.5 福生UZU

1981年(昭和56年)

2.6 新宿ACB

6.5   新宿ACB

6月、新星堂「ロック・イン・コンテスト」でグランプリ獲得

10月、CBSソニー「SDオーディション」で東京地区最優秀グループ賞を獲得

1982年(昭和57年)

1.25 新宿ACB

6.9   新宿ACB

10.26  新宿ACB

秋 ハウンド・ドッグと学園祭を回る。

11.3 津田塾大学

11月、CBSソニー六本木スタジオで「Slider Joint」レコーディング開始。

映画「夜をぶっとばせ」主題歌として「Blow The Night」が採用される

11.12    中野公会堂

12.9      久保講堂

12.28 新宿ACB

12.31 渋谷西武劇場「ニューイヤーズ・ロック・フェス」

1983年(昭和58年)

1.1 渋谷エッグマン

1月、関東地区ツアー開始

1.4、1.5 千葉ダンシング・マザーズ

1.6 横浜シェルガーデン

1.15 福生UZU

1.16 柏クレイジーホース

1.29 新宿シアターアップル「オールナイト・コンサート」

1.30 吉祥寺シルバーエレファント

2.3~2.5 千葉ダンシングマザーズ

2.10 横浜シェルガーデン

2.13 柏クレイジーホース

2.15 四谷フォーバレー(中止)

2.19 福生UZU

2.21 新宿ACB

2.22 目黒鹿鳴館

3.3、3.4 千葉ダンシングマザーズ

3.5 1stアルバム「Slider Joint」、シングル「Blow The Night」リリース。

  福生UZUでデビュー記念パーティ

3月、関東地区ツアー再開

3.7 渋谷エッグマン

3.13 新宿ACB

3.25 藤沢BOW

3.26 新宿シアターアップル

3月、初の関西ツアー

3.27 神戸チキンジョージ

3.28 大阪バーボンハウス

3.29 京都ビッグバン

4.9 福生UZU

4.11 新宿ACB

4.13 横浜シェルガーデン

4.17 荻窪新星堂

4.21 原宿ピテカントロプス

4.22 藤沢BOW

4.24 柏クレイジーホース

4.25 千葉ダンシングマザーズ

4.29 吉祥寺シルバーエレファント

5.1   倉敷市民会館(with ハウンド・ドッグARB

5.2   福岡富士映劇

5.3    小倉 IN and OUT

5.13  新宿ACB

5月、初の北海道ツアー

5.16 函館市民会館(ARB

5.17 苫小牧阿弥陀

5.19 札幌ペニーレイン

5.25 越谷市民会館(ARB子供ばんど

5.27 吉祥寺シルバーエレファント

5.28 横浜シェルガーデン

5.29 青山学院大学学園祭 → 福生UZU

5.31 千葉ダンシングマザーズ

6.1   名古屋グレートフルユッカ

6.2   神戸チキンジョージ

6.3   大阪バーボンハウス

6.5   柏新星堂

6.10 藤沢BOW

6.12 新宿ACB「ローリング・ストーンズ・ファンクラブ」ゲスト(Needle & Spoons名義)

6.13 新宿ACB

6.17 新潟ウッディー

6.18 長岡カブキ

6.19 長野仏陀

6.25 福生UZU

6.26 甲府Yesterday

6.27 渋谷Live In

6.28 ハローナショナル・ショールーム

6.29 横浜シェルガーデン

6.30 千葉ダンシングマザーズ

7.2   駒沢大学学園祭

7.10 TV番組「月刊ニューアーツ倶楽部」(司会:つのだひろ)出演。「Blow The Night!」演奏

7.16 木更津ヤンズ

7.21、22 新宿ACB

7月、初の全国ツアー開始

7.27、28 福岡富士映劇

7.29  熊本松本レコード・イエロー・スタジオ

7.31  鹿児島コロネット

8.1 大倉オーティス

8.2 小倉 IN and OUT

8.4 倉敷ミントジャムス

8.5 広島カワイホール

8.7 高知キャラバンサライ

8.9 大阪バーボンハウス

8.10 神戸チキンジョージ

8.13 中野公会堂(新星堂オーディション・ゲスト)

8.22 後楽園ホールARBジョー山中、宇崎竜童ほか)

