音楽好きの能年玲奈がよく聴くと公言しているパスピエとフレネシというバンドを、知らなかったので初めて聴いてみたが、なかなか面白い。
相対性理論に雰囲気が似ていて、東京事変っぽくもあり、こういうのを「ネオネオ渋谷系」というとかいわないとか。
今年の4月以降の能年玲奈(そして橋本愛)の輝きの前には、AKBグループがすっかり霞んでしまった感がある(個人的な感想です)が、これらのネオネオ渋谷系の音楽の新鮮さがAKBの楽曲のある意味での保守性と対照をなしていると考えると興味深い。
能年らが「あまちゃん」の中でAKBを徹底的にパロディー化していることも象徴的ではある。
「地下アイドル」、「総選挙」、「握手会」、「恋愛禁止」などのAKB的世界観を抜きにして「あまちゃん」東京編は成立しないが、これはこの世界観がすでに国民的に広く共有されていることを前提にしている。
某評論家の表現を借りれば、「能年玲奈はキリストを超えた人を超えてしまった」のかもしれない。