INSTANT KARMA

We All Shine On

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018.12.31

昼間息子と新宿紀伊國屋に行き、帰りに駅のベルクで菊地成孔の小説(ヴァイナル文學選書)を買う。 夜はテレビ番組をザッピングしながら家族で年越しそば。 茶番になるだろうと思いながら見ていた天心VSメイウェザー戦で、完全に舐めきった態度で赤ん坊をあ…

2018.12.30

朝4時に目が覚めて、菊地成孔『粋な夜電波』最終回を聴く。 荒野に叫ぶ預言者の声がひとつ消えた。 サロメの一言で斬首された洗礼者ヨハネを想起させる。 その後、朝に独りで、菊地成孔が絶賛していた韓国映画『お嬢さん』を録画していたのを見る。 これは…

2018.12.29

2018年12月29日。今日はTWICEサナの22回目の誕生日だ。 先日読んだ、北野新太の『最終局』というノンフィクション作品の中で、中村太地前王座が最終局に敗れた後に読んだと書かれていた、沢木耕太郎の『ドランカー<酔いどれ>』というノンフィクション作品…

Come Back Home

中野の中古CDショップで、元ソテジワアイドゥルのソ・テジ(Seo Taiji)の2002年のアルバム『6th album re-recording and etpfest live』を500円で買う。 CDを聴くまで、どんなミュージシャンのどんなアルバムなのか、まったく知識を持たなかったのだが…

善意で敷き詰められた地獄への道或いは天国への階段という名のTWICE

TWICEに「もって行かれそうになっている」自分が怖い。 メンバー9名の区別がつき、顔と名前が分かるようになったら、地獄OR天国の門まではあと1歩だ。 皆さんご存じのことと思うが(冗談ですが)、TWICEには日本人メンバーが3人いる。 彼女たちは、日本で…

菜食主義者

1970年生まれの韓国の女性作家ハン・ガンの『菜食主義者』という小説を読んだ。 彼女の『そっと静かに』というエッセイ集を読んだことがあって、小説自体についてはまったく予備知識のない状態で読んだ。 文章自体は読みやすく、展開もスリリングで一気に読…

I Need No Past

【モデルプレス=12月6日】 歌手でタレントのDAIGOが6日放送のフジテレビ系「VS嵐」(毎週木曜よる7時〜)に出演。妻で女優の北川景子の“困った癖”を明かした。 先日、北川が主演映画『スマホを落としただけなのに』を引っさげ同番組に出演。放送は一緒に観…

K-POP

今更のようにK-POPにハマりそうになっている。いや、ハマっている。 きっかけは『粋な夜電波』で聞いたIUとオヒョクのコラボ曲「愛がうまく」。 しかしこれを聴いたのはもう1年以上前なので、最近爆発的に発症するまでは体内で静かにK-POPへの関心が潜伏し…

え?粋な夜電波終わっちゃうの?

最近聴かない週がチラホラあったのは確かだけども、週末の朝早くに目覚めてしまって寝付けそうもない時などに重宝していたラジオ番組。 人生で大切なことはほとんどすべて菊地成孔師から学んだ・とまでは言わないまでも、けっこう節目節目で参考かつ指針とな…

寝ても覚めても

以前ブログで書いた『ハッピーアワー』や『親密さ』などの濱口竜介監督の新作、『寝ても覚めても』を観に行ってきた。 これまで見た作品では、プロよりは素人に近い俳優を使って、自分で書いた脚本のテキストを生かすような作り方をしていた印象があるので、…

天才はあきらめた

今日は本屋で見つけたこの本を読んだ。 解説をオードリー若林が書いている。 テレビもラジオも縁遠くなっている自分は、山里亮太について余りよく知らないのだが、この本を読む限り、若林も解説で指摘している通り、タイトルとは違って彼は「天才」である。 …

大山康晴と関西将棋会館

お盆の帰省のついでに、実家にあった『将棋世界』1992年10月号「大山康晴追悼号」を読んだ。 面白かったので少し書き写しておく。 弟子の有吉道夫のインタビューより。 ―現在、東京都大阪にある将棋会館は大山先生の尽力でできたそうですね。 有吉 え…

四ツ谷のセレブ猫と阿佐ヶ谷の野良猫

オードリー若林の3泊4日のキューバ旅行記。 新聞の書評で興味を持ち、早速本屋で買って、とても面白く読んだ。 こんなに面白く読めたことが自分でも意外だった。 いきなりネタバれで申し訳ないので、未読の方は読まないでほしいのだが、 (以下ネタバレあ…

美しい顔

たまには将棋以外の話題もと思って。 芥川賞候補作にもなった北条裕子さんの『美しい顔』っていう小説があるじゃないですか。 そっちの件については、まあいろいろな論点についていろいろな見方があると思うので、ひとまず置いておくとして、 講談社のHPで…

開雲見日

祝 斎藤慎太郎七段 王座挑戦権奪取 斎藤先生、おめでとうございます!!! 中村王座とのタイトル戦、頑張ってください!!! 応援しています!!!

