2014-01-01から1年間の記事一覧
シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』という戯曲を読んで、背筋が凍る思いがした。 これは喜劇の一つに挙げられているが、実際には「洗脳マニュアル」ではないかと思った。 『闇金ウシジマくん』という漫画に「洗脳くん」というシリーズがあるが、それに通…
映画『海月姫』を見た。 新宿の舞台あいさつの後の回だったが、座席はほぼ埋まっていたように思う。 上映後の反応も上々に見えた。 個人的感想としては、映画自体には言いたいことも多々あるにせよ、 Nonen ergo sino 能年玲奈、ゆえに我許す(エラそうに)…
映画『海月姫』宣伝のためあちこちのバラエティ番組に駆り出されている主演の能年玲奈。 昨夜はニコニコ生放送と深夜番組『ナカイの窓』に出演。 両方とも、映画で共演する篠原ともえが一緒に出ていた。 『ナカイの窓』は、能年玲奈の色々な魅力が引き出され…
岡村靖幸の新曲『彼氏になって優しくなって』に 「でも絶対常識の範囲内でね」 というリリックがあって、岡村ちゃんのこれまでの歴史を知っている人にはニヤッとできる意味が込められていたりするのだが、たぶんシェークスピアの戯曲にも、当時の人が聞いた…
昨日「ハムレット」は多義的な解釈を許す芸術作品だと書いたので、その「多義的な解釈」の一つとして珍説を一つ思いつくままに書いてみる。別にこの解釈が絶対に正しいなどと主張するつもりはさらさらないので、ご立腹されないようお願いする。 オフィーリア…
「ハムレット」が書かれたのは1600年頃で、シェークスピアは徳川家康と同時代人である。 今の日本人が「ハムレット」を読むには、日本語で読む場合には日本語の制約を受けるし、英語で読む場合にも時代感覚の制約を受ける。要するに、リアリティを持って読む…
今更シェークスピア『ハムレット』を読み返す。 英文テキストとその注釈と日本語訳を並行して読むのは結構骨が折れた。 新潮文庫の福田恆存の翻訳はさすがに名訳と思う。 角川文庫の新訳も読んだが、なかなか読みやすかった。 作品自体については、以前に読…
少々大げさなタイトルになったが、少し気になる記事があったので。 (以下、日刊スポーツ記事より引用。下線部は引用者による) AKB48高橋みなみ(23)が8日、AKB48からの卒業を発表した。東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた9周年記念特…
アイドルグループ・AKB48の高橋みなみ(23歳)が12月8日、東京・秋葉原のAKB48劇場での「劇場9周年特別公演」で、グループからの卒業を発表した。卒業時期は2015年12月8日と、1年後をめどにしているという。また、高橋が務めてきた“総監督”のポジションにつ…
12月公開の映画「海月姫」の宣伝隊が主演の能年玲奈発案でスタート。 もちろん隊長は【能年玲奈】が務めます!!! この企画は、能年自ら行きつけのお店に本作のチラシを配布したことをブログにて公開し、「チラシ祭りにご参加を」と呼びかけたのがことの…
このブログは一時期、鳥居みゆきのことしか書かない時期が長く続いたのだけれど、最近はめっきり触れることもなくなった。 ネット動画をきっかけにブレイクした勢いが消え、安定してテレビに露出する時期がしばらく続いたと思ったら、現在ではお茶の間からは…
昨日の『ごめんね青春!』(第5話)は、満島ひかりの演じる場面が結構多かった。教会の懺悔室で「聖書の言葉が空々しく聞こえる」と言って原平助への想い(?)を語るシーンは、『愛のむきだし』で聖書の文句を叫ぶシーンを意識したものだとか、いろいろ妄…
砂山の 砂に腹這い 初恋の いたみを 遠く思い出ずる日 以前このブログかどこかに書いたような気がするが、自分が物心ついて最初に自覚的に好きになった女優というのは、長谷川真弓さんだった。 長谷川真弓といっても、知らない人の方が多いだろう。 子役とし…
宮藤官九郎脚本で、満島ひかり主演のドラマ『ごめんね青春!』が始まった。 2話が終わったところだが、なかなか楽しく見ている。 満島ひかりの役どころは、厳格なキリスト教の女子高の鬼(?)教師で、「愛のむきだし」風に啖呵を切ったり、回し蹴りを食ら…
CSで映画『グッモー・エビアン!』をやっていたので録画して見る。 能年玲奈が『カラスの親指』と『あまちゃん』の間に撮った作品ということになる。 詳しく論じるようなタイプの映画ではないので感想もあまりないのだが、能年玲奈の演技はやはり目を引く…