8.24 青森サンクス

8.25 秋田田中屋(4曲目でライブ中断)

8.27 山形せんたくや

8.28 仙台モーニングムーン

8.30 函館KOKO

8.31 札幌ペニーレーン

9.1 苫小牧アミダ

9.4 名古屋グレートユッカ

9.5 京都サーカス&サーカス

9.6 金沢小立野広場

9.8 京都モミの木ハウス

9.9 長岡かぶき

9.11  新潟ウッディー

9.15  新橋ヤクルトホール(CBSソニーSDオーディション・ゲスト)

9.17  横浜シェルガーデン

9.27~10.21 2ndアルバム「がんじがらめ」レコーディング

  (伊豆キティ・スタジオ、東京KRSスタジオ、CBSソニー信濃町スタジオ)

10.8 新宿ACB

10.29  女子美術大学学園祭

11.5 駒沢大学学園祭

11.6 東海大学学園祭

11月、第二次全国ツアー開始

11.11 藤沢BOW

11.12 千葉ダンシングマザーズ

11.14 新潟ウッディ

11.20 甲府Yesterday

11.25 秋田ヤマハホール

11.27 仙台モーニングムーン

11.28 盛岡伊藤楽器

11.30 青森サンクス

12.1 2ndアルバム「がんじがらめ」リリース

12.2、12.3 函館KOKO

12.5   札幌道新ホール

12.9   東京久保講堂

12.12 会津若松ジャンダルム

12.14 広島ウッディーストリート

12.16 小倉 IN and OUT

12.17 福岡都久志会館

12.18 長崎ブラックボックスシアター

12.20 大分オーティス

12.24 京都ビブレホール

12.25 大阪御堂会館

12.26 名古屋雲龍ホール

1984年(昭和59年)

2月、渡英。当時THE ROLLING STONESのオフィシャルカメラマン:Micheal Halsbandとフォトセッション

4.13   東横劇場「HEAZ」

5.1   新宿ACB

5月、 第三次全国ツアー開始

5.17 横浜教育会館

5.22 神戸チキンジョージ

5.23 京都ビブレホール

5.28 千葉県文化会館小ホール

5.30 福井県民会館

5.31 石川県教育会館

6.6   函館市民会館小ホール

6.13 札幌道新ホール

6.14 旭川西武ホール(中止)

6.21 埼玉市民会館小ホール

6.22 栃木市民会館小ホール

6.24 水戸サントピア

6.27 新潟市民公会堂

6.28 会津若松市文化福祉センター

7.7   大分農業会館

7.8   長崎平和会館

7.10 福岡都久志会館

7.15 仙台モーニングムーン

7.19 名古屋雲龍ホール

7.20 大阪御堂会館

8.1   東京日本青年館

8.3 広島見真講堂

8.29~9.21 3rdアルバム「JAG OUT」レコーディング

     (CBSソニー信濃町、六本木スタジオ)

10月、第四次全国ツアー開始

10.13 和歌山ハットリ楽器

10.14 神戸芦屋ルナホール

10.15 京都会館別館

10.20 前橋市民文化会館小ホール

10.22 水戸文化センター小ホール

10.29、10.30 横浜教育会館

10.31 千葉教育会館

11.5   埼玉会館小ホール

11.9 栃木会館小ホール

11.11 3rdアルバム「JAG OUT」、12インチシングル「カメレオン」リリース

11.22 法政大学

11.30 藤沢市民会館小ホール

12.5   札幌道新ホール

12.7   旭川市文化センター

12.14 福岡都久志会館

12.20 大阪厚生年金会館中ホール

12.21 名古屋雲龍ホール

12.23 渋谷公会堂

12.31 東横劇場「HEAZ」

1985年(昭和60年)

1.9   仙台市民会館小ホール

1.10 秋田市文化会館小ホール

1.18 広島見真講堂

1.19 岡山ビブレホール

1.20 高松オリーブホール

1.22 高知グリーンホール

1.24 NBCビデオホール

1.25 熊本郵便貯金会館

3.11 新宿ACB「大人ファンクラブ」結成パーティー

4.14 日比谷野外音楽堂「勇気ある子供たちが時代をつくる」

  (シーナ&ロケッツバービーボーイズ、エコーズなど)

