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電王戦感想(2)

第3回電王戦について、将棋連盟は「前向きに協議中」だそうだが、谷川会長は頭が痛いだろうな。

三浦八段があんな風に敗れた以上、次回は最低でも一人は彼以上の棋士を出さないわけにいかなくなった。

そうなると、現タイトルホルダーの森内名人、羽生三冠、渡辺三冠に白羽の矢が立たざるを得ない。

しかしこの三人が出てしまうと、将棋界は後がない。特に「ミスター将棋」羽生善治が戦うことは、人類対コンピューターの最終決戦を意味する。

羽生さんがこの戦いをやすやすと引き受けるとは思えないし、依頼する連盟の側も、とてつもない歴史的な決断をしなければならない。

そんな中、渡辺竜王はブログで早くも出場に意欲を見せているようだ。彼は本当に大した男だと思う。

将来、コンピューターと人間の共存というビジョンが描けるとしたら、渡辺氏の存在を抜きにしては考えられない。彼なら、非常にナチュラルかつ肯定的な姿勢で戦ってくれそうな気がするし、勝っても負けても妙な後腐れを残さないと思う。

そういえばGPS将棋と三浦八段の戦いを見ていて、渡辺竜王の将棋に似ていると思った。渡辺竜王なら、GPSと凄い棋譜を残すんじゃないかと期待してしまう。