INSTANT KARMA

We All Shine On

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

存在について

ハイデガーの文章はまったく理解できないが、ハイデガーの考えていたこと(というより直観したこと)の大本になるアイディアはなんとなく分かる気がする。 だからもう少し付き合ってみたい。 リルケ「詩人について」より 漕ぎ手たちは私に向き合っていた 漕…

おもしろくてヤバい(飛べる)

週末に『アーレントとハイデッガー』を読み、ハイデッガーに興味を持ったので翌日『存在と時間』の解説本を2冊借りた。とても面白い。もっと抽象的な哲学だと思っていたが逆で、人間(現存在)の実存を扱う人間論であり人生論であり次元論・時間論でもある…

GO FINAL

吉田豪が、昨日病院で死亡した桐島聡が60年代ソウルやジェームス・ブラウンが好きでDJパーティーでよく踊っていたというニュース記事をリツイートしていた。 先週、吉田豪の「聞き出す力ファイナル」というエッセイ集を発売日に購入して、今隙間時間に読…

Being and Time(ネタバレなし)

『アーレントとハイデガー』(エルジビェータ・エティンガー、みすず書房、1996年) を読んで、既婚者なのに女学生に手を出す好色なオヤジで、ナチスに加担して戦後も開き直ったどうしようもない哲学者というイメージを強化した頭でこの本を読んだらけっこう…

さいざんすマンボ

今のガザのジェノサイドに対する人々の無関心を見ているとやはり人類は種として退化しておりますます動物化しているという気がしてくる。 そういう言い方は動物に失礼だろう。だから悪魔化していると言うべきか。 悪魔は恐ろしい鬼のごときサディスティック…

備忘録メモ(アレント人間の条件)

人間はいずれは死んでいく存在だが、人間が生まれたのは、死ぬためではなく、何かを始めるためなのである。 ハンナ・アーレント『人間の条件』 以下はアレントの本の要約ではなく、読んで自分で勝手に思い浮かべたメモにすぎません。後日どんどん加筆修正予…

ハンナ・アレント「人間の条件」をよむ(てきとうな備忘録)

昨日書いたようなことは、ハンナ・アーレントの次の作品『人間の条件』に書いてあるっぽい。 それで読んでみる。なかなかハード。 初っ端から、人工衛星打ち上げの話。その重要性において核分裂にまさるとも劣らないとある。この「プロローグ」の冒頭部分だ…

Capitalitarianism

youtu.be ハンナ・アーレント「全体主義」(「全体主義の起源 第三巻」)を読む。 この本について、またアーレントについての解説やら論文は山ほどあるので内容には言及しないが、一つだけ思ったのは、 今の資本主義リアリズムって、経済的全体主義なんじゃ…

N/M/N/K

先週末、"Hair Stylistics For SALE” Masaya Nakahara Collection Garage Sale が行われ、その際に以下のアナウンスがあった。 (以下XのアカウントV.I.N.Cent Radio@VincentRadioより転載) 1月に中原昌也さんが倒れたくさんの支援が立ち上がりました。 わ…

「みどりいせき」(閲覧注意)

※大田ステファニー歓人『みどりいせき』の内容の詳細に触れますので、未読の方はご注意ください。 2月に単行本が出るので、それを読んでからの方がいいと思います。 どんな感じって言われてもこんな感じとか伝えづらいから書くのをためらってるうちに今日が…

「みどりいせき」感想(ネタバレなし)

第47回すばる文学賞受賞作 大田ステファニー歓人「みどりいせき」 読んだ。 最初の数頁で挫折しそうになったが、途中からはぐいぐいと引き込まれ、 最後の頁では号泣。 ネタバレたっぷりの感想は改めて。

1970

今度は先輩ら(主に3人)が持ち寄った曲をかけるという「1970年特集」のレジュメ。時は1989年4月。新歓企画でこれらの楽曲を聴かされた(まあ飲み食いしつつダベりながらなんでまともに聴いちゃいなかったんだけど)自分は未知のロックの世界に圧倒され戸惑…

Covers (side-B)

B-1 Paint It Black / Chris Farlowe 最近ではすっかり年寄り扱いされているクリス・ファーロウだって昔はスゴかったのだ。Colleseum(コロシアム)の「Daughter of TIme」を聴いてみよう。「歌い上げる」という表現がピッタリのボーカルスタイルをとる彼が…

Covers

例の学生サークルで行われた企画「カヴァー曲特集」の選曲と解説(1989.5.17)。 入学して早々に先輩たちの紹介するこれらの楽曲に接した自分は軽いカルチャーショックを受けた。知ってる曲はほとんどなかった(原曲はもちろん知ってたが)。 カセットテープ…

Family ~大げさな仕掛けとイギリス的美しさの同居

これも学生時代にサークルで先輩(これまでとは別の人)から配布された、英国ロックバンド「ファミリー」についてのレジュメの書き起こし。 先輩の持っていたFamilyのアルバムを当時テープにダビングして聴いた記憶がある。アップルミュージックで聴き返して…