5.4~6.1 4thアルバム「夢遊病」ロンドン・レコーディング(UKCBSスタジオ)

6月、第五次全国ツアー開始

※85年夏のツアーのコメントは「夢の跡  ザ・ストリート・スライダーズ 」(宇都宮美穂,、沼崎敦子、JICC出版局、1986年)より引用

6.18 神奈川県立青少年センター

「一千人の観客を前に散漫で自堕落な演奏。」

6.26 小田原市民会館(ARB

「構成はまだ定まらないものの、新しいセッティングや曲にバンドが馴染んできた。」

 演奏後、ハリーと蘭丸はファンと一緒にしばしARBのステージを観る。

7.1 12インチシングル「New Dance」発表

7.3 高知グリーンホール

去年より動員が減りホールの三分の一にも満たない150人程。

曲が終わるたびに客席から「Bitch(ストーンズの曲)演れ!」との声が飛ぶ。

7.4 松山市民会館中ホール

7.5 高松オリーブホール

7.9 埼玉会館小ホール

「長い低迷を打ち破るような力に溢れたステージ。」

7.10 原宿モリハナエビル「Be-Released Fashion Show Event」(フランスのDogs、イギリスのLondon Cowboysも出演)

7.11 京都教育会館

このツアーで初めのアンコール「Easy Come Easy Go」を演奏する。 

7.12 神戸文化会館中ホール

7.15 山口県教育会館

7.16 島根県民会館中ホール

7.18 広島県文化センター

7.19 岡山市民文化ホール

「このツアーでも最高のライブのひとつ。」

ファン層が広く、最前列には坊主頭の小学生のような子供がいた。蘭丸曰く、「いたいた!でもあれ小学生じゃないよ。オレも中学ん時あんな感じだったもん。キャロルとかしょっちゅう行って踊ってた」

 

楽屋に明日収録が予定されているローカル・テレビ局(山陽放送 (RSK)「ミュージックショットガン」)の人々が訪れ、打ち合わせが行われる。演奏の外、他人のビデオを見てコメントしてもらいたいという局側の申し出に、「よさない?そんなのつまんないよ」(蘭丸)「歌ってるだけじゃだめなの?」(ハリー)とそっけないお答え。

7.21 4thアルバム「夢遊病」リリース

7.30 山梨県民文化会館中ホール(ARB

7.31 茨城県民文化センター小ホール

観客の熱気とステージの照明の位置が低いせいで汗みどろのライブになる。

8.1   千葉県教育会館

「観客のノリが悪く、緩慢で緊張感の感じられないライブだった。」

8.3   群馬県民会館小ホール

8.6   福岡都久志会館

客電が落ちると同時に観客がステージ前に突進し大混乱のパニック状態となる。

ホテルを取り巻くファンの群れが、メンバーの到着出発の際に両脇に並び、いっせいに「お疲れ様です」「また来て下さい」と大声で叫ぶ。

8.8   大阪厚生年金会館中ホール

観客の反応は熱狂的。「カメレオン」の途中で蘭丸がアンプの上に置いたドリンクがひっくり返り真空管が割れていきなり演奏中断。

8.11 仙台ロックンロール・オリンピック(ハウンド・ドッグ爆風スランプ、エコーズなど)

前夜の深酒がたたってハリーが途中でダウン、歌えなくなり予定の曲数をクリアできぬままにステージを降りる。

8.16 名古屋芸術創造センター

8.21 秋田産業会館

ハリーが倒れ、途中で終了。怒ったファンから蘭丸が髪を引っ張られ爪でひっかかれ何人かにしがみつかれる。

8.22 岩手教育会館

リハーサルの調子悪さをくつがえしての豪放なライブ。ZUZUが圧巻。

8.23 青森文化ホール

8.26 函館市民会館小ホール

バンドの登場と共に観客が暴徒と化す。「この殺気立った反応が今夜のスライダーズには良い方向に作用し、久々に荒々しい気魄で本領が発揮された感があった。」

 

「ああいう状況だと、余計ノッたりする?」と訊ねると、蘭丸は急に真剣な顔になって「でも、ああいうのも大変だよ。最前列の子なんてギューギューやられてかわいそうだった」

