INSTANT KARMA

We All Shine On

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

DECOISM

昨日からずっと頭の片隅にぼんやりと高峰秀子がいて、夢の中の対話のようなことをしている。 それは全然気持ちの良い体験ではない。なぜならこの人はとてもおっかないからだ。 先日養女の斎藤明美から物凄いドスの効いた毒舌を聞かされたトラウマもまだ残っ…

Non Patient Lady

午前中は録画した映画『永遠の人』を見る。木下恵介監督の独自のセンスのフラメンコと、安部慎一の漫画の登場人物を思わせる仲代達也の眼と、高峰秀子の石のような女の演技に魅入られてラストまで目が離せなかった。 初夏のような陽気になった午後、息子と二…

ハウリング狼

松村雄策の新著が出たのを知り購入。 まだ1頁も読んでいない。ゆっくりと時間をかけて読みたい。

独語

娘が大学の春休みに寄生帰省して、ずっと『銀魂』のアニメを見ている(明日から韓国旅行に行くみたい)。 ふと思ったのだが、『銀魂』はあの『マカロニほうれん荘』と共通項があることに気づいた。 まず主役の三人組、銀さんはトシちゃんだし、神楽はきんど…

「違いの分かる男」は令和的に不適切でないといえるか?

若い頃に読んだはずだが完全に中身を忘れている本を読み返す。 マックス・ウェーバー『プロ倫』『職業としての学問』『職業としての政治』 『職業としての学問』:「大学教師に学問以外のことを期待するな」以上。 『職業としての政治』:政治家とは、やりた…

お題の答え:ホテル・カリフォルニア

実家売却手続き無事終了。 でもこんな感慨はまるでない。 マザコンという心境が知りたい。ある意味羨ましい。 帰りの電車で『吉本隆明88の言葉』を読んで、やっぱりいいこと言ってるよなあ、と思う。いいことというか、かっこいい。 これを聴きながら。 yout…

大喜利お題:狩人の代表曲と言えば?(東出氏のことではない)

昨年から売りに出していた実家の売却先が年末に決まって、明日は決済のため朝一番の特急で現地の銀行に行く。自分だけならまだ楽だが、サコウジュにいる母も行くので、きちんと電車に乗ってくれるかが心配。本当ならホテルでも取って前日から行っておけば安…

ぼやきと愚痴

今朝amazonでいつも買っているものを買おうとしてログインしようとしたらパスワード再設定しろと言われ変更したらログインできなくなった。PCからは再設定したパスワードでログインできるようになったが、iPadから有効なメールアドレスを入れろとかパスワー…

末世

営利のもっとも自由な地域であるアメリカ合衆国では、営利活動は宗教的・倫理的な意味を取り去られていて、今では純粋な競争の感情に結び付く傾向があり、その結果、スポーツの性格を帯びることさえ稀ではない。将来この鉄の檻の中に住む者は誰なのか、そし…

樋口一葉・おそるべき高峰秀子

朝起きて天気も良かったので、近所の小さな映画館に、高峰秀子の出演作『樋口一葉』(監督・並木鏡太郎、昭和14年)を観に行ってみた。 サービスデーの水曜日で祝日だったこともあってか、空いてるだろうとタカをくくっていたのだが豈はからんや、切符売り場…

いつか見たかげろう

1997年にシングル「Shinin' You」のカップリングで発表された「いつか見たかげろう」は、スライダーズ後期の名曲の一つ。 今春のスライダーズ再結集ツアーでも演奏されている。 スライダーズはこの曲の3年後に解散してしまうのだが、この頃にはもうその兆候…

Hurting Dreams

昨夜CSフジテレビで放送された『のん監督主演~夢が傷むから~MV ドキュメンタリー』を見た。 又吉直樹のエッセイ集『東京百景』の「池尻大橋の小さな部屋」という作品にインスパイアされたというのん作詞・ひぐちけい作曲の『夢が傷むから』という楽曲のM…

藤井風はドメスティックハラスメントの被害者

昨夜NHK総合で放送された藤井風のtiny desk concertsはすごくよかったのだが、Youtubeに上がっていないことに衝撃を受けた。 このコンテンツを世界中で見れるようにしない理由が理解できない。 韓国での同様の企画Tiny Desk Koreaは当然ながらYoutubeで誰…

