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総選挙雑感

2012年6月6日に行われたAKB選抜総選挙の結果は、全体的にはそれほど意外性はなかった。

個人的には、10位の松井玲奈、15位の横山由依、23位の島崎遥香あたりがもう少し上に来るかと思っていたが、それほど振るわなかった。

対照的に、指原莉乃の4位という躍進はすごかった。フジテレビの中継がやけに指原に焦点を当てて、母親を呼んだり、順位発表のさなかに本人にインタビューするなど、無神経ともいえるお祭り騒ぎをしていたが、そのことと無関係ではないのかもしれない。

5位の篠田麻里子の若手に向けて「私たちを潰しに来い」という演説が高評価のようだが、ちょっと悪い意味でのヤンキー性を感じて自分はあまりああいうのは好きではない。

これは単なる私の直感的な感覚だが、今のAKBは、エネルギー的にみて、大島優子篠田麻里子指原莉乃というラインと、高橋みなみ―秋元オカロ―横山由依というラインが併存しているような気がしている。どちらが良い悪いという話ではないが、私はどちらかというと後者のほうが好きだ。たかみな寄りの前田敦子が抜けたことによって、今年はエネルギー的に前者が優勢という結果になったのかもしれない。

17位〜32位までの「アンダーガールズ」にSKEが大量に入ったのが、時代の勢いを感じさせる。確かに今のSKEは見ていて楽しいし、魅力的なメンバーがそろっている。

1位の大島優子の発表の時に、前田敦子が花束贈呈に来たのはいかにもテレビ的な無粋な演出だった。前田は「大島にはオーラがある」と褒めていたが、舞台の上でオーラがより輝いていたのは明らかに前田の方だった。大島にしてみればせっかくトップになった自分の光を陰らせる失礼で余計な演出にすぎなかったろう。

それにしても私には大島優子がなぜこれほど圧倒的な人気があるのかちょっと理解できない。可愛さというだけならもっと上のメンバーがたくさんいるし、演技力やアイドル性でも相対的に言えば確かに高いがそんなに卓越しているとも感じない。まあそんなことを言えば前田敦子もそうなわけで、AKBというアイドルを象徴する、最も一般にアピールする存在だということか。

個人的には「非選抜アイドル」の仲谷明香がランクインしたのが嬉しかった。

つづくかもしれない