INSTANT KARMA

We All Shine On

ブリッジ

武道館ライブも大成功に終わり,いよいよノリに乗って来たエレカシである。

 

雑誌『ブリッジ』の渋谷陽一による宮本インタビューを読んだ。

 

ミヤジの言うことはわりとコロコロ変わるのでそんなに気にしても仕方ないのだけど,どうやら彼にとって『東京の空』はバンドの音楽的限界を感じさせる作品であり,『ココロに花を』『明日に向かって走れ〜月夜の歌』以上のものは4人のバンドとしてはできない,という認識のようだ。

 

それはそれでいいのだが,僕が改めて主張したいのは,『明日に向かって走れ』以後,彼らの作品のクオリティは決して落ちていないし,むしろ宮本の個人的表現ではなく“4人でやった”感のある作品の方が素晴らしいということだ。

 

渋谷陽一はじめロッキン・オンの評論家は「売れる売れない」に非常にこだわりを見せる。もちろんJポップバンド(なんとなく嫌な響き)である以上それは重要なことで避けて通れない問題ではあるが,ここ最近のエレカシは「本当にいい作品を作り続けていれば必ず結果は出る」ことを示したことが素晴らしいのであって,それがこれまで宮本が一貫して言い続けてきたことだ。宮本の有言実行をこそ賛美すべきだろう。