映画「ホットロード」公開に向けて、能年玲奈の怒涛の番宣ラッシュが始まった。
昨年の「あまちゃん」終了時以来だ。
あのときは挙動不審で視聴者にショックを与えたが、今回は、無垢な輝きを保ちつつ、ほんの少し余裕のようなものもうかがえた。
司会のイノッチも彼女のペースを心得ていて、適宜助け船を出したりしていたので、安心して見ていられた(すっかり保護者目線になっている)。
「あまちゃん」以降テレビ出演を控えていたこともあって、未だに芸能界ずれしていないマイペースな様子がよかった。本当能年氏、癒される。仏様がついているよ。
でもこの人は、単に無垢で純朴なだけでなくて、芯にかなりしっかりしたものを持っているので、これからも変な風にはならないという安心感もある。
たとえば彼女が、「自分は生ごみだ」と言うとき、それは天然ボケでも自虐でもなく、ひとつのマニフェストとして発言している。自らの旗幟を鮮明にしているのである。
世間に対して挑戦的なアティチュードを打ち出すパンクロッカーあるいはヒップホップみたいな部分がある。
だから、彼女の言うことは、純朴そうで、なかなか侮れない。
映画で共演した木村佳乃も言っていたが、これからどんな風に変わっていくのか本当に楽しみだ。