INSTANT KARMA

We All Shine On

色即是空

人生で成功するためには二つの大きな法則がある。 まず一つ目は、大切なことを全部は人に話さないこと。 以上。

本当は明日のハイタッチまで待った方がいいのかもしれないが、鳥居みゆきが抜いた「結婚宣言」という究極の妖刀について、返り血を浴びる覚悟で感想めいたことを書いてみる。 僕はこのニュースに接したとき唖然としつつも大笑いしたし、今日のワイドショーで流されまくっていた支離滅裂なインタビューの模様を見てさらに爆笑した。鳥居みゆきのテーマである「背徳感」と「裏切り」がこれ以上ない形で発揮され、周囲が振り回されている様子は痛快以外の何物でもなかった。 しかし、一方で、別の見方が存在していることも分かった。それは、大雑把に言えば、「結婚」という所帯じみたイメージがつくことで、今後の彼女の芸が幅の狭いものになるのではないか、という危惧感と、「私生活での孤独で病んだ不幸なイメージ」を売りにしていながら、愛する男性と1年以上結婚生活を送っていたことを隠してきたのは不誠実だという不満感だった。 彼女が結婚宣言の後、「2ちゃん荒れるな…」と呟きながらステージを去っていったのも、そうした反応を予期してのことだろう。そうした批判はある程度は覚悟すべきものだし、鳥居みゆきならそんな不安や不満をいとも容易く打ち砕くことができると信じている。 要は、あらゆるものを「笑い」に転化できるかどうかだ。 そういう意味で、明日の『ハイタッチ』は、ひとつの正念場になるだろう。毎回こんなに身を削って自分を追い込んで大丈夫なのか? という気もするが、それが先駆者の苦しみというものなのかもしれない。

監督「さあ、ここから崖に飛び降りるんだ」 俳優「は、はい。でも、もしケガをしたり死んでしまったりしたらどうするんですか?」 監督「大丈夫。これが映画のラストシーンだから」