ぼくは、島崎藤村という作家の、「新生」という小説を読みました。 この小説を読もうと思った理由は、島崎藤村(しまざき「ふじむら」ではなくて「とうそん」と読みます。)という名前は明治の有名な小説家というのを聞いたことはあったけれど、実際の作品を…
日本映画専門チャンネルで「吉永小百合が選ぶ日本映画特集」ということで、成瀬巳喜男監督の『浮雲』を放映していたのを見た。 映画自体は暗い話だが、高峰秀子の輝きに惹きつけられて最後まで見た。 主演男優の森雅之は、いかにも私小説文学の主役が似合い…
北川景子主演の(←違う)今年一番の人気ドラマ「HERO」の最終回で、キムタクが法廷で裁判員に語りかけるシーンを見て、ポール・ニューマンの『評決』という映画を思い出した。 「HERO」自体には突っ込みどころがたくさんあって、どうかなあ、と思う…
今更ながら、昨年に発売された『あまちゃんメモリーズ』という本を買ってみた。 理由は、能年玲奈の演技指導の先生である「生ごみ先生」こと滝沢充子さんのインタビューが収録されているから。 滝沢さんは、1980年代に桐朋学園で演劇を学び、田中千禾夫など…
MOREの最新号に、北川景子さんのインタビューが載っている。 愛読書についてのインタビューというので、さっそく読むことにする。 【モデルプレス】女優の北川景子が、「渇望していた」という幼少期を振り返った。 ◆読書で「漠然とした焦りを埋める」 雑…
●「何を語っても嘘になるときには、沈黙を守るのが最も賢明である」 (古代バビロニアの賢者ナレン・ネーノの箴言集より) ●「21世紀の初頭に、極東の島国に一人の清純な乙女が出現し、両眼から放つ光によって天変地異で傷ついた民心を癒すであろう」(中世…
※ネタバレ全開なので未見の方は注意 例によって能年玲奈中心の感想になります。 まず、原作の設定は和希14歳、春山16歳ということだが、主演の二人をその年齢に見ることに無理があることは指摘しておかないといけない。 この物語は、14歳の少女と16歳の少年…
具体的なシーンごとの感想は後でネタバレ入り感想で書く。 今回はまず、能年玲奈にとってこの宮市和希という役がどうだったのかという点。 正直、彼女の身になって考えると、この役は相当な難物だったと思う。 もともとこの作品は、「あまちゃん」の前に映画…
映画「ホットロード」見てきた。 新宿ピカデリーは連休最後の日曜のせいか大変な賑わいで、ホットロードもほぼ満席に近い状態。 見た感じ、10代〜30代の女性が中心で、若い男性はそれほど多くなく、それ以外の年齢層は1〜2割といった程度。 原作の愛読者と…
女優の能年玲奈が11日、初のフォトブック「ぐりぐりぐるみ」の発売記念イベントに登場した。テレビ誌での連載をまとめたもので、「形になることを目標に作ったから、すごく感激です。(周りからは)私らしくていいと言われます」と喜んだ。また、今後は「…
※8月13日一部追記と修正 ※8月14日追記 映画『ホットロード』の宣伝活動が思った以上に凄まじい。 全国各地の上映会に顔を出し、地元メディアの取材を受け、雑誌媒体への登場は100を超える。 もちろんテレビにも出まくっている。 これまでの「能年ロス」を一…
能年玲奈の1stフォトブック『ぐりぐりぐるみ』を買っちゃったよ。 「あまちゃん」でもなく、「ホットロード」でもなく、バラエティに出るときのよそ行きの姿でもない、“全開の”能年玲奈が見れると思って。 恥を忍んで書店で買いました。 読みました。 確…
映画「ホットロード」公開に向けて、能年玲奈の怒涛の番宣ラッシュが始まった。 今日は、NHK「あさイチ」のプレミアムトークに生出演。 昨年の「あまちゃん」終了時以来だ。 あのときは挙動不審で視聴者にショックを与えたが、今回は、無垢な輝きを保ちつ…
例によってフジテレビが毎年恒例の「27時間テレビ」なるものを行った。 今回はほとんど見ていないので何の感想もない。 フジテレビというのは公共の電波を無駄遣いさせたら右に出るものがいない。 巧妙な政治的プロパガンダを放送されるよりはまだマシだが…
先日倉敷で起きた女児誘拐事件は、とにかく女児が無事保護されて何よりだった。 ところで、志賀直哉の小説に『児を盗む話』というのがある。 小説家を志す若い主人公(直哉の分身)が、父親から「貴様は一体そんな事をしていて将来どうするつもりだ」とか「…