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ある女優の告白(10)

忘れないでいただきたいのは、お金はあくまでも目的を達成するための手段であって、それ自体が目的ではないということです。いくら大金を稼ぎ、いくら蓄財しても、ただ贅沢に耽り生活を安楽に過ごす以外の目的を持っていないひとの人生は虚しいものです。

「現実の自然な欲望を満足させる以外に、富によってなしうることといえば、われわれの本当の幸福感にとっては影響の少ないことばかりで、むしろ大きな財産の維持のために不可避的に生ずる数々の心労のために、かえって幸福感は損なわれる」(ショーペンハウアー

これを読む方々が、これからわたしのご紹介するミラーニューロン・メソッドを用いて大金を稼くことができたら、それをどうか有効に使って、あなた自身とあなたの周囲の人々の人生のクオリティを高めることに役立てて下さい。

貧しい人々に施しをするのは素晴らしいことです。でも、彼らが自分で富を築き上げるための能力を与えることはそれよりはるかに素晴らしいことです(もちろん自ら活動のできない弱者――お金のない老人や貧しい子どもなど――には必要なものを直接与えるべきです)。

ここではまず、集中力を用いることによる集金メソッドを紹介します。

これは

 1.期間短縮式

 2.倍々方式

の二つに分けられます。

1.期間短縮式

まず、半年で100万円貯めようと目標を持ったら、がむしゃらに仕事に励み、絶対にその期間内に目標を達成させる。

これに成功したら、次は期間を3ヶ月に短縮して同じノルマ(金額)で目標を達成させる、というように、どんどん期間を狭めて、お金のニューロンが流れこむ道筋を強化する。

2.倍々方式

期間を変えないで、金額を倍にしていく方法。

1回目が半年で100万円ならば、2回目は半年で200万円という具合に同じ期間で稼ぐ金額を倍にしていく。

この方法はずっと継続するのではなく、最初の内に数回このテクニックでがむしゃらにお金を稼ぎ、あとは放っておいても自分のところにお金が流れこんでくるようなニューロンの流れを作ることに重点が置かれています。

重要なのは目標額ではなく、このことによって獲得される「ニューロンの流れ」です。これが創出できれば、あとは何もせずとも自然にお金が入ってくるようになります。

ポイントは、目標達成額をどこまで増やせるか、期間をどこまで短縮できるかを常に試していくこと。

次に、預金通帳の数字を使ったお金の呼び込みテクニックを紹介します。

たとえば、今の自分の状況で、数ヶ月で1万円くらいなら貯めることが可能であると思ったとすると、その10倍である10万円を貯めることに挑戦。

これは普通、不可能だと考えてしまいますが、預金通帳の上では0がひとつ増えただけにすぎません。

預金通帳に一度でもその額が記入されてしまえば、あとは、使おうが使うまいが、いつもその程度のお金が出入りするようになります。

次にはさらにひとつ0を増やして100万円を貯めることを考えます。

それも達成してしまうと、不思議と、常に数十万円のお金が出入りするようになります。

つまり、10倍のお金だと考えるととても出来ないと思ってしまうが、預金通帳の数字に0がひとつ増えるだけだと考えると、意外とスムーズに達成できるものなのです。

このテクニックのポイントは、「ミラーニューロンの変革」です。

その金額に対して、大変とか、すごいとか思わなくなることがこのテクニックの秘訣です。

この話を聞いて、一度もやったことのない人は、今、たいして稼げていないので、その状態から推し量って、その10倍という金額が、物凄いものに見えてしまいます。

この、初めから無理と言う発想が、このテクニックを行う際に大障害となるのです。

このテクニック実践の秘訣は、「意識しない」ことにあります。

実現した状態のみを考えて、その過程については何も考えないことが願望達成のポイントです。

次はいよいよミラーニューロン金運術の肝(キモ)である、イメージトレーニングに入りたいと思います。

あのスーパースター、マイケル・ジャクソンが、『スリラー』で天文学的な売り上げ枚数を記録したときに実践していたのがこの方法でした。

わたしの元恋人アントニオは、演技の研究を追求するあまり、ブラジルからアメリカに渡ってからしばらく極貧生活に甘んじていたのですが、ある時、試みに、ミラーニューロンを使って仕事を引っ張りこんで、お金を稼ごうと考えました。

すると、あっという間に預金通帳にお金がガンガン振り込まれるようになりました。

そうなると、仕事が多すぎて、本来の研究をやる時間が無くなってしまいました。

そこで今度は仕事を引っ張るのではなく、お金だけ引っ張る術をやったところ、遊んでいてもお金だけがガンガン入ってくるようになりました。

それからは年に3ヶ月程働くと、普通の人の年収以上のお金が入るようになりました。

お金の引き寄せ法があまりにも上手く行ったので、周囲の人にも勧めたところ、皆またたく間にお金持ちになってしまったといいます。わたしもその恩恵に与った一人です。

彼は、資産家になりたかった訳ではなく、単に彼の人生の目的を追求するための自由な時間が欲しかったので、自分が必要とするだけのお金が得られたら、あとは自分の時間を好きな物事の研究に費やしたのです。

忘れないでいただきたいのは、お金はあくまでも目的を達成するための手段であって、それ自体が目的ではないということです。いくら大金を稼ぎ、いくら蓄財しても、贅沢に耽り生活を安楽に過ごす以外の目的を持っていないひとの人生は虚しいものです。

「財産を役立てる術を知らない人は、困窮から解放されると人間苦のもう一つの極点である退屈の虜となり、退屈にひどくさいなまれる。そういう人は、むしろ困窮に追い回されて忙しい方が、よほど幸福だったろうと思われるくらいである」(ショーペンハウアー

これを読む方々が、これからわたしのご紹介するミラーニューロン・メソッドを用いて大金を稼くことができたら、それをどうか有効に使って、あなた自身とあなたの周囲の人々の人生のクオリティを高めることに役立てて下さい。人生のクオリアを常にイノヴェートし続けるための努力はマストです。

次はいよいよミラーニューロン金運術の肝(キモ)である、イメージトレーニングに入りたいと思います。