INSTANT KARMA

We All Shine On

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

November Ends

宮台真司への襲撃と安倍晋三へのテロが2022年という同じ年(夏の初めと秋の終わり)にあったことの意味がまだ数秘術的及び占星術的に掴み切れていない。西村賢太が亡くなったのは2月で、それは石原慎太郎の直後で、3月には松村雄策が亡くなった。菊地成孔と…

洗脳の風になって

ラカン「精神分析の四基本概念」何書いてあるかさっぱりワカラン。 文字通り一行も理解できぬ。 泣きそうになりながら読んでいる。 母親のサ高住の契約。息子は自動車教習所へ。娘は受験指導塾。 何かと金がかかる。 思わず資本主義マゾヒズムの欲動が発動し…

Die Psychoanalyse von Kenta Nishimura

西村賢太の私小説について、エセ精神分析的にやってみる。 あくまでもお遊びなので、西村賢太ファンの方及びサイコアナリーゼを真面目にやっている方は怒らないでください。 まず「北町貫多」というネーミングについて。 この名前が、作家の本名である「西村…

素人雑感

「メタサイコロジー論」(ジークムント・フロイト著、十川浩司訳)を読んでいるが「無意識」の論文項で挫折。 あまりにも理解困難なので「フロイト、無意識について語る」(中山元訳)のも読んでみたがやはり頭痛。 しかし、「メタ」の一本目「欲動と欲動の…

悲惨な月曜日の朝はもうたくさん

経済に関する支配的な資本中心的言説においては、資本主義的な経済活動があらゆる経済活動のモデルとみなされるが、そうした言説を破壊することによって、わたしたちは経済的アイデンティティを「ぐらつかせる」ことができる。経済的展望を攪乱して、経済的…

ドイツ戦

FIFAサッカーワールドカップ・カタール2022の一次リーグ第一試合日本VSドイツ戦は、日本が2-1で勝利し、勝ち点3を挙げた。 前半をPKで先制されたが、後半に2点を取って逆転勝ちという、劇的な勝利に日本中が湧いた。 今回のワールドカップには何の関心…

王将

羽生善治九段(52)が、王将リーグで六戦全勝して、藤井聡太王将(20)への挑戦権を獲得した。 羽生九段はタイトル保持九十九期という戦績があり、記念すべきタイトル百期を目指す戦いとなる。 この新旧二大天才棋士の対決は、一時は実現しないのではないか…

ワンピ

父親に殴られた記憶はないが、母親にぶたれたことはある。はっきり覚えているのは、幼稚園か小学校低学年の頃に、わざと母親を挑発して「僕なんか死んだほうがええやろ?」と言ったら反射的に顔をビンタされた。それまで叩かれたことがなかったのでビックリ…

SNOW PRINCESS

フロイトの原書はドイツ語なので本当はそれを読むのが一番いいのだが、ドイツ語は全く読めないので仕方なく英語版を読んでいる。しかし英訳にも問題があるという声もあるようだ。日本語訳は英語ではなく原書(ドイツ語)から直接訳しているが、そっちの方が…

Doors of Perception

フロイトの英語版全集をダウンロードしたので読めるところまで読んでやろうと思う。 自分が今とりあえず知りたいのは、自分の母親に対する嫌悪感のようなものが何に由来するのかということで、それが判ればもっとニュートラルに付き合えると思うのだ。 信頼…

リビードORリビドー?

精神分析とはセックスをしないと決めた二人が、互いに何を話すことができるかを問う実践である。 アダム・フィリップス(フロイトの精神分析技法に関する著作の序文より) 面白かった。 もはやあまりにも有名な言葉だが、フロイトは『ヒステリー研究』の最後…

Through Power

世の中圧倒的にどうでもいいニュースの方が多いのでそれをスルーする力が必要。 Twitterなどでは色んな人の脳内独り言みたいなものが可視化されて流れてくるのでいちいち反応していたらこちらの脳がくたばってしまう。 「スルー力(スルーりょく。「するーか…

トリビア

彼(徳田秋声)の作品はよく無道徳・無思想と言われ、フィロソフィーがないと言われたが、無為・無道徳に徹するところにかえって「道」を見出そうとする東洋古来の考えが、彼の思想であり、道徳であったとも言えよう。 山本健吉「日本現代文学全集」「作品解…

サン・ラーは教祖(グル)か?

