PR紅白
今年のNHK紅白歌合戦は、「あまちゃん」の能年玲奈を宣伝大使に起用して、毎日番組宣伝スポットを流している。
30秒の短いコーナーで、能年が毎日一言紅白にちなんだフレーズを発する。
なかなか面白い試みだと思うし、何より毎日能年玲奈が見れるのが嬉しい。
それはそれとして、大晦日にNHKの紅白歌合戦を見るというのが日本人としての正しい過ごし方みたいなイメージが醸し出されたのはいつ頃からになるのだろうか。
視聴率が50%を超えるのが当たり前で、40%だと低いと言われる。NHKの担当者は、毎年何か目玉企画を作ることで視聴者の「紅白離れ」を食い止めようとしている。
今年の目玉企画は、何といっても「あまちゃん」だろう。能年玲奈と橋本愛の「潮騒のメモリーズ」が紅白のステージで実現するのか、小泉今日子や薬師丸ひろ子がステージで「潮騒のメモリー」を歌うのかどうかに、多くの人が注目している。
つい先日公表されたところによると、宮藤官九郎が書き下ろしたミニ芝居を「あまちゃん」のキャストが演じるコーナーが設けられるのだという。小泉今日子や薬師丸ひろ子や橋本愛も出演するというから、これはかなり期待できる。
紅白のミニコントや小芝居は、大抵は舞台裏のバタバタした事情が透けて見えて本番では「寒い」ことになるパターンが多いのだが、今回はどうなるのだろうか。
話は変わるが、「あまちゃん」が終わった後、主要キャストがそれぞれどんな仕事をしているかに注目してみるのもなかなか興味深い。
単純に一番仕事量が増えたのは、若春子を演じた有村架純ではないだろうか。CMにも引っ張りだこで、ドラマなどの仕事も多数入っている。「あまちゃん」で得た好感度をそのまま生かしているという意味では、最も成功している女優かもしれない。
橋本愛は、NHKBSの連続ドラマ「ハードナッツ」で主人公の「難波くるみ」を演じたのが記憶に新しい。これは、これまで橋本愛が見せて来たクールな演技とは違って、コミカルな新境地を開くものだった。本人も、能年玲奈の影響があったこを認めているようだ。ただ、プライベートで不安定な部分が報じられたりして、女優としてのイメージにややマイナスになっている面がある。
能年玲奈は、「あまちゃん」の前に決まっていたという「ホットロード実写版」を撮影しているというニュースが入って来たくらいで、今年の前半に驚異的な大ブレイクを果たした割には、そんなに目立った活躍をしたという印象はない。しかしマスコミの注目度は抜群で、ブログを更新する度に芸能ニュースでトップ記事になるなど、「あまロス」ならぬ「能年ロス」の症状がファンの間に出てきているようだ。
今年の紅白は、「あまちゃん」大ブレイクの締めくくりとして能年玲奈にふさわしい舞台になるだろう。来年はさらなる新展開を期待したい。