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電王戦

明日はいよいよ第2回電王戦最終局、三浦弘行八段とGPS(コンピューター)との対戦が行われる。

もはや「プロが勝って当たり前」とは言えない状況で、どんな勝負になるか楽しみだ。

三浦八段が完勝すれば、まだトッププロの領域には達していない(少なくとも超えてはいない)ということになる。個人的にはその結果を期待したい。

プロ棋士の中でも、順位戦でA級に長い間在籍しているいわゆる「A級棋士」は、トッププロと呼ばれ、その読みの深さ、地力の強さが違う。

三浦八段はこのA級にずっといるだけでなく勝率も高く、押しも押されもせぬトッププロの一人である。今回の出場棋士の中でも実力が頭一つ抜けている。

以前、渡辺竜王とボナンザが対戦した時には、コンピューターとトッププロ(渡辺竜王の実力は当時からトッププロだったといってよい)には、はっきり実力差があると思われたが、それがどこまで縮まっているのか。

三浦八段にかかるプレッシャーは大変なものだと思うが、結果はどうあれ最善を尽くしてほしい。