サン・ラーの伝記にも名前が出てくるジーン・トゥーマー(Jean Toomer 1894-1967)というアメリカの黒人作家は、グルジア出身のオカルティスト、神秘思想家で、東洋の〈グルイズム〉の元祖のような存在であるG.I.グルジェフ(1866-1949)に傾倒した時期があ…

MISAMO

IVEに続きLe Sserafimも紅白出場ということで盛り上がってる。 といっても、正直今の「紅白出場」にどんな意味があるのか謎だし、日本のお茶の間でどんな風に見られるかを想像するだけで薄ら寒いし、個人的にはたぶん見ない。 ナンシー関がもし生きていたら…

A Love Supreme

大学で孤独にスピリチュアルにハマっていた頃、一時的に世俗的な音楽を受け付けなくなって、クラシックばかり聴いていた時期があった。バッハとかモーツアルトのミサ曲とか、ベートーベンの後期弦楽四重奏などを集中的に聴いていた。 そういう時に、ジャズで…

Nikki

久しぶりに近所のブックオフに行き、吉田健一「文学の楽しみ」(講談社文芸文庫)と、110円のCDの棚を漁って1950年代のドイツ・ジャズのコンピレーション(MangelsdorffとかHans Kollerとか)とWu-Tang Clan「8 Diagrams」を買う。前者は当たりだったが、後…

サン・ラー(Sun Ra)年譜(暫定版)2(+雑感)

私の音楽に耳を傾けていてくれれば、人々はエネルギーを得る。 彼らは家に帰り、おそらく15年くらい経ってから言うだろう、 「15年前に公園で聞いたあの音楽は素晴らしかったなあ」と。 サン・ラー 1942年 28歳 徴兵拒否のための収監・懲罰から帰還し、…

サン・ラー(Sun Ra)年譜(暫定版)

ソニーはP.D.ウスペンスキーの「A New Model Of the Universe(新しい宇宙像)」にとりわけ感銘を受け、特に進化論のような重要な事柄における科学的推論の限界と、客観性と主観性と呼ばれているものの限界を超え、そうしなければ回答不能と思われる問いに答…

Grace and Void

恩寵は充たすためのものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしか、はいって行けない。そして、その真空をつくるのも、恩寵である。 シモーヌ・ヴェイユ「重力と恩寵」(田辺保訳、筑摩書房) 自分自身の中に真空を受け入れることは、超自然…

Young, Gifted and Blue

何をするにも、例えばお金がなくてもブルースはいつもいっしょにいる。ちょっと羽目を外したい時にもブルースはそこにいる。結婚してる男が夜遅く車で帰ってきて、奥さんに家に入れてもらえない時、猫がニャーンと鳴いている。わかるだろう、そういうときに…

今週のお題「やる気が出ないときの暴言」

結婚して子供を生み、そして、子供に背かれ、老いてくたばって死ぬ、そういう生活者をもしも想定できるならば、そういう生活の仕方をして生涯を終える者が、いちばん価値がある存在なんだ 吉本隆明「自己とはなにか」(『敗北の構造』所収) 街を歩いている…

Nowadays Nancy can't even sing

ぼくにとってナンシー関といえば、「噂の真相」のコラム「顔面至上主義」である。 生前、単行本や文庫になった彼女の本は読んだことがなかった。テレビもあまり見ていなかったので、テレビ番組批評家としてよりも、テレビに出てくる著名人に<寸鉄人を刺すよ…

関直美年譜(暫定版)

1962年(昭和37年)0歳 7月7日 青森市で誕生。父・英市、母・節の長女。実家は「関ガラス店」を経営。 ひらひらの服とか着てたんですよ。しかも髪の毛が長かった。それで毎朝、お母さんとおばあちゃんがあたしの髪を三つ編みに結うの。で、「今日はどのリボ…

大谷能生年譜(超ウルトラ暫定版)

1972年(昭和47年) 6月29日、青森県八戸市にて出生。 1987年(昭和62年)15歳 中学時代にジャズの魅力に目覚める。 1990年(平成2年)18歳 青森県立八戸高等学校卒業。横浜国立大学教育学部入学。のち中退。 大学ではモダンジャズ研究会(YNU MODERN JAZZ S…

Perfect Days for a Jugle Cruise

…ロッキー・ブライアーは、最もつらかったのは軍隊での基礎訓練でも実戦の行軍でも、ヴェトナムでの戦場暮らしでさえもなかったと語っている。最もつらかったのは―「自分がいったいなんのために戦っているのか、それがさっぱりわからなかったことだよ。結局…

呟き垂れ流し

佐藤天彦九段、藤井聡太竜王に棋王戦挑戦者決定トーナメントで見事な勝利。 これだから将棋は面白い。価値のある勝ちと同時に、価値のある負けというのもあるのだなあと思う。本当によくできてるなと感心する。世界全体がこんな風に、物事が落ち着くべきとこ…

No Mask No Life?

10月28日のA級順位戦で、マスクを長時間外していた規定違反行為により反則負けとなった佐藤天彦九段が、11月1日、将棋連盟常務会に不服を申し立てた。 申立書の全文が佐藤九段のTwitterで公開されているので読んだ。 非常に論点が明確な文書で、明らかに弁護…

Ootani Yoshio's French Revolution

(フランス革命の標語「自由、平等、博愛」の)リベルテとは何か? 自由である。いかなる自由か? 誰もが法律の枠内で好き勝手なことをするという、万人に同一の自由である。好き勝手ができるのはいかなる時か? 百万フラン持っているときである。自由は各人…