人生四次元体

藤井風「満ちてゆく」のMVはものすごくよくできていて、映像と役者が強力なので、音楽がBGMのようで、なかなか入ってこなかった。 僕は常々人間の一生というのは四次元構築物だと思っていて、過去と未来は現在と同じように存在していると思って来たので、…

Overflowing

藤井風の新曲が出た。 youtu.be 公式YouTubeのコメント欄がすごい。 三日前にがんと診断されましたまだ10代です、すごく落ち込んでました。だけど風さんのこの曲を聴くとすこし救われた気がしました いま、入院しているベッドの上で真っ暗な中観ました。自分…

価値と評価

市井の片隅に生まれ、そだち、子を生み、生活し、老いて死ぬといった生涯をくりかえした無数の人物は、千年に一度しかこの世にあらわれない人物の価値とまったく同じである。 「カール・マルクス」『吉本隆明全著作集12』より 高峰秀子の養女になった斎藤明…

美人好きは罪悪か?

アサヒ芸能にここまで詳細なライブレポを書いてもらえる結成1周年のアイドルグループなんてそうそうないんじゃなかろうか。 asageimuse.com 記者(須田真輝絵)がよほどのラフラフファンなのか、やはり佐久間宣行の力と言えるのか。 なんにせよ2年目も頑張…

魅力ある日本文化の世界への発信について

アピチャッポン監督のVR作品が上映中だというのを知り、慌てて当日券を買おうとしたが売り切れ。購入のために(どうせ次に使うまでに忘れている)パスワードをまたひとつ登録させられただけで終わった。 まあ縁がなかったとしよう。 『ゴジラ-1.0』第96回ア…

天才とは(中村一義)

吉田豪の「中村一義インタビュー」を読んだ。 BUBUKAの電子書籍を購入して全文(15000字)読んだ。 中村一義といえば、デビュー曲「犬と猫」が1997年1月に出たとき、渋谷陽一が「天才」と絶賛していたので、CDを買いに走ったのを覚えている。 確かにインパク…

作文の書き方教室

近所で高峰秀子主演の『綴方教室』(1938年)が掛っていたので観に行った。 今年は高峰秀子の生誕100周年にあたるということで、各地でさまざまな催し物が企画されていて、これもその一環のようだ。 高峰本人は自伝(「わたしの渡世日記」)の中でこの作品に…

mannequeein

結石手術から退院してエリザベスカラーも取れた我が家の猫は、再び自由で野性な猫に戻った。人の手が届かない高みに昇って人間たちの住む下界を睥睨している。弱っているときの甘えぶりは何だったんだよ、と思う。 菊地成孔が「セカンド・スパンクハッピー・…

小林秀雄のベルクソン論(「感想」)3

あんまり続けるのもなんだから、今回でいったん終わりにする。 小林は、昨日書いた「蛍になったおっかさん」を見て二か月ほどして、また不思議な経験をする。「ベルクソン論」(「感想」)の冒頭に出てくる二つ目の挿話がこれである。 或る夜、晩(おそ)く…

小林秀雄のベルクソン論(「感想」)2

小林秀雄のベルクソン論は、こんな風に始まる。 (なお、小林は「ベルグソン」と表記しているが、今の表記に倣ってこの中では「ベルクソン」とする。) 終戦の翌年、母が死んだ。母の死は、非常に私の心にこたへた。それに比べると、戦争という大事件は、言…

さーたんは罪な女

ソリュンがサナ先輩に憧れてるのを知っててグイグイいくさーたんが罪な女すぎる。 ロックオンしすぎや。 責任取れんの?笑

小林秀雄のベルクソン論(「感想」)

ようやく読んだ。 ベルクソンを読み始めたのは、小林秀雄がベルクソンに影響を受けていたことを知っていたからであり、小林秀雄のベルクソン論を読みたかったからである。 小林自身は、昭和33年、56歳の時に『新潮』に「感想」という表題の下に連載したこの…

くりごと

今一番面白いのが、菅野完の解説付きで国会中継を見ること。 日本がよくなるには菅野が言うところのキチガイのような政治家たちがいなくなることが必要で、それにはあと2、30年かかるだろう。その後はよくなると思う。 今一番よく聴いているのが、最近配信解…