先崎九段の手記

なかなか軽い気持ちで読める本ではないが、一気に読んでしまった。 4月から復帰して、ネット中継の解説者としても活躍している姿を見て安心している。 2016年の初めには佐藤会長と連日話し合いをしていたというのを読んで、やはり見えない所でいろいろ…

奨励会

最近は将棋関連の話題にしか興味がなく、将棋関連の本しか読む気がしない。 数日前に読んだのがこの新刊。 元1級で退会し、その後小説家に転身した著者による、奨励会についての本。 さすが新人賞作家だけあって文章が上手く、歯に衣着せぬ本音もシャープで…

半端ないって

もはや「神ってる」としか言いようのない藤井聡太七段、15歳。 前回の記事に書いたAbema超早指し棋戦では、近藤誠也五段と橋本八段を相手に、唖然とするような強さを見せつけた。 昨日の深浦九段との王座戦決勝トーナメントでは、老獪かつ鋭い指し回…

棋士群像(斎藤慎太郎七段)

先日、うちの職場の近くで行われた、斎藤慎太郎七段による『詰将棋講座』というものを受講する機会に恵まれた。 詰将棋の解き方や、鑑賞の仕方まで、とても濃密な話が聞けて、大いに感銘を受け、堪能したのだが、会場の都合で用意した教材が最後まで説明でき…

団鬼六伝記「赦す人」

村山聖の伝記の作者大崎善生による小池重明の伝記の作者団鬼六の伝記。 将棋に関する記述は「小池重明伝」の引き写しが多く、新たな発見はあまりなかった。 生前に読みたいという団鬼六側の希望もあり、時間的な制約の中で仕方がなかったのかもしれないが、…

泣き虫しょったんの奇跡

今年の秋に松田龍平主演で映画化が決定している、瀬川晶司五段の自伝を読んだ。 解説を書いている大崎善生氏の『将棋の子』も奨励会員の壮絶な人生を追った素晴らしいノンフィクションだが、これは自身が奨励会員として三段リーグの残酷さを身を持って体験し…

春雷

このところずっと、伝説の詰将棋作家、駒場和男氏の『ゆめまぼろし百番』を鑑賞していた。 5手詰めも解けない自分に氏の作品を解けるはずもないが、ソフトで棋譜並べしているだけでもその凄さが伝わってくる。 詰将棋の魅力というのは、指し将棋とはまた違…

詰将棋の世界

今日は藤井聡太氏が詰将棋解答選手権で4連覇ということで、自分も詰将棋の本を図書館で借りまくったりしている。 詰将棋という一人遊びをおぼえたのは小学生のときだった。そしてそのときから、永遠の夏休みが続いている。 夏休み―ただひたすら遊ぶ毎日。そ…

気持ちのいい踏み込み方

見ましたか、糸谷VS藤井戦(見てないか)。 ヘボなので指し手の具体的な解説はできませんが、凄いを通り越して怖くなるくらいの、藤井六段の凄まじい勝ちっぷりでした。 あの剛腕で鳴らす糸谷元竜王が、一直線の攻め合いで、はっきり間合いを見切られて、…

棋士群像(糸谷哲郎九段)

昨日、藤井聡太六段が、順位戦C級2組の最終局で三枚堂達也六段に勝利し、全勝を決めた。 横歩取りで圧勝。 そんな藤井六段の次の対戦相手は、糸谷哲郎九段である。 圧倒的な強さを見せつける藤井聡太を止めるのは、今季順位戦B級1組を全勝してA級入りを…

棋士群像(深浦康市九段と佐々木大地四段)

今、将棋ファンの間で天井知らずの赤マル人気急上昇中なのが、深浦康市九段であろう。 A級トップ棋士の一人であり、羽生王位からタイトルを奪取し、翌年に羽生の挑戦を退けたこともある。 形勢不利になってもとことんまで食い下がる、粘り強い棋風で知られ…

透明の棋士

少し前から気になっていた本を買った。 新聞記者による棋士をめぐるエッセイ。 将棋本にはいくつかの種類があって、(1)プロ棋士による定跡本や実戦譜など、将棋の勉強のための本。(2)観戦記者や将棋関係者による、将棋界の内幕本。先日の記事に書いた…

棋士群像(木村一基九段)

将棋ファンの間ではすっかり「将棋の強いおじさん」として認知されている、玉頭の薄さをものともしない強靭な受けの棋風で知られる「千駄ヶ谷の受け師」こと木村一基九段である。 ニコ生などの将棋番組で登場する日は、僕などは一日中パソコンの画面を見なが…

棋士群像(三浦弘行九段)

2016年、竜王戦の挑戦者になった三浦は、あやうく棋士生命を絶たれる危機に遭遇する。 幼い頃から1日20時間将棋の手を考えるという生活を送り、人生のすべてを将棋に捧げてきた三浦にとって、棋士であることを否定されることは、自らの存在意義を失う…

棋士群像(先崎学九段)

将棋の棋士たちが好きだ。 自分の実力だけが頼りの世界に生きる人間だけが持つ清々しさを感じる。 勝負師であると同時に、将棋の普及のために尽力する役割を果たす棋士もおり、勝負に徹することに専念する棋士もいる(普及活動への参加は強制ではなく、棋士…