トマス・ピンチョンがダメだった理由(わけ)

図書館でトマス・ピンチョンの本を借りて読もうとしたが、まるでダメだった。 「スロー・ラーナー」 (ちくま文庫) 「V.〈上・下〉」(新潮社) 「競売ナンバー49の叫び」 (ちくま文庫) 「重力の虹〈上・下〉」(新潮社) どれも最後まで読み通すことができず…

Henry Cowー極限への疾走

1990年6月13日配布レジュメ(先輩勝手に上げてスミマセン) 1975年11月16日フランスでのライブ。左よりTim Hodgkinson、Lindsay Cooper、Dagmar Krause、John Greaves 、Chris Cutler、Fred Frith 反対派ロック宣言 Henry Cow 私たちは5つのことを言いたい…

Daevid Allen

1991年4月24日に配布された手書き資料の書き起こし。 そういう訳で、91年度の第1弾は、一昨年12月のGong特集の続編とも言うべき、Daevid Allenの特集です。だからその時のテープとあわせて聴いていただけるともっと有難いのですが、中にはGongの名もD.Allen…

Welcome to the Mystick World of GONG

これも先輩からもらったレジュメの書き起こし。作成日1989年12月6日。 元の文書は特徴ある筆跡による丁寧な手書きで記されている。 高校時代までロッキンオンを読んでプリンスとエレファントカシマシばっかり聴いてたような僕にカンタベリー・ロックやゴング…

An Introduction to Canterbury

学生時代に先輩からもらったカンタベリー・ロックについてのレジュメを書き起こしてみる(この文章が書かれたのは1989年7月28日である)。 1 カンタベリー・ジャズロックについて カンタベリー・ジャズロックという名称は、この一派に属するアーティストの…

カンタベリー・ロック

山崎春美の本に「プログレッシブ・ロック74選」に載せたディスクレビューがあって、学生の頃を懐かしく思い出し、アップルミュージックでカンタベリー・ロックのプレイリストを昨日から聴いている。 SOFT MACHINEは「THIRD」以降は聴いていない。なぜかセカ…

ダンチョネ

彼方では熱烈なファンたちが貴女の到来を待ちかねていたことでせふ…

無くて七草

図書館でトマス・ピンチョンの本を借りてきて読む。 やたら名前だけはよく目にするのだが読んだことがなかったので。 新潮社から出ている全集の『V.』を読み始めるが、途中でテクニカルノックアウト。 「難解」というのではなく、単についていけない。笑える…

Vaginal Discharge from HEAVEN

『天國のをりものが: 山崎春美著作集1976-2013』(河出書房新社、2013年) こないだ隅田川乱一を読んだので図書館で見つけた山崎春美の本を借りてみた。 巻末に自筆年譜がついていたので、抜粋し加筆したものを備忘録にしておく。 1958年(昭和33年) 0歳 誕…

Miss Korea

イ・ヒョリがKBSの新音楽番組『THE SEASONS イ・ヒョリのレッドカーペット』のMCを務めるという俺得ニュース。 イ・ヒョリは以前このブログで『イ・ヒョリの民泊』という番組のシーズン1全部の書き起こしをやったくらい好きな歌手。 wellwellwell.hatenablo…

永松波留さん久々のSHOWROOM

報告:大学入学決まりました 目標:年内にXフォロワー1万人 ラフラフとはるるんにとってさらなる飛躍の一年でありますように 陰ながら応援してます

ぼやき初め

昨年の話になるが、大晦日のNHK紅白歌合戦が過去最低の視聴率だったと話題になっている。 第1部では初の30%割れ(関東地区世帯平均=以下同)。ヤマ場とされる第2部も、2部制となった1989年以降で過去最低、前年比3.4ポイント減の31.9%だった。 ジャニー…

美しい生き方とは

昨日のブログで 自分が予言や占いの類を一切信用しないのは、例えば、2024年元旦に能登半島を襲った震災について「予言」した占い師がいれば教えて欲しい。 と書いたら、こんな人がいたみたい。 お笑い芸人で占い師のLove Me Do(48)が12月29日に自身のYouT…

ツイッターにとって美とはなにか ~”もののあはれ”とはなにか~

自分が予言や占いの類を一切信用しないのは、例えば、2024年元旦に能登半島を襲った震災について「予言」した占い師がいれば教えて欲しい。 いないだろう。何か月も経ってから後出しジャンケンでは困る。 逆に、地震や天災が「起こる起こる」などと物騒な予…

2/0/2/4/1/1/

《心霊科学上の諸問題に関する哲学的考察》 川崎久美子 以下*は筆者です。 *始めに、 哲学は知識の確実性を問題にしますが、それが命題の真偽を調べるということ。科学では懐疑的という形を取る。そしてそれらすべての探究活動に言語が先行すると考えるの…