佐久間といえばエレカシがエピックをやめて『ココロに花を』で再デビュー(?)するときのPDとして名前を知っていた。とにかく売れ線のバンドを手掛けるというイメージだった。宮本浩次は当初佐久間による整然とした売れ線狙いのアレンジが気に入らなかったようだが、結局和解(?)したようだ。
2014年に癌で亡くなったというのも知らなかった。そのあたりのことについては、早川義夫が感動的な文章を残している。
しかし松村雄策といい、佐久間正英といい、けっこう立て続けにこういう話に触れるとなんだかしみじみとしてしまう。今のところ健康に問題はないつもりでいるが、これから年齢を重ねるにつれ自分も決して他人事ではない。そうなったときに自分ならどう感じ、考え、行動するだろうか。まだ考えたくない気もする。
早川義夫の奥さんの静代さんも癌で亡くなった。2020年にそのことについて本を出した。彼は今歌手の活動を休止している。
早川義夫が灰野敬二と共演したことも書いてあった。いかにも、という感じだけれど、意外と接点はこの一回きりのようだ。年齢は五歳違いで、ジャックスが出た歌番組を灰野さんは親に「早く学校に行け」と叱られながら見ていたそうだ。
リハのときに「僕は同じことは二度やりませんから」という灰野さんに早川義夫が「僕は同じことしかやりませんから」と答えたというエピソードが面白い。