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ネット評

ネット発の美人カルト芸人、鳥居みゆき

当然ネット上ではいろんな人がいろんなことを書いているわけで、その中からいい表現だな〜と思ったコメントを引用します。

引用元はわかんなくなってしまったので書きません。

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鳥居みゆき。このひとは、いつの間にこんな芸風にたどりついたのだろう。おきゃんぴーげんしじん猫ひろしの系譜と言えば良いのか、しかし、それらに比べてテーマ性がしっかりとある。無軌道に狂ってみせているのとは違って、狂人特有の強固な論理性。でたらめなようでいて、でたらめなりにスジが通っているのが怖さになっている。

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彼女は例えるなら妖刀である。

抜けばスパッと切れる。

とりあえず刀を振り回しているだけの芸人とはレベルが違う。

あまりにも切れすぎるので、相手をしている人間が切られたのかどうかも分からないうちに鞘に収めてしまう程の切れ味があるのが、彼女の唯一の弱点でもある。

フリートークをする場合、ある程度見合った才能のある人間にしか彼女の魅力は引き出せない。

魅力を引き出す力がない人が相手をすると、彼女はただギラギラと妖しい輝きをしているだけの鉄の塊にしか見えない。

これは、あらゆる天才が抱えている共通の不幸でもある。

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彼女の真骨頂は、実は知的な部分でのアグレッシヴさにあるのです。彼女のトークは、豊富なボキャブラリーと広い守備範囲を駆使して、相手をする者や見る者の想像力に挑戦しているようなところがあります。彼女から飛び出してくる変幻自在の言葉は受け手の予想をひたすらくつがえし続け、予定調和を徹底して拒否します。このときの彼女の言葉の選び方は天才的かつアナーキーで、もはやほとんど暴走しているようにすら見えます。このとき、もし彼女の相手をするのが平凡な芸人だと、予定調和を壊された時点でもういっぱいいっぱいになり、1月11日のエントリーに貼った映像みたいに完全に鳥居みゆきに食われてグダグダになってしまうわけです。しかしカンニング竹山のようにちゃんとそれに乗っかって返せる芸人と組めば、息はぴったりなんだけどまったく話が噛み合っていない、という、まるで浮遊するが如き至福のナンセンス空間が生まれるのです。特に生放送のトークの場合は、そういううまい芸人、頭のいい芸人と組ませないと、単なるキワモノ扱いされるだけで終わってしまいます。

もちろん、知的なアグレッシヴさはトークだけではなく「妄想紙芝居」のようなネタにも当てはまります。受け止めるほうが想像力が豊かであればあるほど、底知れぬ恐怖とその裏返しで生じる哄笑に身をよじることになるのです。彼女が元旦の『爆笑ゴールデンレッドカーペット』に出て「妄想紙芝居」をやったとき、爆笑問題太田光が「一瞬あれ、見えないのおれだけかなと思った」と素晴らしいボケをかましていましたが、要するにそういうことなのですね。