「あまちゃん」の後、能年玲奈がどんな作品に出るのかに日本中が注目している。
打ち上げや記者会見では主役の能年玲奈が事あるごとに「あまちゃん2をやりたい」とNHK側にリクエストしていた…が、能年が続編にこだわるのは、「ほかに大きなオファーがないからでは?」とスポーツ紙記者。
「ドラマや映画のオファーが届いても、あまりいい条件のものがなかったという話は聞こえていますね。どれも主役クラスのものではなく、脇役か男女複数の共演といった類いのものばかり。実のところ、朝ドラ主演後の方向性って意外に難しくて、例えば『純と愛』の夏菜も一本気なキャラクターがイメージとして定着してしまって、後の仕事がトーンダウンしていますし」(同)
「能年の所属事務所は、とにかく主役級の仕事を取ろうと強い営業をかけているそうですが、人気で能年がリードしても、仕事では橋本が恵まれるという感じになってしまうかもしれません」(同)
(日刊サイゾーより)
小泉今日子や薬師丸ひろ子、宮本信子や古田新太、その他錚々たる役者陣と共演し、海女からアイドル、女優まで八面六臂の演技を見せた能年だが、正直ポテンシャルの底がまだ見えない。
「素」と地続きの役を演じるのではなく、いったん自分をリセットして、器になりきって役に入るという彼女のスタイルは、どんな役でも演じることができる資質を示している。
実質的なデビュー作品『動物の狩り方』、演技が評価された賞を受けた『カラスの親指』、そして『あまちゃん』のそれぞれの演技を見れば、演者としての幅の広さは明らかだ。
そして、『あまちゃん』で全面開花した、天性の突き抜けるような透明感がある。
これから能年玲奈がどんな役を演じるのかを想像するのは楽しい。
その1
高倉健の孫娘の役。
田舎の山奥で寂しく二人で暮らす祖父と孫娘。なんだか訳ありの様子。
それなりに幸せに暮らしている二人。
ある日、麓から村人たちがやって来て、ややこしい話をしようとする。
役人や警察も出てくる。
引き離される二人。
あ、これって『ハイジ』の現代版か。
その2
周囲から理解されない孤独な少女。
どこに行っても浮いてしまう。
絵を描くことに生き甲斐を見出す。
本人そのまんまじゃんか。
その3
周囲のすべてが狂ってしまった世界で一人だけ正気を保つ女。
(コメディだがあくまでも演技はシリアス)
その4
神のような超能力を持つ女。