8.27 札幌道新ホール

「去年と客層がガラリと変わり、ニューウェーブファンからオリーブ少女、ごく普通の大学生風まで。反応も穏やかで、じっくり耳を澄ませて聴くという姿勢。バンドの演奏もそれに合わせたかのように、丁寧で慎重、手堅い感じがした。」アンコールを求める長い拍手にも耳を貸さず。

 

ライブ後、料理屋の二階の座敷で四人が議論。蘭丸が「ノッてなかったのにアンコール演る義務なんかないよ」というと、ZUZUが説いて聞かせるように「でもみんな一生懸命聞いてたんだよ。そりゃステージにつめかけたりはなかったけど、拍手も返してたし。女の子たちが、スライダーズの気を悪くさせちゃって、もう来てくれないかもしれない、って泣いてたよ」

 

「スライダーズのライブには実に不思議な瞬間が度々ある。演奏も観客のノリもこれ以上ないという程に盛り上がり、沸きに沸いているのに、彼らが最後の音を叩きつけて楽器を置くやいなや、ゾッとするような静寂がホールを被うのだ。…あっけにとられているのか、スライダーズ・ファンらしい気取りでアンコールの催促をためらっているのか、次の奇蹟が起こるのを固唾を呑んで見守っているのか。多分、今までグイグイとフルスピードで走っていたものが何の前ぶれもなくいきなり急停止してしまったので、突然プラグが抜かれたような感じになって放心しているのだろう。」

8.30 宇都宮市文化会館小ホール

「落ち着いて、安定した印象のコンサート。バンドの演奏自体はこれといった問題もなく、充実した内容だったが、観客のノリはいまひとつ。不思議な空気がホールにある夜だった。決められたメニューをクリアしてサッサと引き上げるメンバー。アンコールにも応えず。」

9.3   新潟市民公会堂

9.5   宮城県民会館

「3000人入る広いホールで、客の入りは40%といったところ。ロックのコンサートを開かせてくれる会場がどんどん減っており、スライダーズ・クラスのバンドに合った会場を見つけるのもなかなか難しいのだとか。今日のライブは、ツアーの最終日、日比谷野音の前ということもあり、メニューがガラリと変わった。仙台でDJをやっているポーキーのサックスも入って、一段と鮮やかなアレンジがされ、客席は沸きに沸いた。ちなみに、スライダーズがゲスト・プレイヤーを迎えてステージをやったのはこの日が初めてだ。」

9.14 日比谷野外音楽堂

 長かった夏のツアーの終止符。

 ゲスト・プレイヤーにサックスのポーキーを迎え、初めての単独での野音

 打ち上げで乾杯の挨拶に立ったハリーが「来年はもっとハデにやろうと思って」と発言。

9.28 大阪厚生年金会館大ホール「勇気ある子供たちが時代をつくる」

10.3~10.12 シングル「Angel Duster」レコーディング

10.30 福岡大学

11.3   広島経済大学

11.4   明治大学

11.21 シングル「Angel Duster」リリース

12.31 岡山RSK山陽放送)オールナイトコンサート

1986年(昭和61年)

1月、第六次全国ツアー開始

1.8   神戸文化中ホール

1.9   広島県民文化中ホール

1.10 山口県教育会館

1.13 東京都勤労会館

1.14 和歌山市民会館小ホール

1.22 12インチシングル「Angel Duster」リリース

1.23 千葉県教育会館

1.24 藤沢市民会館大ホール

1.26 沖縄スクランブル

3.17 大宮市民会館

3.18 沼津市民会館小ホール

3.20 宇都宮市文化会館

4.3   水戸市民会館

4.8   岡山市民文化ホール

4.9   福岡市民会館

4.10 鹿児島市民文化ホール第2

4.13 長崎市平和会館

4.14 熊本郵便貯金会館

4.23 前橋市民文化会館

4.25 仙台電力ホール

4.27 札幌道新ホール

5.4   名古屋港ガーデン埠頭「5時SAT ROCK WAVE’86」フリーコンサート 

5.8   愛知勤労会館

5.9   静岡市民文化会館中ホール

5.11 大阪厚生年金会館大ホール

5.24 日比谷野外音楽堂